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【雑談】 アラ還の趣味をコンサルした話 〜代替〜

こんにちは。
小学校中堅教員です。アラフォーです。
夏休みです。

夏休みらしく、ちょっと前に帰省をしました。
長女と二人旅です。

まあ、ドアtoドアで2時間ちょいなので大した距離でもありませんが✈

大学体育会の先輩とも会えたし、
僕のじーちゃん、ばーちゃん(長女からしたらひいじいちゃんですね)にも久々に会えて、
よかったです。

あとは、めちゃくちゃ地元を散歩したり走ったりしました。


なかなか楽しかった。

ヨメ氏や下の子も連れて家族みんなで帰るイベントが
また後日あるので楽しみです。


最近は焼酎ソーダですよ。焼酎ソーダ。
無限です。人間ドック終わるまで断酒中なのですけどね。

「趣味を見つけたいんだよ」

少し前。
昨年末に飲んでいる時に、親父からそんな話がありました。

親父は60代前半。 
高卒で同じ企業にずっと勤めています。もうすぐ半世紀ですな。
すごっ。

・野球が好きで、高校は地元の強豪校へ進みました。高校野球ファンならきっと知っている強豪校です。
・高校2年生のときには甲子園にも出たそうな。やりますね〜。
・しかし、高校3年生の大会前に大きな怪我をしてしまった、と。

結局、最後の夏は県大会決勝で敗れ、
自分たちの代では甲子園に行けなかったらしいです。


この場所に特別な思いがあるようです。
僕が小さい頃、何度か親父の母校応援に連れて行ってくれたっけ。




幼少期からそんな話を聞いていて、

僕は3歳頃からプラスチックバットで英才教育を受けていました。なので、野球経験はありませんが、無駄に右投げ左打ちなのです!!!
(親父の気持ちむなしく、息子はバスケをしましたとさ。親父、すまん)



ある日、中学生のころですね。 
いつもの思春期ルーティンですが、、

親父の部屋に、いかがわしい本がないか 探していました(笑)

いつもなら、すぐに見つかるのですが
その日はなかなか見つけることができず、押し入れの奥まで漁っていました。

懸命に探索を続けました。
おそらく、木の葉隠れの里にて最強である、白眼は開眼していたと思います。

押入れの奥に、

負傷した親父がマネージャーとして最後の夏を支える決心をした

といった地域新聞の
古い記事の切り抜きが見つかりました。

まわりのチームメートに声をかけ、鼓舞し、マネージャーとしての活動を親父は懸命にしていたようでした。



「何だか、見てはいけないものを見てしまった」


そう感じた僕は、宝探しを終え 親父の部屋を後にしました。

確かに「高3は決勝で負けた」としか親父は言っていませんでした。試合に出たなんて聞いていないし、家に飾ってあるのは高2の夏に持って帰った甲子園の砂だけでした。
隠していたわけではないのでしょうけれど、わざわざ言わなかったというのは何かあるのかもしれません。

それから、はや四半世紀。

親父と、一度もそんな話はしていません。
するのも、野暮だなと。


一度、仕事で忙しそうな親父が
夜、ぶすっとした表情で高二の夏に集めた
甲子園の砂を眺めていました。
うむ。




話が大きく途中からそれてしまいました。

そうそう、
昨年末に趣味を見つけたいと親父が話していたんですよね。

親父は、これまでにも
釣りやゴルフやキャンプなど、いろいろと楽しんでいましたが
どれも本当にハマってはいなかったのでしょう。その瞬間瞬間は、楽しんではいたのでしょうけれど。。


そこで僕は提案しました。

「結局、野球が好きなんじゃないの? 地元の独立リーグの球団を応援してみたら?」

と。


僕の大好きな管理職の先生が、
街のJリーグの熱烈なサポーターでいつも楽しそうに活動していらっしゃるのです。

職場でそれを見て、やっぱりスポーツ観戦だ!と提案。
親父はビールも大好きなので、観戦と相性抜群でしょう。決まり決まり!



「おお、ええやん!」

と年末は、親父も納得していました。


かくして、60代独立リーグ追っかけ親父が誕生したのであります。球場へ行ったり、結果をスマホで見て一喜一憂していたのです。
しかし・・・


我々は、代替して迷子になっているのかもしれない

先日の帰省時に、家に親父の姿はありませんでした。

どこや? とオカンに聞くと親父は市民球場だそうな。
そう。夏の県予選。
高校野球観戦へ行っていたのです。


帰宅後、親父(ビール飲んでめっちゃ酔ってた陽気なおっさん)が語りだしました。

「オレには、独立リーグはハマれんかったわ。」

と。釣りやゴルフと似ていたそうな。

「お前と話して、自分が本当に好きなものを考えてみて、
やっぱり高校野球が好きだったことに気づいた。今は心から楽しい。」

と。


聞くと、春の大会も母校の観れるものは全試合観戦して、
なんならライバル校の試合もチェックしていたそうな(笑)

母校の練習も、たま〜に通りがかりに見るそうな。
(強豪なのでOB用の席があります…)

高校野球雑誌も買い漁り、Youtubeで公開している母校の練習試合も食事時にチェックするそうな。
オカンは、めっちゃ迷惑!


マジだ・・・。
マジなんだ・・・!!!

ついに、見つけたのです。
いや、見つかっていたものに 逃げずに向き合ったのです。

うちの親父の趣味は、【母校の追っかけ】です!!!!


親父の「熱中」は、あの半世紀近く前の
最後の夏で もしかしたら止まっていたのかもしれませんね。


それにしても、高校野球って春は選抜と県大会。夏は甲子園。秋は選抜予選。

と、考えてみるとなかなか一年楽しめる良い趣味かもしれませんね。やるな、親父。

イキイキと、あの高校の投手はどうだとか
あの監督は、どこどこから異動してだの
語っていました。いい顔してたな〜


アラ還の、うちの親父と約半年 あーだこーだ趣味について話し、気づいたことがあります。

僕も、僕らも、自分の本音と向き合うことを避けて、代替して生きていないかな?

ということです。


◯本当は、あのイヤホンが欲しいけど高いから似た安いやつで。

◯本当は、あそこに行きたいけどそれはキツイから、まあこのへんで。

◯本当は、あの立場になりたいけど現実的じゃないから、今の立場に意味を宿していく。


そんなの日々ありません?
我々、代替しているのかもしれません。

本音に向き合うことで すべて叶うとは思いません。

ただ、その小さな「代替」をしていくことで、本当の自分が少しずつ分からなくなっていく、ズレていく、理由がわからないモヤモヤが溜まっていっているのかもな〜

なんて。

代替って楽だし便利です。人との、予算との、現実との擦り合わせにもってこいです。

ただ、代替を繰り返して 自分迷子になっているかもな。 なんて。


自分を見つめる夏。

僕もアラフォー。もうすぐ訪れる40歳は所謂、【不惑】というやつです。
惑わず、ですよ。 ね! 


もう一度、自身を見つめながら、
過去を振り返りながら、
自分のしたいことを代替せずに考えていく夏にできたら最高だなと、

今は考えています。




とりあえず、少し前にランニング用に買った安い「骨伝導イヤホン」

この性能にイライラしていた僕は、先日

「えいやー!代替、反対!!!」 と2万くらいの本当に欲しかったやつをポチって、ルンルンで只今 使っています。最高です。

バレないように頑張りましたが、
先日 ヨメ氏にバレてしまい怒られました。
悔いはありません。

だって、代替していないのだから!!!!
最高の性能だー!!!
俺の甲子園だ、朝ランは!!



雑談にお付き合いいただき、ありがとうございました。

皆さんの「代替していないもの、したくないもの」はありますか? 
よかったらお聞かせ下さい☆

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