パティシエの仕事の仕方に思うこと
パティシエ歴約10年。
いろんな会社を転々としてきたわたしがパティシエの仕事の仕方についてずっと思ってることがあります。
人件費考えてなくない?????です。笑
パティシエの仕事って結構感覚でやってる人が多いんです。
こんな感じの可愛いデザイン〜とか、
量はこのくらい〜とか。
教えられるときも人によってまちまち。
もちろんきっちり決まってるところもあるかと思うけど、基本的には感覚で仕事してるイメージ。
それはそれでいいんですけど、
困るのが、100点満点のケーキを作ろうとしてめちゃくちゃ時間がかかるってこと。
雑に作ればいいじゃんとか思ってるわけではありません。
100点の中でのさらに満点じゃないとだめ!!!!って人が多いって話です。
余力を残して仕事をするという話ではありません。
例えば、ケーキの箱に結んでいるリボンの輪っかの下の伸びてる部分の長さが
1ミリいつもより長いからやり直す。とか。
お客さんからしたら全く気にならない部分ですよね?
それを職人気質なパティシエさんは必死に直します。
自分のお店で1人でやってるのなら全員良いです、勝手に好きでやってるんだから。
ですがこれが5〜6人働いているような職場だったらどうでしょう?
1人が遅れるとみんなが遅れます。
仕込みも流れがあるので、みんなの仕事に影響があります。
帰るのが遅くなるし、寝る時間も短くなる。
そして次の日は朝早く出勤です。
でも給料は変わりません。
どれだけ時間をかけてもケーキの値段は変わらないからです。
このケーキは何時間かかったのでプラスで料金かかりますってお客様は納得しません。
適当な仕事がいいじゃんっていう話ではなく、、、100点満点の仕事をしてるから全然良いし、それ以上やると逆に苦しくなるよって話です。
お店を継続させたいはずなのに、そんな働き方をしてるからパティシエが育たないんだよっ
ってずっと思ってました。笑
わたしも上司や先輩にめちゃくちゃこまかーーーーい指摘をずっっと言われていました。
絶対に変わらないだろ!!!っていう仕込みやケーキの仕上げの指摘、
そしてすぎていく時間、、、
いつも通りの終電。
昔上司から言われた言葉があります。
お前がケーキを仕上げてるから売れないんだ。
って。
この言葉って本当に意味がなく、人を傷つけるために言ってるんだろうと思ってしまいました。
だって仕上げ方を教えてるのはその上司だから。笑
本当に汚いケーキの仕上げ方ならショーケースに並べてないと思います。
ちなみにそのケーキを次の日上司が仕上げましたが、売れ残りました。
見た目が原因ではなかったということですね。
少し話が変わってしまいましたが、
職人気質の人はこだわりが強すぎて自分以外の人たちも巻き込んでお店を潰しにかかってるよ!
と、言いたいです。
このケーキ1個を作る時にかかっている人件費も計算して
その商品の価値をしっかりみようね。
というお話でした。
こういう話をすると
お金を稼ぐことしか考えてないじゃん!とか言われそうですが、
大事なことなので、ここに書いておきます。
また気が向いたら思ってることをツラツラ書きまーす!