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透明感のある町-尾道&松山旅行記

友達と、尾道と松山へ行ってきた。宿と夜ご飯の店だけおさえて、情報収集は現地についてからGoogleMAPで行ったゆるゆる旅にもかかわらず素敵なお店にたくさん出会えた!

瀬戸内海エリアって人気旅行先だけど、学生時代に行った時はそこまでシンパシーを感じなかった。大人になって再訪してみると、土地の透明感と明るさが心を穏やかにしてくれた気がして、一気に好きになった。

1日目

飛行機で羽田ー広島空港、その後電車で尾道駅へ。ANAのセールで航空券がだいぶ安くとれたのでハッピー。尾道に向かう電車から見える海と空がもう瀬戸内海の穏やかなそれで、遠くまで来たんだなあと思う。

ホテルに荷物をあずけて、Xのフォロワーさんに教えてもらった尾道ラーメンのお店「赤鳶」さんへ。ラーメン1杯500円!ねぎと煮卵をトッピングしても700円!麺がチキンラーメンの麺みたいでユニーク。背脂たっぷりなのに醤油ベースのスープはあっさりしていて、ぺろっと完食。おいしかった!人気店で、14時ごろでも並んでいた。

そのあと街をぶらぶら。細い道がどれも絵になる町だなあ。

絶景スポットと名高い千光寺にも。住宅街の階段をひたすら登って到達。尾道、若いときに行っておいたほうがいい街だあ。

ふたたび街へ降りて商店街をぶらぶらしたり、カフェで時間をつぶしたりして、17時から予約していた「活版カムパネルラ」さんへ。ここは昔ながらの活版印刷を体験できる。好きなマークと紙を選んで、手押しの機械でがしゃんがしゃんと印刷していく。インクのむらが出たりするのも、活版印刷ならではの味が出ていとおしい。

刷り上がったカードを入れてくれる袋も5種類から選べた。私も友達も「どっこい生きてる!」を選んだ。選んじゃうよね。

活版カムパネルラは、千光寺に向かう道のふもとにある。目の前に線路があって、時折電車が通り、窓の外から紺色の夜が見える。がしゃん、がしゃんという活版の音もあいまって、「カムパネルラ」という名前がぴったりだなと思った。尾道の町で「活版印刷やさんをはじめよう!」と思って実行に移したオーナーさん、本当にすごい。

夜ごはんは予約していた「たまがんぞう」さんへ。とにかく海鮮がおいしい!ホタルイカの沖漬け、お刺身、真鯛の塩たたき、生ガキなど、全部おいしい。特に塩たたきは、よけいな水分が抜けて身がきゅっと締まっていておいしかった。

ソフトドリンクも充実していてよかったです。

ホテルに戻って、タイプロを見てやいやい言いながら就寝。

2日目

ホテルの朝食バイキングへ。目の前の景色がもう最高。

フレンチトーストとベーコンとメープルシロップがあったので…。自分の才能がおそろしいぜ。

▼泊まったホテル。尾道駅の目の前。

この日はドライブをして、しまなみ海道を経由して松山へ渡る計画。新尾道駅までバスで移動し、レンタカーを借りて出発(尾道駅近くにはレンタカー屋がない)

まずは前日に「活版カムパネルラ」のお姉さんがおすすめしてくれた、向島のごはんや&雑貨屋の「forumiest table」さんへ。お昼ごはんの時間には早いから、雑貨屋さんだけのぞく。器やお菓子などライフスタイルグッズがたくさんあって、目移りしてしまう。「おやつミレラ」のお菓子がとにかくかわいくて、お土産にいくつか購入。

お店の目の前が絶景。こんな場所で働いたら、些細なことにピリピリイライラしなくなりそうだな……(遠い目)

ポルノグラフィティの地元、因島を通り過ぎて、生口島へ。大阪の社長さんがご母堂の供養のために建てた「耕三寺」の大理石のモニュメントが美しいとGoogleMAPで見つけたので向かう。紅葉が見ごろだった。

大理石のモニュメント。青空に白い大理石が映えて美しかった。

モニュメントもとてもよかったけれど、個人的には天国と地獄を体験できる洞窟が忘れられない。洞窟内の無数の仏像に圧倒されて、だんだんと怖くなってくる。無数の仏像を作ってまで何かを切実に願った人間の執念が恐ろしくなった。私と友達以外に人もいなくて、進めど進めど石仏の洞窟が続くので、次第に「これは悪い夢…?」と思ってきた。

お寺をあとにして、お寺の目の前の商店街にある「わか葉」さんで、お昼ごはんを食べる。たこと穴子が名物だそうなので、両方入った天丼を。たこがぶりっぶりでおいしい!

(このサムネイル、絶対に間違っている…笑 天丼や穴子寿司のお店です)

大三島、伯方島を超えて大島へ。ここのお目当ては亀老山の展望台。つめたい風がびゅんびゅん吹いていて耳がちぎれそうな寒さだったけれど、来てよかった。目の前に瀬戸内海の島々がたくさん見えて、「自分の生まれ育った島以外にもたくさん島がある」ということを幼いころから知っているひとは、どんな人に育つのだろうとしみじみ思った。

女子大生らしき女の子二人組が、「卒業してボーナス出る会社入ったら、お財布ほしい!あ~でもRefaのドライヤーもほしいねんな」と話していたのがとてもかわいらしかった。大丈夫、お財布でもRefaのドライヤーでも買えるようになるよきっと。

松山に無事到着してレンタカーを返却(※島を超えて乗り捨てなのでそれなりにお金がかかる)し、ホテルにチェックインして、予約していた「家紋」へ。もともとお目当てのお店があったのだけれどそこに振られて、近くにいいお店ないかな~とGoogleMAPを調べていたら見つけたお店。それが大正解!今年一番の外食体験だった。

80歳をすぎたおかみさんとお孫さんで切り盛りしている。入店して第一声が「おかえりなさい」だった。孫娘さんがつくるお料理はどれもおいしい。豚足やら鰆のお刺身やらあこや貝の酒蒸しやら色々いただく。

おかみさんが「愛のプレゼント」と言って常連さんから贈られたナッツとレーズンやら干し芋やら、お手製の黒にんにくやら、色々な食べものをくれた。

カウンターを一緒に囲む他のお客さんとのお話もとても楽しかった。長野から来たご夫婦がちょうど私の両親くらいの世代の方で、色々な話をして盛り上がった。お腹が8割くらいのとき、あと少し何か食べたいねと話していると、隣にいた大阪から来たというお客さんが「これがうまい」とあさりご飯をおすすめしてくれた。これは孫娘さんではなく、おかみさん作。優しい味で染みた。

おかみさんがボケ防止にと編んでいる毛糸のスポンジを、じゃんけん争奪戦のすえにいただいた。使い方を一生懸命説明してくれるおかみさんがかわいい。

あまりにもいい夜で、そこにいた全員で写真を撮った。おかみさんと私と友達の3人でも写真を撮ってもらった。外食体験に求めるものって、おいしさ以外にもあるよなあと改めて思わさせれた夜だった。

外は極寒だけれど身も心もぽかぽかで、ホテルまで30分ほどかけて歩いて帰る。コンビニでアイスを買って部屋で食べ、お風呂とサウナにしっかり入って就寝。

3日目

朝食バイキング目当てに宿を選んだので、朝から期待に胸がふくらむ。結果、大満足の朝食バイキングだった!

色々な柑橘ジュースの飲み比べを楽しみ、

鯛めしとチャーシューエッグ丼のダブル食いというやんちゃをし、

黒糖ロールケーキと松山限定のみかんケーキを食べる。みかんケーキは特に美味しくておかわりした。シナモンロールみたいにもちっとした生地に、みかんのシロップ?が練り込まれている。

▼泊まったホテル


チェックアウト後、松山城へ。松山城も、とても気持ちのいい場所。

松山城は、甲冑を着たり火縄銃を構えたりできる色々な体験コンテンツが充実していて楽しかった。

昼ごはんはうどんダイニングばっちこいへ。出汁がおいしい。390円のごぼう天を頼んだら、洗面器くらいの大きさのが来てびびる。持ち帰りしました。

▼うどんダイニングとレフ松山はこちらのブログで知りました。今治エリアも含めた旅行記でとても面白いのでぜひ。

そのあとは町を散歩して、「本の轍」という本屋さんで本を買ったり喫茶店でコーヒーを飲んだりゲーセンでマリオカートをしたりした。メイン通りに異様にカラオケが多くて、地方で娯楽がないにしてもすごくない…?地元もここまで多くないよね?と群馬出身の私と宮城出身の友達とで首を傾げるほど。愛媛の人、カラオケ好きなのかな。

松山市駅前からバスで空港へ。新札が使えなくて困っていたら後ろに並んでいたご夫婦が旧札と交換してくれた。やさしい。そのあと空港でばったり会ったときに写真を撮ろうとしていたので、ご夫婦2人でのツーショットを撮ってあげた。それでお礼のつもりが、私と友達のツーショットも撮ってくれて、優しさの連鎖…と旅の終わりにほっこり。

「みきゃん」というキャラが街の至る所にいて侵食度合いがすごかった。だんだん可愛く見えてきて最後はまんまと空港でツーショットを撮る。

尾道も松山も、学生時代に行った時よりももっと好きになった!今度は初夏に来て夏の瀬戸内海を見たいな。もちろん家紋のおかみさんにも会いたい。

おまけ

レモンの産地•生口島の、檸檬色の郵便ポスト
尾道のにこにこ地蔵。いつも笑顔でいたい←ほんまそれ
尾道の銭湯をリノベした中華料理屋「大和湯」の入口。小籠包を模したロゴがかわいい。
松山の老舗喫茶店「あたりや」のディスプレイ。スイカのにぎわいって、かわいすぎる…🍉
松山三越のエントランス。ディズニーランドを思い出した

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