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考|逃げる、の概念。
こんにちは。
不思議な連休後編がまだですが、
すんごく自分の中でしっくりきたことがあったので
メモメモです_φ(・_・
最後の言葉は重い
私の母は、私が20代の頃にこの世をさりました。
母が最後に私に残した言葉は
逃げちゃダメ。
でした。
グッとしっかり私の両目を見据えて
静かに言ったその言葉。
私の心に深く刻まれ、今日まで約10年。
事あるごとにこの言葉が頭をよぎります。
静かな怒り
言われた当初、人生最大に荒れていた私。
荒れていたと言うか、家に全然いなかった。
わがままだった。
様々な感情をどうしたらいいかわからなくて
もがきながら過ごしていました。
そんな中言われた、逃げるなと言うメッセージ。
のらりくらりと暮らしていた私に刺さり
とても悲しくなりました。
何度も泣きました。
しばらくすると、その言葉に
静かに怒りを感じました。
なんでそんなこと言うんだろう。
どうしてそんな目を私に向けて言うんだろう。
その想いは、何年も心の中で
静かに揺れる青い炎のように
ゆらゆらと燃え続けました。
私は、どうして怒ったか。
昨夜、友人の家で夕飯をご馳走になりながら
静かにその話をしました。
逃げちゃダメ、の一言が
どうしても心に刺さってるんだよね。
なんだか違和感を感じるんだ。
なんでだろう。
そもそも、私は、逃げていたか?
当時の私は、どんな気持ちだった?
当時私は、やり場のない悲しみを抱え
どうしたらいいかわからなくて
今にも爆発しそうな爆弾を抱えて
走っているようなものだった。
この悲しみをどうしようか。
でも私が作り出した悲しみなんだから、
手放すことはできないぞ。
じゃあ、
がむしゃらに走るしかないじゃないか。
周りのことなんて考えている余裕がない。
がむしゃらに人に会い
がむしゃらに働き
家にじっとしていたくなかった。
私の中で、それは逃げか?
違う。
逃げたことなんて、ない。
いつでも真っ向から生きているじゃないか。
逃げる、なんてことはない。
私の抱えていた違和感の正体がわかった。
体の内側から
青い炎が大きく燃え上がり
大きな紫から赤へと
バチバチと音を立てて燃え上がるのが分かった。
私は今までの人生で、
逃げたことはない。
何が起きても、ちゃんともがき苦しみ
あっちに転がったり、
こっちに走ってみたり、
たまに立ち止まって体を休めたりした。
生きているだけだ。
いいか、誰だってそうだ。
逃げている人なんていない。
歩む方向を変えただけだ。
ちゃんと生きているじゃないか。
ちゃんと選んでいるじゃないか、自分の意思で。
そう気付いたら、
私の中でとてつもない威力で
力が湧き出てきた。
私のポリシーになっていること。
逃げる、なんてことはない。
みんな一生懸命生きているじゃないか。
死を選んだとしても、
それは生きている証だ。
そういう気持ちが私の中での芯となり
ずーっと生きてきたのだと気づいた。
しっかりと強い芯だ。
やっと、母の言葉から10年経ってやっと、
やっと腑に落ちた。
長かった。
ちゃんともがいて生きてきた。
今生きているすべての人が、
生きている。
選んでいる。
私はグングンと力が湧いてきた。
大丈夫だ。
どんな道も、生きている証だ。
わたしは、これからも人間臭く
自由に生きていこう。
わたしは逃げずに、生きている。
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