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1年間マスクをしていたら顔が伸びていた

証明写真を自分で撮ろうかと思いスマホで自撮りをしてみて驚いた。明らかに顔が伸びている。この一年間、他人に顔を見せたのは歯医者さんを除いて3回しかない。職場では常にマスクをしているので、私の顔を履歴書の証明写真でしか見た事のない人がほとんどだ。

顔の筋肉も使わないと緩んでしまうのだ。衝撃だった。それから私は毎日スマホで自撮りして自分の顔を記録している。意識しないと本当に無表情になっている事に気が付いた。そして、もう少し良い顔だと勘違いしていたことにも気が付いた。現実を直視する時がきた。理想の自分と現実の自分と幻想の自分がいた。もしかして周囲との不調和は、この幻想の自分によって引き起こされていたのではないかと目から鱗が舞い落ちた。

桜の花びらが散り、今この瞬間から私は顔の筋肉を意識する。未来は分からないけれど、今出来る事をやってみよう。いつかまた花咲く時のために。

終り

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