空っぽ

5日目
空っぽの酸素ハウスを見ながら、
ソワソワと落ち着かない時間を過ごしていました。

この日は明日のお迎えの段取りについて、
家族内で入念に打ち合わせをしました。
もし道中で何かあった際は、できるだけ近くの動物病院に走ること。
まず、検査してもらう病院から、自宅までのルートを調べました。
そのルート上の近くにあり、救急受け入れをしている動物病院をピックアップして、
もしこの道で何かあった時はここの病院に電話して、などをメモにまとめていました。
実際、車中で何かあった時は、どうしようもないかもしれないと心づもりもしていましたが、後悔しないために調べざるを得ませんでした。

猫ちゃんが帰ってきてくれたら、
夜も様子を見ておく必要があるので、
この間にお昼も夜も寝溜めををしようと思いましたが、
心配で眠れませんでした。

1人で寂しく無いかな、
ご飯はまだ食べれていないんかな、
昨日は眠れていなかったけど今日は眠れているかな、
寝転んでるのかな、
座ってるのかな、
明日ちゃんと帰って来れるかな。

色んなことがぐるぐると頭を回って、
寝る直前まで早く会いたいなと思っていたんでしょうね。
夢の中に猫ちゃんが出てきてくれました。
どんな夢かははっきり覚えていないですが、
何度もねこちゃんの名前を呼んでいた気がします。

ソワソワしながら過ごしていたところ、
猫ちゃんが入院している病院からLINEが届きました。
看護師さん後猫ちゃんが座っている写真と、今日の様子を簡単に送ってくれました。
たまに伏せて眠る様子も見られましたと書いて下さっていて、少し安心できました。

どうか、明日の検査が問題なくクリアできますように。
いつも私がしんどい時にそっと寄り添ってくれる猫ちゃん。
こんな時に何もできない、側にいてあげられないやるせなさに打ちひしがれながら、ただただ祈り続けていました。

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