言葉を重ねる
大切にしたい感覚を少しでも長く留めていたい。
その為に文字にしている。
いつか忘れる。
それでも少しでも長くだいすきな感覚が自分の中に残るように。
でも言葉で残しておけないことの方がうんと多い。
だから繰り返し思い出して何度も『その時』に心を飛ばして思い返しては言葉を重ねる。
できる限り『その時』の色を変えてしまわないように慎重に慎重に。
『その時』に感じた形ないものを少しでも違わず言葉という形にできるように、
言葉を探して選んで当てはめていく。
その作業がとても幸せ
生きている限り思い返したくなる、忘れたくない『その時』は増え続ける。
だからきっと忘れてしまうこともあるだろう。
忘れてしまわないように。
いつか忘れるその時のために。
言葉を重ねる。