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Aマッソ『滑稽』のちょい考察&ここが良かった!な話
Aマッソのお笑いライブ?いや、お笑いホラーライブ?な『滑稽』を東京公演で観ました。
Aマッソのコント+劇場型の奥様ッソ的なヤバいやつ…って感じの独特極まるライブイベントでしたね。笑いと恐怖がこんな風に融合するとは…。まさに、これでしか味わえない不思議体験…最高(最怖?最嫌?最笑?)でした!
そのちょい考察と、ここが良かった!な話をします。
※ネタバレありです
【1】すべてがゆる~く繋がっている…こわ…
映像パート(奥様ッソ的なヤバいやつ)とAマッソのコントって、全部ゆる~く繋がってますよね…。最後の2つのコントはがっつりですが、他のコントも全部、市子さんや家族の出来事が元ネタになっていそうです。
映像だけでなく、コントでも市子さんやその家族の出来事から膨らませたネタをやって、市子さんの人生全部を笑ってね!ってことなんでしょうか。こわ…。
写真トークパートも、人生振り返る的な感じでゆる~く繋がっている気がしますね。
最初の一社提供ネタも、あの謎宗教の一社提供だったから口出しされたってことですかね。こわ…。
それにしても、こんなイベントどうやって作ったのか、想像できないですね。詞先曲先じゃないけど、コントが先なのか、映像パートのシナリオが先なのか…。
Aマッソ、凄かったですよね。コントが全体構成の一部でありつつ、単体のコントとして見ても面白いという…。
【2】些細な違和感を積み上げてくる…こわ…
「コント内コント、○○」って始まるコントがありましたよね(私の観た回ではありました)。コント内コントって何だ?って違和感はあったけど、その時はまあいっかとスルーしちゃいましたが…。
でもあれって、あのイベント全体を大括りで一つのコントとしてとらえて、その中にあの映像やコントがあるっていう構造からきているセリフかなと思いました。
(これもAマッソが確信的にやっていることを示すサインのひとつ…?)
映像パートに出てきた、体温測る機械みたいなやつを入場時にやられましたが、これもですね。「ん?……ま、いっか」ってその場はスルーしてしまうような些細な違和感が、大量に仕掛けられていたんでしょうね…。そして、後になって気付いていビビるという…。こわ…。
そして、東京公演ではイベント終了後、帰りにお土産を渡されましたね。ここまで些細な違和感を積み上げて不安にさせてきたのだから、何かヤバイ信仰グッズでも持たされたのかと思ったら……普通にカレーメシで、そこはハズしてくるんかい!って思いましたw
【3】デカァァァァいッ!説明不要!綻び様!
このイベント、ミステリにおけるフェアネスみたいなものがあって、ストーリーを把握するためのヒントは結構出ていると思いました。
スクリーンにメッセージが出るところで、メッセージの内容と「スクリーンを意識させる」ことで、ラストの展開は読めるっちゃ読めるんですよね。
それでもあのラストはビビりました。思っていたよりデカい!!!と。
あの思いっきりハッタリ利かせてくる感じ、テクニカルに構成しつつも時にはパワー!な感じ好きです。
【4】超雑談:こんな考察型ホラーはどうだ?
この手のコンテンツって、考察しにかかってくる視聴者・観客が一定割合出てくると思うんですよね。
(大森時生さんも名前が売れたし、次作があったら視聴者・観客は確実に身構えますね…)
考察しにかかる私が言うのもなんですが、それでも、視聴者・観客を唸らせてほしい、ビビらせてほしいという思いがあります。
そこで、超雑談ですが、こんな考察型ホラーがあったら怖いなと思うのが、『medium 霊媒探偵城塚翡翠』方式(原作読者には伝わるはず…)。
考察してくるのを逆手に取るパターンありかもな、と思いました。
『このテープもってないですか?』の考察もあるので、こちらもよろしければ…。こちらはもっとがっつりな考察です。