考|お父さんとお母さん
こんばんは。
先ほどシャンプーをしていたら
お父さんとお母さんについて
ぐるぐると考えが巡ったので
書き記してみることとします。
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お父さんと、お母さん。
夫婦仲の良かったお父さんとお母さん。
家族で食卓を囲み、がははと家が震えるくらい笑ったり、今度は家が壊れるくらいの父の怒鳴り声が響いたり、母にコラ!と叱られ、ペチンと頭をはたかれると母の薬指の結婚指輪が痛かったり。
休みの日にはみんなで昼食に皿うどんを食べ、お昼寝をして近くのダイエーへ行く。
そんなごく普通の、厳しくも楽しい瞬間もたくさんある家庭で育ちました。
大人になった今、時々思うことがあるのです。
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母のこと、もっと知れば良かったな。
わたしの母はもう亡くなっていますが、
母との思い出を振り返ると
少し心が苦しくなります。
もっとお母さんと気兼ねなく過ごしたかった。
遠慮せずに甘えてみたかった、なあ。
変に気遣いに育ってしまったわたしは、
甘え方や我儘の言い方がわからず
買い物に行ってもご飯を食べに行っても
なんでもいいよ、と言う子でした。
何がダメかって。
お母さんに気を遣いすぎて
お母さんのことを知ろうともしなかった。
小さい頃に何か傷つく経験をしたのか、
そもそもがすごく繊細なのかはわからないけれど、相手の心の中に踏み込んではいけないような気がしていたのです。
だからわたしは、母がどんな人だったのか良く知らない。
大好きな母であり、よくわからなくて少し苦手な母。
無邪気な一面があって、それでいて厳しい母。
子供目線からはなかなかどんな人なのか
理解できないのかもしれないけど。
もっと心の中のこと、話せば良かった。
もっと母のことを、一人の人として知りたかった。
く。心がズキズキします。
わたしは小さい頃から頑丈な殻をつくり、自分の心の中の宝石を守って30年ほど生きてきたので、自分を守るために仕方のないことだったのだ、と今は思っています。
だけど…相手のことを知るのって、大切だよなあと思います。
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では、お父さんはどうだろう?
父のことは?
父は幼稚園の頃からずっと単身赴任。
面白いことが好きで、難しいテレビを見ていて
良く喋ってお説教が長くて、、、
子供目線からの父なら知っています。
でも、父がどんなふうに仕事をしてきて
どんな人と関わってきて
どんなことを楽しみに、どんなことに怒りを抱いて、どんな哀しみを乗り越えてきたのだろう。
何も知らない。
数ヶ月前、父の住む京都へ遊びに行きました。
そこでの父は、声は小さく
わたしの話を、そうね、そうねと静かに優しく聞き、相変わらず物事の説明の時だけは流暢によく喋る、わたしの知らぬ父がいました。
なんでんよかよ〜
行きたいとこに連れてくたーい。
そう言う父に、それならば、と
父が普段行くスーパーやショッピングモールに行きたいとお願いしました。
なんの変哲もないショッピングモール。
地元のスーパー。
あそこのちりめん山椒がおいしいよとか
味噌汁に湯葉を入れると美味しいよとか。
なんでもない話をたくさんしました。
規則正しい生活に、整った部屋。
お風呂場なんて創意工夫の塊で、さすがのエンジニア。ルーター置き場は配線がピシャリ!
職場の人がしばらく居候してたんだよ、なんて
知らないよ。
ああ、なんてわたしは、両親のことを知らないんだろう。
初めて娘が京都に遊びにきてくれて
父は嬉しかったのでしょう。
何度もまたおいで、またおいでと言っていました。
またくるよ。
父が地元に帰ってきた時は、わたしも地元に遊びに行くよ。
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お父さんと、お母さんには
子供目線からのフィルターがかかっていて
なかなかフラットに見ることが難しい。
同じ目線に立つのは難しい。
だけど、それってすごく大切なことだなって
先日父に会った時、深く後悔しました。
もっと母とも同じ目線に立って
話してみたかった。
母のルーツを知りたかった。
今わたしにできることは、
お父さんのことをもっと知ること。
次、父にあったら、
小さい頃から今の仕事を目指すまで
どんなふうにして決めたの?とか
聞いてみたいなあって思います。
恥ずかしくて聞けないかも知れないけど。
みなさんはどうですか?
お父さん、お母さんとたくさんお話ししてますか?
お父さんとお母さんのことを知る時、
それは、少し切なくて心がギュッとなる
そんな瞬間になるかもしれません。
どうやって生きてきたのか聞いてみよう。
何が好きだったのか聞いてみよう。
心のルーツを知ることって、大切だ。
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