ブログ8:我が家のペットその2
その2というのは、我が家にペットが2匹いるわけではなく、トカゲの近況その2という意味なのであしからず。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)のおもちと暮らし始めて、かれこれ1ヶ月が経つ。
おもちはこの1ヶ月餌を食べたり食べなかったり、寝たり、決まったところにフンをしたり、歩いたり、飼い主にビビって逃げたりしている。
1ヶ月経つのに未だに顔を見て逃げられるのは少し寂しい気もするが、私も今の職場に慣れるのには3年かかったので、ゆっくり慣れてもらうしかない。レオパの寿命は約20年だから1年で人間の約3年くらい。あと11ヶ月くらいで安全な人認定をしてくれるだろうか。
そんなおもちだが、今ちょっと困ったことになっている。床材を食べてしまうのだ。
おもちの床材はソイルという、直径2mmくらいの丸くて黒い軽石のようなものを敷いている。
この床材にした理由は主に、
・保湿してくれる
・フンなどの臭いを抑えてくれる
・見た目がちょっと野生環境っぽい
の3つである。特に、保湿に関しては脱皮不全の予防になるので、初心者飼い主としてはありがたい機能だった。
しかし、このソイルには使用当初から大きなデメリットを感じていた。餌にくっついてそのままおもちが食べてしまうのだ。
おもちの主食はレオパゲルという練り物の餌である。もともとは冷凍のコオロギを与えていたが、急に食べなくなってしまい、それ以来ずっとレオパゲルだけを食べている。レオパゲルはコオロギよりも栄養価が高く、消化も良く、フンの匂いも薄くなるという夢の餌で、昆虫が苦手な人も気にせずトカゲに与えることができる画期的な商品だ。
そんなレオパゲルだが、練り物なので少々粘り気がある。うっかりソイルに落とすと、瞬く間におはぎのようになってしまう。飼い主は慌てて回収しようとするが、餌を奪われると思ったおもちはすかさず食らいつく。こんな時だけ勇敢でどうする。
ソイルの粒はたしかに小さいが、人間でいえばピンポン球くらいの大きさのものをたくさん丸呑みしているわけなので、たくさん食べると腸閉塞などの危険がある。何とかして誤飲を防がねばならない。実際、おもちのフンには沢山のソイルが含まれていて、なんかすごいボコボコしていてやばさを醸し出している。
ならばと思い、いつも餌をあげているゾーンにキッチンペーパーを敷いてみた。効果はあり、レオパゲルを落としてもおはぎにならずに済んだ。
これで一安心……とはいかなかった。
ある時、おもちがケージの中を歩き回っていたので、珍しいな〜と思い観察していた。かわいい。
すると、ケージの隅の方でおもちがごそごそしている。レオパは穴を掘る習性があるので、それかな?と思い、「なにしてるのお〜^^」とか言いながら覗いてみた。
ソイル食っとる!!!!!!!!
え!!なんで!!慌てておもちを止めつつスマホで調べてみると、理由はよくわからないがソイルを食べてしまう個体がいることがわかった。野生ではミネラル補給のために砂を舐める事もあるそうなので、その習性が残っているのかもしれない。
いやそれにしても、そういえば餌にソイルがついてないのにフンに入ったりしてたな〜!自分から食べてたのかい!!
これはいかんぞ。すぐにシェルターの下以外にキッチンペーパーを敷いて対策を施す。シェルターの中は保湿したいので様子見をする。
その一件以降、おもちは毎日がっついていた餌を食べたり食べなかったりするようになった。お腹にソイルが残ってしまっているのかもしれないと思い、ヒヤヒヤしながら見守る。
病院に連れて行きたかったが、爬虫類の通院は、哺乳類などよりリスクが大きいのだ。
・変温動物なので病院まで保温する必要がある
・環境の変化によるストレスを感じやすい
・人間に触られるのがストレス
・ハンドリング慣れしていない
色々と考えられるが、おもちだと上記のような理由で通院は避けたい。
まず、病院までカイロなどで保温した際に低温やけどになるかもしれないし、外に連れ出す際の振動、音、診察の際に触られることによるストレスで、拒食になったりもする。
おもちはひとまず、3日に一回は餌を食べているし(レオパは1ヶ月くらいなら食べなくても大丈夫)、その度にフンをしていたので、フンを3日しなかったら病院に行こうとわたしは決めた。
そうして穏やかに一週間が過ぎ、少し安心し始めていた矢先……
壁に張り付く吐き出されたソイルの姿が!
私は観念して全面にキッチンペーパーを敷いた。
爬虫類の食欲の前に人間の想いなんて無力なのである。
追記
帰宅してケージを見たらこれである。
ソイルを食べたい執念、恐るべし。