片付けない子供に「鬼が来るよ!」というのはあり?
片付けない子供に「鬼が来るよ!」
子供が片付けないときの切り札として
「片付けないと鬼が来るよ!」
と言ったことはありますか?
このセリフを言うとさっと子供が動くのでね。
私は長男が幼稚園に行っている頃に言っていました。
(当時は「鬼が来るよ」じゃなくて「なんか来るよ」と言っていましたが、今思えば「なんか」って何でしょうね。)
そのときは慌てて片付けていましたが、そのうち違う場面でも「鬼が来る?」と怖がるようになってしまいました。
トラウマになるほどではなかったのですが、ちょっとご近所にお使いを頼みたくても怖くて無理!という時期がありましてね。
(地味に面倒くs・・・じゃなくて)怖がらなくなるまでフォローが大変でした。
その時の経験があるので、次男には言わないようにしています。
「鬼が来るよ」という言葉のメリットとデメリット
「片付けないと鬼が来るよ!」と言えば、鬼が怖い子供は慌てて片付けるかもしれません。
そのためすぐに片付けてほしい時は魔法の言葉のように感じるかも。
でも、鬼が怖くない子供にとってはどうでしょうか。
鬼が怖くないならと、片付けるまで鬼じゃないモノで怖がらせますか?
(それってキリがないような気もしますが・・・)
最近は(リアルさを出すためか)「鬼から電話」というアプリが人気のようですが、そこまでして怖がらせても・・・ね。
怖がりすぎて1人でトイレに行けなくなったり、トラウマになっても困るじゃないですか。
また、「片付けなくても鬼は来ない」と子供が気づいてしまったらどうしましょう?
そうなると「鬼が来るよ」というセリフは意味がなくなってしまいますよね。
そう思うと「鬼が来るよ!」という言葉のメリットって一時的なものでしかなく、デメリットの方が多いんじゃないかと思いませんか?
「長い目で見ると、おすすめできる方法ではない」ということがお分かりいただけるかと。
鬼を使わずに片付けさせるには?
子供が片付けないのには、理由があります。
例えば
・まだ遊びたい
・疲れて片付けたくない
・面倒くさい
とかね。
大人からすれば
「それってただのワガママじゃないの?」
と思うかもしれません。
でも、子供にとってはいたって真面目な理由です。
だからまずは「どうして片付けたくないのかな?」と理由を聞いてあげてください。
理由を聞いて納得する必要はありません。
子供が言った理由に対して
「そっかーまだ遊びたいのかー。」
「疲れちゃったんだね。」
「面倒くさいかーそうなんだー。」
と、(オウム返しのように)繰り返すだけでも子供は「自分の気持ちを聞いてもらった」と感じることができますのでね。
一旦子供の気持ちを受け止めたら
「じゃあ今日は一緒に片付けようか!」
と言いながら、一緒に片付けてしまいましょう。
(一緒にと言いながら、大人が全部片付けても構わないです。)
ここで大事なのは「子供が1人で片付けられること」じゃなくて「片付けるときはちゃんと片付ける」と子供に知ってもらうことです。
ちょっと大人が手伝ったからといってすぐに子供が片付けられなくなるわけじゃないのでね。
子供に1人で片付けさせるために「片付けないと鬼が来るよ!」と言うより、子供の気持ちを受け止めて「たまには甘えてもいいんだよ」と教えてあげる方が効果的なんじゃないかと思います。
子供が自分で片付けられるようになるまでは、長い目で見守ってあげてくださいね。