見出し画像

ちゃあまじゅんよ沖縄#02はじめてのやちむん

2009年9月那覇の国際通りから歩いて5分の所にあるやちむん通りで人生初のマカイを買いました。「焼き物」を沖縄風に発音すると「やちむん」で、「やちむん」の歴史はとても古く、約6600年前の土器が始まりと言われています。マカイとは沖縄の言葉で「茶碗やどんぶり」のことです。やちむん通りは石畳の緩やかな坂道になっていて40軒ほどのお店が道の両端にずらっと軒を並べています。

学生時代からの友人との女子三人旅で石垣島を訪れた最終日、那覇空港からの乗り継ぎの合間にやちむん通りを訪れました。当時は器に対してさほど興味がありませんでしたが、当時、自宅で使っていたラーメンどんぶりが古くなっていたこともあり、せっかくなら新しいどんぶりを沖縄で購入したいと考えていました。

初めての那覇、初めてのやちむん通りの器パラダイスに目移りしまくり。たった2つのマカイを選ぶだけなのに、目の色を変えて大興奮。足取りは素早く、しかしマカイを目の前にするとじっくり、慎重になっていました。
友人二人にアドバイスをもらいながら皆楽しく買い物をしていた記憶があるのですが、数年後にその一人と食事をしていて、酔った彼女の一言を、今でもこのマカイを使う度に思い出すのです。

「あの時はぜーーーんぜん、楽しくなかったっ!!」

ハハハぁ~当時、沖縄とやちむんに大興奮だった私は彼女がそんな気持ちだったって事を1ミリたりとも感じませんでした。

でも、あの時じっくり慎重に選ばせていただいたおかげで11年経った今でもこの2つのマカイは、一軍の主力メンバーとして大活躍中です。使う度に「ぜーーんぜん楽しくなかったっ!!」と毒を吐く友人を思い出すのはちょっとだけ、おかしくて楽しいから、おばぁちゃんになるまで思いだし続けたい思い出です。


画像1