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工事現場のグラインダー


僕の住んでいる街では結構至る所で工事をやっています。建設ラッシュのようです。

工事現場では、ディスクグラインダーでコンクリート?セメント?の切り出しが行われていたりして、離れていても、相当の煙が出ている時があります。でも、現場の作業員の方は、マスクをしていなかったりします。

一方、病院では、たまに原因不明だが、たくさん肺の中にぶつぶつができている人がいます。
ぶつぶつ(できもの)がたくさんできている人は、がんの場合もありますが、あまりにも無数にあって、がんがない場合、それは別の原因が疑われます。

工事現場など、細かい粉じんを吸い込むとなる肺の病気です。

塵肺(じんぱい)と言います。

吸い込む粉じんの中でも、ケイ素と呼ばれる原子を多く含む物質が多い場合、珪肺(ケイハイ)と呼ばれます。

https://www.teramoto.or.jp/teramoto_hp/kousin/sinryou/gazoushindan/case/case165/index.html

検査では特徴的な、無数のできもののほか、いくつか特徴があって診断に至ります。
どうやら小さな粉じんが肺の中に入ると、排出されなくなり、その周りに線維が張り巡らされたりして、できものができるようです。

小さな粉じんは、目に見えませんが、その粉じんを排除しようとした免疫が活性化されることで、痕として残るようになるんですね。

https://www.research.johas.go.jp/jinpai/11.html

https://koshc.jp/archives/4955

https://jsite.mhlw.go.jp/chiba-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/rousai_hoken/hourei_seido/jinpai.html

https://jsite.mhlw.go.jp/niigata-roudoukyoku/content/contents/4jinpaisinnseisyo.pdf

これになった時点で、労災認定されたり、補償給付や補償年金がもらえたりするそうです。
つまり一生治らないということですね。

肺癌や結核にかかりやすくなったりします。

実は、珪肺よりもっと小さな出来物がたくさんできているけど、何年も大きくなっていないケースがあり、その場合は、考慮に入れることになりますが、

症状もなく、大きな変化がない場合は、それが珪肺とは認定できないことが多いです。

冒頭のように何もマスクをつけないで、粉じんを吸い込んでいる工事現場では、やはり今でもかなりリスクが高い場面も多いのではないでしょうか。

そうなると、本当はあるのに、症状が出ない状態で食い止まっているから、塵肺にならない、当然補償も受けられないパターンも出てきそうです。

ところで、工事現場の人は、タバコ吸っている人も多く、じん肺による癌の発生なのか、タバコなのかわからなくなってきそうですね。