冷凍肉の解凍方法4選!NG方法や種類別・美味しく解凍するコツもご紹介
目次
1 冷凍肉をおいしく解凍する3つのコツ
1.1 ゆっくり低温解凍が基本
1.2 すぐに調理しない
1.3 ドリップはしっかり拭き取る
2 冷凍肉の解凍方法4選
2.1 冷蔵庫で解凍
2.2 氷水解凍
2.3 流水解凍
2.4 電子レンジで解凍
3 冷凍肉の解凍でやってはいけないこと
3.1 常温で解凍する
3.2 再冷凍する
4 冷凍肉の種類ごとの解凍方法
4.1 ブロック肉
4.2 カット肉
4.3 ハンバーグ
4.4 ソーセージ・ハム
4.5 焼き鳥
4.6 刺身
スーパーで冷凍肉を買ったり、自身でお肉を冷凍して保存する方も多いと思います。
でも「冷凍肉を解凍したいけれど、どの方法がいいか分からない」という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、冷凍肉の解凍方法を分かりやすくご紹介しています。
種類別の解凍方法や、やってはいけないことも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
冷凍肉をおいしく解凍する3つのコツ
冷凍肉をおいしく解凍するために、押さえておきたいコツが3つあります。
おいしいお肉を食べるために、必ず覚えましょう。
ゆっくり低温解凍が基本
冷凍肉はゆっくりと低温で解凍することで、うま味の元である肉汁を出さずに品質を保つことができます。
急速に解凍してしまうと、冷凍肉の水分によりできた氷の塊が細胞を破壊し、「ドリップ」と呼ばれる液体が出てきて、臭みの原因になってしまいます。
さらにドリップには水分のほかに、栄養素やうま味も含まれているため、肉全体の質が落ちてしまいます。
低温で時間をかけて解凍することで、細胞が壊れずに水(細胞内液)が外に漏れ出ないので、パサつきやドリップを防ぐ効果があるのです。
すぐに調理しない
冷凍肉を解凍したらすぐに調理を始めたくなりますが、すぐに調理しないのも大切なポイントです。
解凍したばかりの肉は、冷蔵肉と比べるとまだ冷たい状態です。
そのまま鍋やフライパンに入れてしまうと、中までしっかりと火が通らないことも。
調理を始める10〜30分前に冷蔵庫から出し、室温に戻しておくといいでしょう。
ドリップはしっかり拭き取る
低温でじっくり解凍しても、ドリップが出てしまうことがあります。
ドリップは臭みや焼きムラの元になってしまいますので、しっかりと拭き取ってから調理をしてください。
拭き取るときはキッチンペーパーを使って、お肉を包み込むようにやさしく行いましょう。
冷凍肉の解凍方法4選
冷凍肉を解凍する方法は何種類かありますが、比較的簡単な4種類をご紹介します。
調理開始までの時間やお肉の厚さに合わせて、最適な解凍方法を選びましょう。
冷蔵庫で解凍
推定時間:6時間~2日(お肉の厚さや状態による)
おすすめのシーン:調理開始が翌日のとき
調理をしたい日の前日に、冷蔵庫に移しておくだけ。
冷蔵庫でじっくり時間をかけることで、肉全体の温度差が少ない状態で解凍できるため、おすすめの方法です。
解凍するときはほかの食品に付着しないよう、容器に入れるかジップ袋を二重にしておくといいでしょう。
もしチルドルームがある冷蔵庫ならば、ぜひ利用してください。
氷水解凍
推定時間:1時間半~6時間
おすすめのシーン:調理開始まで時間があるとき
時間と大きいボウルがあるならば、氷水解凍がおすすめです。
冷凍肉のパッケージを開けずに、さらに穴の開いていない袋に入れて、水を張ったボウルに入れます。
たっぷりの氷を入れたら、しばらく放置するだけで上手に解凍できます。
氷が解けてきたら、追加するといいでしょう。
流水解凍
推定時間:20分~1時間
おすすめのシーン:あまり時間がないとき
氷水解凍と似ていますが、短時間で解凍できるのが流水解凍です。
大きなボウルに袋に入れた冷凍肉を入れ、上から水を流し続けます。
このとき、絶対に袋の中に水が入らないよう注意してください。
早く解凍できますが、ドリップが出やすく水を大量に使うことになります。
電子レンジで解凍
推定時間:数分
おすすめのシーン:すぐに調理を開始したいとき
調理開始まで時間がないときは、電子レンジを利用しましょう。
ドリップが出るのを防ぐため、なるべく低いワット数で解凍します。電子レンジに解凍機能があれば、ぜひ利用しましょう。
片面だけ加熱し続けるとムラになってしまうため、途中でひっくり返すといいでしょう。
冷凍肉の解凍でやってはいけないこと
せっかくおいしい冷凍肉を手に入れても、解凍方法を間違えると質が落ちてしまいます。
冷凍肉を解凍するうえで、やってはいけないことも覚えておきましょう。
常温で解凍する
常温に置いておくと早く解凍できますが、肉の表面と内部の差が大きくなり、ドリップが多く出てしまいます。
真夏の室内や日当たりのいい場所に置いておくと、お肉自体が傷んでしまうことも。
解凍するときは、前述した4つの方法から選びましょう。
再冷凍する
解凍したお肉の再冷凍は、絶対にやらないでください。
再冷凍することで肉の水分が抜け、パサパサとしたお肉になってしまいます。
その日に使う分だけ解凍するようにしましょう。
冷凍肉の種類ごとの解凍方法
ブロック肉
ブロック肉を解凍するときは、厚さによって前後しますが、調理したい日の1~2日前に冷蔵庫に移します。
厚さ10cm以上あるブロック肉でしたら、3日前から冷蔵庫に入れておいてください。
表面と内部の差が大きくならないよう、袋を二重にしておくといいでしょう。
大きすぎて冷蔵庫に入らない場合は、発泡スチロールに保冷剤を入れて解凍してください。
焼肉カット肉
焼肉カット肉を解凍するときは、冷蔵庫のチルドルームがおすすめ。
チルドルームは0℃前後に設定されているため、じっくりと時間をかけて解凍でき、おいしい状態で食べることができます。
しかし、厚さによりますが多少時間がかかります。
もう少し早く解凍したい場合は、氷水解凍を行いましょう。
ハンバーグ
冷凍ハンバーグは、タネの状態のまま冷凍したものか焼いた状態で冷凍したものかで、解凍方法が変わります。
タネの状態のものは冷凍肉と同じで、冷蔵庫か氷水解凍ができます。
焼いた状態のものは、凍ったまま少量の水を入れたフライパンで蒸し焼きにすると、ふっくらおいしい状態で食べられます。
ソーセージ・ハム
ソーセージやハムも冷蔵庫での解凍がおすすめですが、すぐに食べたいときは流水解凍ができます。
すでに加工されているためドリップが出づらく、品質が落ちにくいためです。
解凍する際は、水が入らないようにしっかりと袋を二重にするのを心がけましょう。
焼き鳥
焼き鳥も時間をかけて解凍するのがベストです。
ただし、急いでいるときは電子レンジでも解凍できます。
串同士がくっつかないように並べ、ふんわりラップをかけて様子を見ながら2~3分加熱してください。
途中で場所を入れ替えたり、串をひっくり返したりすると、ムラを防げます。
刺身
刺身用の肉を解凍するときは、電子レンジや流水解凍は避けましょう。
冷蔵庫か氷水解凍を行い、芯にちょっと冷たさが残るくらいで止めるのがおすすめ。
サクになっている場合は、半解凍状態に留めておくとカットしやすいです。