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しゃっくりを止めるテクニック②
ここでは、あるベテランの耳鼻科医が偶然発見した方法をお教えしましょう。僕も教えてもらい、自分でも試してみたところ、今まで2回あり、2回とも速やかに消失しました。(紹介に許可は取っていません)
それは、腕の動脈を抑えるです。
腕の動脈で触知しやすいところは、橈骨動脈という動脈です。親指の下の方、手掌側の手首あたりにあります。ここをグッと抑えると、しゃっくりが止まります。
両腕で行うと止まるといわれましたが、二回目は片腕でも止まりました。やってみるとわかりますが、両腕の橈骨動脈を触るのはなかなか難しいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1734960210-2DafXjUOZq8eioRyVrm4GLtH.png)
なぜこれが起こるのか考察してみました。
動脈を押さえると、何が起こるのでしょうか。これは、ざっとみてみてみて教科書にも探しても書いていなかったのですが、やってみるとわかりますが、押さえると、脈拍がちょっと下がります。
また、心臓のカテーテル検査とかで、ワゴニーという現象が知られており、血圧と脈拍が下がることが知られています。
https://cv-net-kenshukai-ss.jp/cms/wp-content/uploads/2023/06/b9b341a1619869373b1bf803c4989f95.pdf
ここでは、動脈を突き刺した時の痛みのためという説明にはなっていますが、血管迷走神経反射という自動的な回路が作動して、血圧と脈拍が下がります。先ほどと同じ迷走神経で、こちらは作用が異なり(様々な種類の作用があります)、血管や心臓に刺激が入って血圧や脈拍を下げます
ここは仮説の域ですが、動脈を押さえただけでも血管迷走神経反射が少し起こっているんじゃないかと考えています。
通常、主に血管の中の変化を検知するセンサーは、首の動脈、総頚動脈にあり、刺激は孤束核に入ります。一方孤束核には迷走神経も入ります。
つまり、しゃっくりが生じているときに、動脈を押さえると、迷走神経に刺激が伝わり、孤束核に至ります。今では、迷走神経や横隔神経に刺激が伝わって、喉を締めたり、息を吸ったりする作用になっていますが、孤束核という回路の中間点に別の刺激(ここでは脈拍や血圧を下げるむしろ負の作用)が入ることで、反射の回路の一部が停止する、、というメカニズムを考えています。
![](https://assets.st-note.com/img/1734960280-6TfPrQMGl4R7s1vwbFuXUEck.jpg?width=1200)
耳の穴に圧力をかけて、しゃっくりを止めるというのは、耳の穴、すなわち外耳道にも迷走神経のセンサーが存在することを利用していると考えられます。
https://www.3330.jp/cerumen4.htm
これと同じような原理で、迷走神経を利用し、しゃっくりが止まっている可能性はないでしょうか。
識者の方ご意見があれば教えていただけると幸いです。