侮るなかれ記録の力
仕事へのモチベーションは、報酬や出世より、仕事の中での小さな前進を目の当たりにすることで高まっていくことがわかっています。
さらに、仕事ってずっとやっていると飽きてきます。
なんでも処理できるようになって余裕が出てくるからです。
でも、そんなルーチンな仕事も数百円で全く違うものになります。
その工夫とは、ノートです。
![](https://assets.st-note.com/img/1727707655-TAQtXR2l7IDGg5UYxs4P3krj.jpg?width=1200)
ノートに自分のミスや、意外なことを仕事のたびに記録するだけで、日々の仕事が全然違うことが起こっていると実感できますし、
仕事に慣れてきてなんでもできるようになったと思っても、全然初歩的な間違いをしまくっていることがわかります。
僕は、間違ったこと、予想外な出来事、偶然など、短いコメントで記録しています。
医業では、患者とリンクする情報が多いので、患者ごとに書いていますが、
医者同士での何気ない会話の内容とかもメモしています。
もちろん他の医者の誤診も。
話はそれますが、他の医者の誤診やミスほど勉強になるものはありません。
自分の間違いは、どこかに理由をつけて甘くなったり、自分の能力そのものを疑って主観的になってしまったりしますが、他人の場合は冷静に客観的になって分析できるので、より正確な原因が抽出できたりします。
話を戻すと、この安いノートには、一冊あたり600個の事例が記録されており、数十冊あるので、少なくとも述べ10000個以上の事例が記録されています。 実用面としては、自分の仕事の精度のキャリブレーション(補正)に使えます。
裁判官や保険額の査定をする人など、判断を仕事にする人の判断のブレは、かなり大きいことがわかっています。
自分の判断が大体正しい、という感覚で仕事していくと、どんどんズレてくるので、客観的な記録が感覚のずれに待ったをかけてくれるかもしれません。(エビデンスは知りません。現場の知恵です)
どれも自分の至らなさと、あっと驚く現象ばかりで、眺めていても面白いです。
毎日ちょっとずつ進んでいる感じがあり、仕事飽きたなと感じることがまだ一度もありません。