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この町には神様がいる。その神様というのはとんでもなく非道いやつだ。わたしはそのことをよ…
今がまるで成人のそれではない仕草をしていること、僕が一番に自覚的であろうと思う。だから…
スノーホワイト 水槽、誰もいない場所。沈んでいく、気泡を消して。空が落ちてくる、夕焼けが…
涙が出そうになる理由なんて何処にもない、ないのに雨が降り出すように妙にしんとした気持ちで…
明日もその次もそのまた次も 強くなれる、と君は言ったけど 本当にそうかな、なんて 同じ分だ…
この手紙はいつだって一方通行 何処へ出しても そもそも宛名もないのだから 誰かと繋がること …
いつか、忘れてしまうよと、この感情を、この物語を、僕が僕のためだけに書いたものたちが、誰かの手に渡っていくこと。 正しい、解え、なんて。 あるはずがないのに。僕らは正解を求めている、正解があるのだと思っている。誰かの手に渡ったら、もう其処で僕の関われる領分は過ぎたのだ、確かにそれは僕の物語のままだけれど、同時に貴方の物語にもなったのだ。 いつか、忘れてしまうよ、と。 これが愛だったこと、愛と呼べてしまうこと、そんな残酷な世界のこと、僕の指先がすり切れるくらいに紡いだ物語が、そ
大切だから箱に詰めてそのままずっと出さずにいることをしたいだなんてよく、言われるけれど…
林檎が転がっていくのを見ていた 貴方が罪だと言ったそれが 肚の中に根付いていたことを知って…
空き缶を投げ捨てた 青い水たまりが濁って 明日の予報がおじゃんになった 傘はいつだってくる…
誰かの行間に思いを託して それで満足ですか 満足なら良いのです 桜の樹の下で待ち続けるわた…
寒い、ような気がする夜だった 何処までも貴方が満ち満ちているような 心地の悪い夜 わるいこ…
涙が凍ってしまったので 小さなこきょうを目指して歩き出した この裸足では辿りつけるかも分か…
見張られているのだ それは別に良い けれどもそれを僕に伝えるのはどうしてなのだろう カメラの向こうで黙っていたら良いんじゃあないのか 残り僅かの導線も 切ってしまうのが正しいのだろうか 分からない 分からないけれど ただ 気持ち悪い 僕は貴方のおもちゃではない