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今日はカメラの日

ある日の夕暮れのこと。カメラ小僧はその日も仕事で散々小突かれ一人レフ板を抱えてトボトボ、都会の道を歩いていた。


うらぶれたビルの一角、氷の妖精と言われているクリオネのように透明な女の子とすれ違った。


カメラ小僧は不思議に思い、どこから来たのかと尋ねた。すると「オラは、シズル、今まで老舗レストランの旨いが一番の所におったけど、今から新しくできるトンカツ屋のサクサクジューシーへ行きます。もう、あの家も終わりだから」と言った。


そしてシズルの言った通り、何代も続いた老舗レストランはあっというまに傾いてしまった。


そしてその頃、開店したサクサクジューシーでは料理長のカツダケという男が、夢でカメラ小僧にメニューの写真を撮らせなさい。とお告げを受けた。


料理長は半信半疑ながらメニューの写真を依頼した。するとカメラ小僧の写真はヨダレをジルジルさせると評判になり店はたちまち大繁盛。


ところが、しばらくしてこの家からも透明な女の子が出ていくのを見たという新たなカメラ小僧がいた。


そしてそれから間もなくして、サクサクジューシーの店もみるみるお客が来なくなった。


シズルはメニューの守り神と言われ、シズルがその店にいる間はその店は繁盛しているが、シズルがいなくなると、たちまち店は評判を落し客足が遠のくと信じられている。

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ポリポリ
大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!