【伊勢志摩旅行 日帰り】
先日、名古屋での用事ついでに日帰り伊勢志摩観光を盛り込みましたのでここに記します。
【11/27 5:50】
宿泊したナインアワーズ名古屋を出て近鉄名古屋駅へ。
早朝の真っ暗な名古屋駅周辺は人も疎らで、やや早足。
そして外国人が多い。駅構内シャッターの閉まった店の前で35リットルくらいのリュックを背負いながら談笑しているブロンドの美女達を横目に、真っ暗な中伊勢神宮のある伊勢市駅へ向かいます。
川に造られた平地なのか、ひたすらの地平線から昇る朝日を車内から拝みました。
平日ということもあり、三重県に入ったあたりから地元の高校生が多く乗り合わせきました。
関西弁がはんなりした聞き心地です。(すみません。九州の人にも関西の人ですか?って聞くくらい西の方言の違いがわからない筆者です。)
【同日 7:50】
伊勢市駅に到着。
駅を出たらすぐ参道になっていて、10分もかからないくらいで伊勢神宮(外宮)に着きます。
伊勢神宮は外宮(げくう)と内宮(ないくう)からなるようで、駅の側にあるのは外宮の方です。
外宮→内宮の順で詣るのが慣わしだそうで、駅から来る人は自然とその流れにのれるようになってます。有り難し。
静かな朝の木々に癒されます。
鳥居を潜ると神楽殿や物販が見えてきます。
巫女さん方が箒で中を掃いていました。
参道の脇に並ぶ立派な木々に目を奪われながら進むと本宮が見えてきます。
神社仏閣に明るくないのでここからの発言に御容赦頂けると幸いなのですが、ここの神様はまるで深窓の御令嬢……。
門|護衛|賽銭箱||門|布|門||門||御殿(たぶん)
下々の我々は御尊顔どころか御殿すら拝めません。
御令嬢の頬を掠める風さえ我々には享受できない。
ジャパニーズトラディショナル宗教「ジョウゲカンケイ」その最たるものを表していました。
護衛というか、立派なコートに洋装をされていて格式高い一流ホテルのドアマンのような、ディズニーランドのキャストさんのような方が常にお賽銭箱の近くに立っています。(西洋の軍人のような装いですが、神社の人だそうです。)
純和風の森の中の洋装の紳士がなんともアンバランス。
明治イズムと思えば納得。
本宮の他にもいくつか宮があるのでお散歩がてら見て回りました。
【同日 8:30】
内宮へ行く為、外宮入口の向かいにある観光案内センターで自転車をレンタルします。
電動自転車かママチャリかで選べるのですが、節約旅の為ママチャリをレンタル(これが後々響いてきます)。
ネットで内宮への行き方を調べているうちにこちらのレンタサイクルに出会ったのですが、みんな「行けなくないと思うけど私は電動で行った」みたいなスタンスなので、結局ママチャリで行けるのかい行けないのかいどっちなんだい!と思った次第。悔いなし。
外宮から内宮まで自転車で行く道は大きくわけて二つ。
①県道32号コース(距離:短 アップダウン:大)
②県道37号コース(距離:長 アップダウン:並)
口コミや旅行記ではみんな②で行ってます。自分は普段から自転車通勤なので強気の①で行く気でいたのですが、観光センターの人から①は道幅が狭いわりに車が側をビュンビュン通るからと②を勧められ、そこまで言うならと②で行く決意を固めました。
だと…思います。
道に迷いました。
あれだけ観光センターの人から地図も貰ってルートも書いてもらって迷いポイントも聞かされていたのに迷いました。
地図には強い自負があっただけに悔しい。
言い訳すると地図に書かれてない道が多すぎる。
アップダウンもそこまでキツくなく変速付きなのでスルスル進めるのですが、こっちの登り坂かな?あっちの下り坂かな?って時に進むのに勇気がいりました。電動であれば"とりあえず行ってみる"ができるので心持ち楽だろうなと思いました。
【同日 9:15】
それでもなんとか、太陽の方角を頼りに大きな森を目指して内宮に到着しました。
この宇治橋からの眺めが秋めいていて美しい。
ズンズン参道を進むと紅葉の人気スポットがありました
【同日 9:30】
更に長い参道を進むと本宮が見えてきます。
9:30ともなるとこんなに大勢の参拝客がいます。(みんな外宮に行ってないだけで内宮は早朝からこうなのかもしれません)
外宮の本宮はもっと参道の奥の隅にポツンとある感じでしたが、ここはひらけていて開放的な感じですね。
ただしやはり深窓の御令嬢。
門|賽銭箱|門||門|布|門||門||御殿(たぶん)
もはやあれが御殿なのかどうかもわからないくらい下々の者には奥が見えない。
あまり時間もないので宇治橋すぐ近くにあるおはらい町へ向かいます!
【同日 9:40】
いろんな店が並んでいて食べ歩きができそうです。
私の一番の目当てがこちら
の、向かいにある別店!笑
で提供されている赤福ぜんざい!!!
赤福のあんこがぜんざいとなって焼き餅が入った一杯にお茶と昆布がついてきます。
寒い朝に沁みる一杯です。
他にも気になる店や道もありますが、これからもう一つの目的である河崎地区へ向かいます。
迷いながら来た道を戻れる自信もなく、時間もあまりない為、距離の短い①の県道32号コースで一旦駅に戻ります。
わ、分かりやすい…!
逸れる道は小道ばかりなので、ひたすら真っ直ぐ進むだけで駅に着きました。
アップダウンも大したものじゃなく、変速を駆使すればなんてことはない道です。言うほど車がビュンビュンするでもなく、余裕のよっちゃんです。普段の通勤路に比べたらはるかに安全な道です。
なればともあれ、ここから河崎地区までの道も観光センターの人に教えてもらっていたので地図通りに進みます。
ごちゃついて申し訳ありませんが、自転車だと10分もせず着くらしいです。
景観が守られていて大変良きでした。
この地区を抜けすぐある一番の目当てはそう
なかむら珈琲さんです!!!
なんと2016年伊勢志摩サミットにて提供されたコーヒーはこちらのものだそうで、店内には「サミットブレンド」なる銘柄が販売されています。
今回は伊勢志摩サミットを巡る旅でもあるので豆とドリップパックをお土産用に購入。
とてもスッキリしていて美味しかったです。
他にもゲイシャなどの希少な豆も取り扱っており、店内で手作りしているお菓子も販売していました。
【同日 11:00】
12時過ぎに自転車を返却すればいいのでまだ少し時間がある、ということでちょっと心残りのあったおはらい町へ戻ってみようと思います。
時間を優先して①の県道32号コースで戻ります。
これがエグいことになりました。
行きがめちゃくちゃ登り坂キツいんです。
もう変速でどうこうできるものでもないので良い年したオバチャンが立ち漕ぎです。
ヘトヘトの状態でなんとかまたおはらい町に戻ってこれました。
【同日 11:30】
できれば寄ろうと思っていたとうふやさん。
ここで美味しいランチをとりたかったのですが、体力的に駅まで20分くらいかかりそうな事を考えると滞在可能時間は約10分。
諦め、後ろ髪を引かれる思いで店内の物販ゾーンにあるかりんとうをお土産に買いました。
ここからまた観光案内センターに戻るのですが、やはり体力が回復しておらず、最初は楽だと思っていた駅までの道すら漕いで登れない状態。
立ち漕ぎすらできず、自転車を引っ張りました。
結論:特に②の32号線を往復する者は電動自転車がいい。①の37号線を利用するのであればママチャリで大丈夫。
これがわかってスッキリしました。
とうふや……
いえ、悔いはありません。
伊勢市駅から12:10の近鉄に乗って志摩は賢島まで向かいます。
【同日 13:10】
賢島駅出てすぐの道を下ると船乗場があり、大きな船と小さな船が待っています。
大きな船が志摩マリンレジャー社のエスパーニャクルーズ船
小さな船が賢島遊覧船組合のあご湾島めぐりクルーズ船
志摩市レコンキスタされた?ってくらい至る所スペインスペインしてるんですが何事……??
大きいエスパーニャクルーズの方は便数も搭乗可能人数も多く、検索したらまずトップに出てくるのですが、途中に真珠工場の見学が挟まるようで、英虞湾の景観を目当てで来ている自分にはノイズになってしまうと思い、組合の小さな船の方にしました。
しかも小さい船の方はその小ささをいかして島々を縫うように見学できるらしく、もはやこちらの船一択。
予約もしておけるのですが、最小催行人数が2名〜に設定されており、一人旅の人は飛び込みでチケットを買う事しかできません。
せめて同日、他に予約があるのか運行するのかだけでも聞きたかったのですが、問い合わせ先として表記されているアドレスにメールしても返事がなく、口コミは良いのですが乗船観光は知床の事故もあり、最初ちょっと不安でした。
英虞(あご)湾の美しさに吹き飛びましたが。
英虞湾をGoogleアース等で見ると海に線がいくつもあって気になってたのですが、真珠養殖の筏だそうです。
美しいですね。
写真の通りやや引き潮の時間みたいで、満潮時はまた違った景色になるらしく、そちらも美しいとのこと。
口コミ通り船長さんのお茶目なアナウンスを聞きながら、50分間ずっと船に揺られて英虞湾を堪能できます。
デッキに15人ほど乗れますが、下は船室になっているので寒くなったら移動できます。
【同日 14:30】
クルーズも終わり、伊勢志摩最終目的地である横山展望台にレンタサイクルで向かいます。
(観光船で船長がアナウンスしていたのですが、ワンコインタクシーで展望台へ行けるそうです。知らずにレンタサイクルが安いだろうと事前予約してしまいました。まぁ自転車気持ちよかったので良し。)
乗船場からも見える位置にあるEntrada賢島さんで電動自転車3時間¥1500です。
天気が悪くなってきて焦っていたこともあって写真ゼロで申し訳ありません。
自転車にスマホを装着できるようになっていたのでありがたく使わせてもらいました。
慣れないうちは自転車のフレームに付いてるドリンクホルダーが膝の内側にガツガツ当たって痛かったのですが、午前中のママチャリと比べて坂をスイスイ進む気持ちよさが最高でした。
迷わずこのルートで行けたと思います。
途中伊勢志摩サミットの会場で使われた志摩観光ホテルの前も通り、駐輪場のある横山ビジターセンターまで走らせます。
たまに車が通るくらいで静かな山を眺め、大声で歌いながら到着です。
ビジターセンターからは徒歩10〜15分くらい登り坂です。
左側の草木の隙から眼下に景色が広がっていて、励まされながら登ります。
以上、英虞湾を上からも下からも満喫するコースでした。
ここからEntrada賢島へ向かう途中、雨がぱらついてきたので急ぎ戻り、名古屋へ帰りました。
因みに賢島駅にはサミット記念館『サミエール』があり、洞爺湖サミット記念館にも行った事があるので立ち寄ってみました。
メルケルさんファンなので、安倍さんの席に座りながらメルケルさんの位置を眺めるなどしました。
【同日 20:30】
小雨を浴び冷え疲れた身体に染みる赤味噌おでんと胡麻焼酎で一杯。
うまかった。
ここからは完全に余談ですが、翌日行った名古屋市科学館が素晴らしかったです。
遠足なのかいろんな学校の子供たちが遊びに来ていましたが、子供たちに人気のない上層階に我等がメッカ、地質や宇宙のフロアがあり、ただただ時間を忘れました。
全て回りきるとすれば1日では足りないでしょう。