「プリティーリズム・レインボーライブを見てください」は“真理”だった(初見感想前編)
・まえおき
「〇〇(作品名)を見てください」皆さんも一度は聞いたり、それこそ言ったことがある台詞だろう。熱心なファンが心の底から感動した作品を他の人に勧める際に言う決まり文句であり、そのシンプルな言葉でありつつも中に込められた“願い”はたいていすさまじい熱量を誇るものである。そしてこの系統の言葉で自分は特に“アレ”を勧める際に聞いた……その“アレ”とは……
『プリティーリズム・レインボーライブ』
を見てください
プリティーシリーズ……いわば女児向けアニメのコンテンツのひとつ。かくいう自分も女児向けアニメは日曜朝のプリキュアシリーズを毎週欠かさず見ており、そんなプリキュア見てる人たちでTL構築してるとなると何かと話題が耳に入るものだ……だいあぱん…パックが塔になる…怒れるおむすび屋さん…レゴマリオやDX日輪刀を欲しがるキラッCHU…ふっくらみるき…電車に乗ってハリウッドまで行って星座になる…なんか変な情報しか入ってない気がするが、そんなプリティーシリーズにおいて特に聞くのがこの「プリティーリズム・レインボーライブを見てください」だった。なんならサメ映画の人も激推ししてた。そんなに!?
そんなプリティーリズムレインボーライブ(以下RL)、どうやら今年で10周年とあってYou Tubeで公式配信をしたのだ。これはチャンスだ……みんなが義務教育じみて通過した仮面ライダー龍騎も20周年記念配信でようやく見たくらいには自分は皆が知る名作を触れてないのにちょいとばかし引け目を感じていたのだ。この機会に感謝を示したい………ということでここに初見感想を書いていこうと思うので始めよう。Let's プリズムショー!(DJ.KOOに似た謎の男DJ.COOより)(TRF20周年でもあったためか親御さん向けにやけにTRF推ししまくってる)
・BOY MEETS GIRL それぞれのあふれる想いにきらめきと
(本作1クール目のOPにもなった『BOY MEETS GIRL』より)
そんなこんななRL、事の発端含むあらすじは「職場体験学習を兼ねた形で女の子向けファッションショップ『プリズムストーン』の店長に応募した彩瀬なるは謎の少女りんねの介入もあって店長になり、同級生をスタッフとして勧誘しお店を切り盛りしつつプリズムショーを定期的に開催するように……」というもの。学校の職場体験から店長(一日署長みたいな肩書きのみと違ってちゃんと在庫管理とかもやる)って飛躍しすぎないかとは野暮なので置いといて、今作はプリズムショーなるフィギュアスケートとダンスを組み合わせたエンタメが老若男女問わず大人気という世界観になっており、そこで大技プリズムジャンプを決めることによってホビーアニメらしいド派手な演出を発生させられるという作風になっている。そしてどうやら前2作には無かったプリズムライブという独自要素も本作の見所で、ペアともなるマスコット枠が様々な楽器に変身しショーをさらに盛り上げるのだ。
レインボーを冠する女児向けアニメだけあって7人の色とりどりの少女…前述したプリズムストーンで働く彩瀬なる・福原あん・涼野いと、プリズムショーのエリート養成所エーデルローズに所属する蓮城寺べる・森園わかな・小鳥遊おとは、そして謎の少女りんね達の物語(彼女たちの名をローマ字表記にして頭文字を取ると……)をメインにしているのは序盤だけでも伝わるのだが……ちょいとばかし脱線してもよろしいだろうか?作品を見るにあたって視聴モチベーションを維持するのは「話が面白い」というのはもちろん大事だが、それだけじゃなく「好みのキャラクターがいるか」というのも重要なポイントだと思ってる。ではそんな自分には今作RLにその好みのキャラがいたのかと言われたら…………いる!それは……✝クロス✝こと涼野いと(cv.小松未可子)(香久矢まどかさんと同じ人とは思えん演技の使い分けだ)
せっかく読んでくれた人をドン引きブラウザバックさせるような怪文書を放つのはやめるモモ!とオーナーに怒られそうなので脱線はここまでにしておきたい。
ともかくそんな七人の少女……だけでなく3人の男たちもメインストーリーに絡んでくる。神浜コウジ・速水ヒロ・仁科カヅキの3人が……カヅキ先輩?カヅキ先輩ってあの大和アレクサンダーとかいう奴にバラバラにしてやる言われた?つまり彼らが噂の『KING OF PRISM』(通称キンプリ)に出てくるOverTheRainbow(通称オバレ)なのか!あれ今作の続編だったんだ!?今作を見る際に「オバレ結成するまで見てください」という売り文句も見かけたが、某特撮の実家が爆発するまで(1話開始数秒で爆発)以外はそういうのは終盤に発生するイコール最後まで見ろ言うてるもんだろ、へーへーわーってますよと流してたが………実際に見たら「この3人、本当にグループ結成するんか?」という疑問がかなり浮かぶ。いやその……カヅキ先輩以外なんかアレじゃん!どいつもこいつもクセが強くて人を選ぶ類のイケメン!!そんな彼らがどういう経緯を経て虹を超えるようなチームを結成するのか見届けなければならぬという興味が湧いたのだ……まさかそういう方向でだったとは……
そんな年頃の女の子と(クセが強いながらも)顔の良い男の子……なにも起こらない筈がなく、まだ序盤の展開だけでも「今作は女の子が抱く恋心とかもやるから覚悟しろ」というのをひしひし感じる。面倒見のいいカヅキ先輩周りはもちろん、コウジの美しい歌に惹かれ自身の歌を作曲してほしいと頼む(あんな見た目で彼女に相応しいラブリーな曲を書いちゃう意外なるプロフェッショナルぶりよ)恋もまだ知らぬ少女なるちゃん、そして同じく惹かれるも仲間が作曲してもらった事実に少しばかし動揺する少女いとちゃん……誰かが「女児アニ版(鳥人戦隊)ジェットマン」と揶揄していたがなんとなく察する。しかしあちらだって単に同じ女を好きになるドロドロ恋愛劇やってた訳じゃない、その衝突の先に「絆」があったではないか。きっとこちらの物語も…………(べる様とヒロの恋愛関係じゃないけどなんだかんだで仲良いのも好き)
………さて、そんなプリティーリズム・レインボーライブ、多くの先駆者さまが「11〜13話から一気に面白くなるぞ」と言及しており、その11〜13話において一大イベント・ドリーミングセッション……実質的なプリズムストーン一座vs蓮城寺べる一味のダンスバトルというまさに見せ所が発生する。ただの臆病な腰巾着では決してない小鳥遊おとはのべるさんに対する心からの信頼、仁科カヅキ先輩の優しさ、最初は諦めてたものの先輩の後押しで3連続ジャンプを飛ぼうとする福原あん、他を寄せ付けず圧倒する蓮城寺べるの3連続ジャンプ、そして自分は作曲してもらえないのにコウジに作曲してもらったのが気に食わないからと舞台の魔物に無垢なる少女を放り投げた速水ヒロ(正気か?)にピンチに追い込まれた彩瀬なるの根本…音楽の色を思い出してもらうために神浜コウジ直々が歌うラブリーソング…あと小室哲哉っぽいのに普通に善良な氷室聖(小室哲哉のイメージが2008年の逮捕の際から更新されてない。今作に楽曲提供しとるんやぞ!)…まさしくここからどんどんすごくなってくるぞと盛り上がる展開ばかりだ。そして………
今作の“牙”が襲いかかる。
私達はエーデルローズ…
失敗しないでね?
「お疲れさまです!とても良かったですよ」
これで良かった……?
良かったに決まってるじゃないか!
「プリズムジャンプは心の飛躍」どうやら初代オーロラドリームから存在する由緒正しき台詞が存在し、ファンは都度その言葉を用いる………自分はこの瞬間にその意味を理解した、皮肉にも森園わかなの心が飛躍できなかったという形で理解してしまった。対するあんが3連続を飛ぼうとするも失敗した際のわかなの顔……挑戦すらできなかった自分と明らかに違うと知り、勝った筈なのに負けたと実感した悔しさを含む顔……今作は本気だ……人が抱く心の弱さ、脆さ、醜さ、そしてそれ故に立ちはだかる壁をどう乗り越えるか……マジで書くつもりだとこの12話を通じて理解させられた。
そしてこのドリーミングセッションが終わり総集編を挟みつつ(なんかマスコットの墓場なるパワーワード出てきて頭やられそうになった)2クール目が始まり………このアニメはさらなる高みへと飛び立つのだった。
・誘う夢語り合って傷舐めあってる堕天使、Easy go, easy go笑顔だけ ひとときの輪を繋ぐよ
(2クール目OPでもある『EZ DO DANCE』より)
……最初にひとつ謝りたい。自分はこのアニメのことを内心どこかしら見くびっていたかもしれないと。多くのファンが言う「見てください」の言葉に含む願いを甘く見てたかもしれないと…………2クール目に突入し、これでもかと分からされた………「プリティーリズム・レインボーライブを見てください」は“真理”だと。ごめんなさい……本当にごめんなさい……ただひたすら謝るしかない程に甘く見てた自分を恥じた……このアニメはヤバい……これを見ずして自分は10年も生きてしまったのか………………
ということでこの2クール目でメインとして動いた3人にピックアップし、その周りを含め感想を書いていきたい。
・森園わかな編
まずは蓮城寺べる一味が1人の緑猫・森園わかなだ。目立つ髪型なのもあって今作を見る前に唯一存在を知ってたキャラなのだが、実際に見たら1クール目の彼女はひたすら性格と口が悪く「おやおや〜?(笑)に本当に(笑)がついてる」「どちらかというとヤニねこの住人」「創造の使徒ミケラ(爆竜戦隊アバレンジャーの敵幹部。おんやぁ〜?とかねちっこく言う)か森園わかなかクイズというのが当時あったに違いない」で「これで後に涙無しでは見られないキャラになるの本当か?」とばかり疑問に思っていた。自分はそこまで辿る結果をちょいと知ってのうえでコレなので当時はもっと嫌われてただろう。そんな彼女が12話で余裕を装えない側面を出し、そして16話「わかな、ハッピーフリーダム!にゃ」にてアバンの時点で彼女に対して積み重ねていた価値観が瞬く間に崩れ去ってしまった……
お前……厳格な家庭で育つ慎ましい子だったのかよ!?やられた。裏返った。完全にスタッフの掌の上で踊らされてた。そしてこの話で彼女は偶然また出会ったカヅキ先輩を通じて「失敗してもいい」というのを理解し、枷となっていた呪縛が解かれ3連続ジャンプに成功できた……しかしそれ以前でも彼女はなにやらカヅキ先輩のことを気にしてた描写が挟まれてた。一目惚れにしては出来すぎてる……と思ってたらラストでさらなる衝撃情報が放たれてしまい……
まさかの一時だけ共にいた再会系幼馴染という真実が判明し悲鳴を上げてしまった。ヤバい、ヤバいすぎる。どれだけ恐ろしい手札隠し持ってんだよ森園わかな。そしてカヅキ先輩だけでない、福原あんとも関わり合いがあった……序盤でしょっちゅう彼女にインネンつけてきて「あたしに負けたらプリズムショー辞めてもらう」と容赦ないことふっかけたりしてたあんちゃんに。それは………単に優等生ちゃんで気に食わないとかなんかじゃなかった。23話「思い出運ぶプリズムの風」でその真相が明かされた。
……うそつき。
飄々を装った裏には確かなる感情が、大切な友達に約束を裏切られたという憎しみがあった。まさか……ここまでだったとは……こんな気持ちをずっと抱えつつ、相手が気付かれてないのを承知で、だからこそ負けたら(一時期のわたしみたいに)プリズムショー辞めろと言ってきてたなんて……こんなん初期のキャラから想像つかないでしょ………こういう方向での猫かぶりってアリかよ……
しかしそれは部長であるカヅキ先輩の伝言ミスと彼女自身も発表会前日に高熱を出してたのを恨みもあってか忘れてたのもあり、あんに非はなかった……それでも彼女は申し訳ない気持ちがいっぱいで雨降る中で必死に破いた写真を探していた。破った約束は元には戻せない、過去に起こってしまった事件をなかったことになんかできない………けれど、それと同じように、短いながらも大切な友達と一緒にいた素晴らしき思い出を、ワクワクを、プリズムの風を感じた事実も決して無くならない。
本当に涙無しでは見れないキャラだったわ……(号泣)先駆者様がウソつく訳なかった……だからといってここまで前評価ひっくり返すとは思わないでしょ……なんちゅうもんを……なんちゅうもんを見せてくれたんや……こんな極大なる友情を……………
「ありがとう、あん。きみのおかげで、わたしはプリズムショーに出会えた…このワクワク、教えてくれた。」
「でも……仲間と一緒にいる楽しさを教えてくれたのは……
友情といえば森園わかなには現在進行系で関係が続いてる“もう一人の友達”がいる。あれからまた転校することになって、そこで出会った少女が……
・蓮城寺べる編
続いてはみんな大好きべる様。彼女もまた序盤の印象は最悪というかラスボスといわんばかりに他者を常に威圧し続けるような言葉をしょっちゅう出してきて「坪田文さん、HUGプリの時はわりと言葉尖らせないようセービングしてたな?(なんか序盤べる様とわかなの口がいつも以上に悪い回はたいてい彼女が脚本してた)」と思えるまでだった。そんな凶悪ライバルかと思って見てたべる様の別側面が見え始めたのは11話「Go for ドリーミングセッション!」での彼女と共にいる小鳥遊おとはの回想からだった………
在りし日の蓮城寺べるは今みたいな四方八方に棘をばら撒くような子ではなく、むしろとても思いやりのある優しい子だった。そんな優しい頃を知っているからこそ、おとはは彼女にどう言われようが献身的に支え、側にいるべき者になるための相応の実力をつけてきた…自分より目立つという嫉妬から一時は追放され、自分に似せた偽者を侍らしてるのを見せつけられてもなお……どれだけ臆病であっても心から一緒にいたいという本心は決して変えずに。それほどまでにべるさんを慕っているのだ。
さらに孤高とまでに他者を寄せ付けぬ態度を取り続ける彼女だが、本来の性格はむしろ真逆のような寂しがりやであり、それを知ってるのは小学校以来ずっと付き合いのある森園わかなだけだった……
年相応の寂しがりやで、そんな彼女を放っておけない友達に支えられ、そんな友達を大切にする優しく素敵な女の子。それが威圧し、妬み、呪いすらかけるようにまで歪んでしまったのか………ひとえにそれは頂点に立つため。頂点とは常に1人、たとえ友だった者としても自身の立場を脅かす宿敵と化す………自分はエーデルローズのトップなのだから。1位なのだから。1位で居続けなければ……ママに怒られる。見放される。愛してもらえなくなる。
母である蓮城寺律……娘を無意識なる恐怖で支配する、まさしく“毒親”と呼ばれるような母親だった。「あなたのためを思って言ってるのよ」「どうしてママの言う事が聞けないのよ!?」「あなたのような子がいてくれてママはとっても幸せよ!」と毒親のテンプレ構文をこれでもかと放ち、発表会への練習で娘が過労で倒れようとも労いひとつかけずなじるだけで、全ては「完璧な子供を持っている母親」という己のアイデンティティを維持するため……こんなド直球ストレートな毒親よう女児向けアニメの枠内でお出しすることできたな!?しかしそれでも子は親を選べぬもの、すがるしかなかった……完璧であり続けるかぎりママは褒めてくれる。そして周りのみんなも認めてくれる。自分のことを愛してくれる。その“愛”を失うことを恐れていた。エーデルローズのトップという名誉はさらにその恐怖を加速させ……そしてその末路である24話「ひとりぼっちの女王」なる、タイトル通りの無慈悲なる話においてついに……
友達の回想で彼女の本来持つ優しさや弱さを丁寧に描いた後に、それを隠さねばならぬ社会的影響を持つトップという仮面ごと全てを粉々になるまで叩き壊すという噂に聞いてた以上に恐ろしい話だった……「失敗しないでね」という呪いどおり、たった一度の失敗で彼女はプリズムショーに挑む資格を、バイオリンに専念するためフランスに飛ばされる以外の道を、トップの座だからこそチヤホヤされていた皆からの“愛”を………なにもかもを失い、そして25話「さよなら、べる」へ……
「べるさんだって沢山の人に愛されてますよ?だって、わたし…べるさんのことが大好きですよ!もちろん、わかなさんやおとはさんの大好きには全然敵いませんけどね♪」
……かつてナメた覚悟で壇上に立つなと圧倒し、負けたのにヘラヘラ笑って握手しようとする手を跳ね除けた筈の洒落臭い子……彩瀬なるは彼女に言う。べるさんのプリズムショーは素晴らしかったし、本気でやってる彼女に怒られて自分もなんとなくでなく本気でプリズムショーやろうと決めた。今さっき失った筈のエーデルローズのトップというステイタス抜きにしても、蓮城寺べる個人として感謝し、大好きでいてくれると。
「勝つとか負けるとか関係ない!ただ一緒に、プリズムショーができたら…それだけでいいんだよ!」
「今までべるさんが引っ張ってくれたぶん、わたし達が支えますから!」
いつも誰かに愛されたいと思っていた。でも……こんなすぐ側に愛はあったのね。
おととわかなの愛の香りが優しい風に乗って、私の心に心地良く注ぎ込んでいる……ふたりのおかげで私は愛を感じられるようになった。
愛に飢えた子供のべるに、さようなら……ありがとう。おと、わかな、私も貴方達を愛してる!
ベルローズ、愛……………………(引くほど泣いてる)蓮城寺べる、彼女はひとりぼっちの女王なんかじゃなかった。自分のことを心から大切に想ってくれる友達からの莫大なる愛を既に手にしていた。まるでサン=テグジュペリ著『星の王子さま』に出てくる、トゲだらけながらも愛をもって大切に育てられた世界にひとつだけの赤いバラのように……そして誰かに言われたからでなく自分の意志で美しく咲き、みんなに慕われ愛を与える優しきクイーンとして君臨した…………
彼女を愛した人物はもう一人いる。ショーの度に必ず赤いバラをプレゼントしてきて、なんだかんだで気遣ってくれる男・速水ヒロ。彼女の頂点に立つために鍛錬を欠かさないストイックさを心から尊敬し、公の舞台で叩きのめされた時には本気で泣いてた程に愛を持って接していた。そして彼女は手を取り合う者と共に歩む道を進み始めた………自分とは違って。
コウジをゴーストライター送りにするエーデルローズ上層部の非情なる指令を呑み、己の手を汚す選択をしてでも頂点に立つことを選んだヒロ。彼に待つ道はべるがこれから進む道とは決して違う、孤独にて修羅の道だろう………ここからどうやってオバレ結成するのだろうか?と本当に疑問に思うくらいに、ここからの後半戦もきっと目が離せぬまでの壮絶展開が起こり続けるだろう。けれども、自分はこの言葉を信じたい。
No RAIN, No RAINBOW.
なる達3人がハッピーレインを結成した際に神浜コウジがそう呟いた。雨なくして虹なし、まさしく今作を象徴する言葉だ。きっと彼女たちと彼らならどんな困難を乗り越え綺麗な虹をかけることができる。それは彼女と彼にも……
・後編へ続くのじゃ!(ピコック先生っぽく)
こんな面白いアニメあってええんか!?と心底驚く作品だ。おれはなんでこんなとんでもないものを10年もの間知らずに生きてしまったのだろうか………とひたすら後悔がよぎる。しかし恐ろしいことにまだ折り返し地点、しかもどうやら決して失速したりせず最後までフルスロットルで面白さカッ飛ばして行くみたいだ。そりゃここからキンプリなるスピンオフ作品でるわ………
というわけで前半の感想はここまで。次は後編3クール目〜最終回へとなります!