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氷結過程の観点から
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氷結過程
フリーランスデザイナー 高木由利子氏
水が氷になる過程を観察。
水を氷点下の環境に移住させた。
水は外側から徐々に中心へ向かい氷結すると言う特徴がある。
空気に触れると水の表面から薄い結晶が成長していく。
透明の結晶は、透明の水の中では目視できないのだが、光を直接浴びた瞬時にその全貌は現れた。
同じ条件のもとでも、一つとして同じ形状は現れず、毎日目を見張るような多様性に驚かされた。
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作家に失礼があると申し訳ないが、私にとって身近である
鶏ムネ肉のボイル過程
に置き換えてみた。
沸騰したお湯にムネ肉を入れると、お湯に触れたその瞬間から表面は白く色が変化する。
表面が白くなり火が通ったからといってそこで油断してはならない。目には見えないが中はまだまだピンク色のまま。
安全に食べるためには火を通し続けても良いし、火を止めた後、そのまま熱を持ったお湯に入れておいても良い。
意外と後者の方がパサつかず美味しかったりする。
これは、人にも当てはまると思う。
「外から徐々に中心へ向かい変化する」
「同じ条件下で一つとして同じ形状は現れない」
この二つは宇宙の摂理なのだろう。
ある物体の変化前と変化後を並べると、全く違う二つが目の前に現れる。しかし、その変化の過程は決して同じ形状はない。
”環境、時間、人” を全く同条件にしたとて、一瞬一瞬には、混沌に溢れている。
人生を、生まれてから死ぬまでと捉えた時、
世に出た赤ちゃんの姿と、世から去るおじいちゃんの姿。
この二つの過程には、混沌が溢れている。
混沌の中にある秩序
Cosmos in Chaos
そして逆も然り
and vice versa
という言葉で表せられるだろうか。
自分が選んだ環境に身を置き、変化するまでそこに居続けて、毎日目を見張るような多様性を感じて生活してみようと思う。
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