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どうしても上から目線なのね・・・。

昨日ひさしぶりに呉服業界の人のいやな面を見た。

まあ、いち利さんはほとんど無料の着付け教室なので、ある程度のお買い物を見越しているのはわかる。
「運営費用は皆様のお買い物です」って最初に店長代理が言ってらしたのは、とてもすがすがしくむしろ好感を覚えた。
ですが、この記事はいち利さんの話ではないです。
だってお買い物です、って言うわりに、おすすめ力がそうでもないんですよw
「小物大丈夫ですかー?」「ぞうり大丈夫ですかー?」とか。
でも「おうちにあるものまずは着てみてくださいねー」って言う。
本音じゃなくても(w)うれしい。満足度の高さは伊達ではないと思う。

押し売りして着なくなる(見込み客を0にする)より、今0でもいつか1になるリストを持ってるほうがよいって事なんだろう。
無理に高い着物を買ってしまってネガティブ植えつけちゃうよりは、着物を好きになって着てもらう習慣つけてから、2-3本買ってもらうほうがいいって事だと思う。
そこの尻馬に乗ってるのは認識しているのでそこはまるきり問題はない。

さて。本題。いち利さんじゃない、本題。

この週末、講義という名目で西陣御召の工房の方がいらっしゃった。
五代目だそうだが、織ってる本数が少ないけどお得意様がついてるせいか、流通にはあまりのっていないそうで。本当にくやしいけど名前を控えてくるのをわすれた。

説明の本筋は

 ・町並みと、着物ででかけるシチュエーションが変化しているので着物も変化すべき
 ・一揃えの嫁入り道具としての呉服からの変化
 ・現代の着物のコーディネートセンスは現代の人がよくわかっている
 ・昔は町並みに派手さがほしかったので濃い色が多かったが今は、引き算のセンスで着物を着るべき

という説明の後

 ・昔の柄行はあまりもうきられない
 ・色が濃い色から薄い色へ
 ・御召という1本で帯次第で格の上げ下げができる着物のメリット

という感じです。まあ、こう書くと普通で、私も話の内容としては納得いくものなのですが。とにかく。

 「買い物にきても素人は着物を見て柄をしか見ない」
  ※御召は江戸小紋や地紋の入った色無地に近いので柄はそれほどない
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 「今どきのひとは柄の好き嫌いぐらいしか見る目がない」
  「きゃーあの猫ちゃんかわいい」「あの柄好きー」としか言わない
   ※一見地味なので御召はそういうことは言われない
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 「年寄りの着物にうるさい人は本当は無知」
 「訪問着に金糸、お出かけは小紋とか言うわりに詳しくない」
 「着物来て生活しているわけではないので、知識がなく、アドバイスも意味がない」
   ※御召は格の上下ができることを知られていない。御召知らない人
    知識ない人。
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 「着物のセンスがない人が多い」
 「ぼくのところは、京都のお茶屋とか、歌舞伎のお内儀さんとかが使っている、通好み(このせりふを肌感100回ぐらい聞いたw)」
 「昔は町並みに派手さがほしかったので濃い色が多かったが今は、引き算のセンスで着物を着るべき」
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とですね。なんかdisりが続いたのですよ。
説明の合間に「どうしてだと思います?」的に質問とかを振られるのです。

私がもらったのは、
「柄しか見ないのなんでだと思います?」
という質問。この答え。
「知識がない。(地紋とかは通好みなので理解できないので派手なものに目がいきやすい)から?」
とか答えを要求してるんですよ。散々その方向に話を振っていたし。
ぼかして答えたら、そう本人が言ってました。

あらゆる着物を「ちょっといいな」と思っている人も、disってるし、昔からのおばあちゃんからの着物もdisってる。

とにかく、
「僕は着物のことよー知ってるし、五代目だし。時代がうちに追いついてきたって先代は言ってる。お得意さんは粋で通な方ばっかり。本来こんなところで扱わん。どうせよくわかってないでしょ?」
的オーラ半端なかった。

どんな種類のお客様であれ、disられるのは気持ちよくない。
年齢的も彼がDisってる世代のほうが近い二人(あらフィフとあらカンレキ)だったのに、その近しい世代をdisり(客が見えてない)、母親の着物があったからというきっかけで着物を着るようになったのに、その着物そのものをdis(もってるものを否定す)る。これから着物を知ろうという人もdisってる。それって、すごい失礼だと思うんですよね。

よしんば彼の言うように柄に目を留めてたとしても、100%客の言うとおりにしたほうがいいというつもりはないです。
似合わない、場にそぐわない、必要ないものまで買わせちゃだめだし、そうやって人は呉服屋から足が遠のいていくわけで。
実際のところ、「柄を褒める時には、柄以外褒める所がないから」だったりしますw
そお客様の一言に迎合するような「いい柄でしょー?」は、それはそれで客が見えてないんだと思うんです。だからこれも失礼な話。

でも、もし五代目が「よさをわかってほしい」「好きになってほしい」のであれば、もう少し、相手の立場に寄り添ってもいいし、観察する必要があるのではないかなぁと。見なくても売れる、あるいは売る気はない客扱いしているのが透けて見えるという事で。
回りまわって、結果自分がdisってる呉服屋と同じになっていることを、わかった方がいいと思うのです。

私なんかdisられて、且つ腹が立ったので前向きコメントは申し上げられず、「買いそうもない客」認定されちゃったので、本当に扱いが雑で残念でした。まあなんだろ。4日間の最終日、最終回だったからかもしれないけどね。

それでも試着したけど!2本ほど。着物に罪はないですしねぇ
素敵な御召をいくつかみつけました。グレーでほんの少し紫が入った縦じまと、黒地に飛び柄が小さくはいっているもの。ああ。素敵。
あの2本は今思っても買うべきだったかもと思う。値段を公開しないでほしいとうるさいぐらい言っていたので書かないけど、確かにお値段はちょっとお値打ち価格になってた。
 ※あ、リンクで取り扱っている工房さんではありませんでした。

でもなー客を客とも思っていないのが態度に出る店で買いたくないし、不機嫌で即決するには○が一個(2個かも)多いんだよねーwwwwww
ああ、江戸小紋の万筋の悩みみたいな感じですw(身悶えているw)

でもひそかに、博多の平帯で素敵なのをこっそり同日にみつけちゃって、再来週博多帯の工房さんがいらっしゃると聞いて。今から楽しみ。
今度の織元さんは素敵な人でありますように。

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