サイクリングの日
ずんぐりむっくりは弟の情緒不安定なのはやはり突然、自分が倒れ、連絡が行ったせいだと思った。
ずんぐりむっくり
忙しいのに迷惑かけたな。病院からは金の事を言われたか?俺、小銭しか持たずに倒れたからさ。
明後日、退院なんだからその足で銀行に行くから金の心配は要らないから…お前は、困ってないか?俺、少しくらいならなんとかするから、言ってくれな。
薄っぺら男
お金…もう、必要、ないよ。2週間前に悪い病気で治しようがないってさ…死んだ、お父さんの血だよ…
しかも、久しぶりに会った、病気の兄さんに言っちゃうなんて…今日、話すつもりはなかったのに…僕は本当にペラペラだ。
ずんぐりむっくり
それ、マジなのか?お前、顔色が悪いと思ったんだ…寝ていなくっていいのか?このベッドで横になるか?
他の病院にも行ってみたか?一つのところでそう言われたからって、
ハイそうですかなんて引き下がれやしない。よし、任せとけ、俺が絶対に良い病院を見つけてやる。
ずんぐりむっくりは薄っぺら男の肩を抱いた。
弟が初めて補助輪なしで自転車に乗れて大喜びしていた日の笑顔が思い出された。
しんと静まり返った大部屋は二人のすすり泣きだけ聞こえていた。
つづく
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大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!