気づいていますか?

憎しみを受け継がせたがる人がいる。
自分達が受けた屈辱を、子供に継承させ、取り返すのだと教える人がいる。でもいつの時代でも、気づいている人たちがいる。憎しみ続けるのではなく、自分達も変化し適応していき、受け入れ妥協することで幸せになることが最善であるということを。どこの国の歴史でも、それに気づき動いた人たちがいることで、国が発展していく。例えば日本の大政奉還。武士の時代が終わったのだと気づき、世界に目を向け、折り合いをつけていくために行動し日本を導いた人達がいる。
あなたは後者になれますか?
それとも傷ができたら、傷痕がまるでなかったかのようにすることに全力で取り組み、人生をそれに多くを使いますか?
傷を受け入れることができますか?
つねに新しい時代がやってきているのです。
お互いを理解することを努力すれば、敵どうし、手を繋げることもあるんです。子供でもできる簡単なことなんです。でもそれが難しいんです。あなたは優しくなれますか?お互いを尊重することができますか?
本当に立派な人とはどんな人なのでしょう。
行動できる人達は信念を持っていました。
真実に気がついていました。
ある母親は思いました。戦時中に「奪われた世の中の人達」は取り返すことに必死になり、攻撃した国を批判することばかりに注力し、子供達に恨みを植え付け、明日のパンを作るより、武器を持つことに力を注いでいる。でもそれは間違っていると考え、その母親は子供には憎しみの愚痴をこぼさず、パンの作り方を教えました。彼女の子供達は自分のための人生を生きました。いつか子供たちは、自分が老人になって気づきました。母が本当の意味で、偉大な人であったということに。
人は誰が偉大な人か心の中ではわかっています。またそれは時間をかけて大きく立派になっていきます。まるで歴史の人物のように、死して伝説化する。例えばベートーベンのように。人は想像する生き物ですから、存在しないほうが、「すごいもの」に置き換わりやすいのです。
未だに憎しみを抱えた国が存在します。自分の発言が周りを困らせ、さらに困窮していく人々がいます。人の一生は短いのです。その人は、その文句一つを言うために、多くを犠牲にしてしまっていることに気づくべきだと思うのです。どうか自分で考えることを身に付け、気づくことを祈ります。
私の周りに、人がやっているからと言う理由で、不正を働く人がいます。その人はまだ自分の罪の大きさに気づきません。その人は幸せではありませんでした。ひとから奪った分は奪われていくものだと思います。例え小さなことでも、悪いと思っていない限り、それはビルのように積み上がります。いったいどれだけ重ねてしまったのでしょう。まだその人は知らないのです。人の生活を脅かした分だけ、怯えています。悪い人がどこまで悪いことをするかという、闇の深さを知っているからです。または悪い人との縁を切れないからです。
説明をしっかりしてあげないと理解できない人がいます。例えば飲食店でのアルバイトで、気が使えない従業員がいます。なぜ箸やスプーンが使い捨てとそうではないものがあるか、考えもしないでしょう。多様性ということに目をむけられないのです。横着することがなぜ悪いか知らないのです。接客とは早ければいいものではありません。できるだけ悪い誤解を生まないために、努力する必要があります。それは例えば、声のトーンを明るくすること、はっきりしゃべること、すぐに対応すること、ワンランク上の気遣いができるよう気を配ること。上げればキリがありませんが、一言で言い表せるものではない、技術のいることなのです。でも、まだそこまで考えることができない人がいます。時に全く意見のことなる考えを持つ人、自分で論理を導き出すことが難しい脳を、生まれつき持つ人もいます。あなたは彼らに対応できますか?また、彼らに対する苦悩に折り合いをつけられますか?
仕事が出来る人がいます。でもそはなにを指すか。仕事がミスなく早い人がいます。一方で、遅くとも先を見越した対応を準備したり、自分の仕事を越えた領域まで連携をとってこなす人がいます。会社にはいろんな人がいますが、あなたは独りよがりになっていませんか?または、自分の成長が伸び悩むところで立ち止まってからずいぶん時間がたっていませんか?仕事とはお金を稼ぐことかもしれません。でもそれだけではありません。私にとっては、人や社会と繋がる機会でもあります。それは良くも悪くも作用します。あなたは今幸せですか?もし幸せじゃない理由がそこにあるなら、その流し台の栓を抜いてみてください。濁っていた理由を探ってみてください。
どうでしたか?
あなたやあなたの周りの人は。
私はあなたが幸せになることによって
あなたと周りの人が幸せになると
信じています。
あなたにとって
そしてあなたの周りの人にとって
良い新年が迎えられますように。

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