女性の生活の質が格段に上がる!ミレーナを体験した話
はじめに
自分の体くらい、自分で管理したい。これは私がずっと感じていたことです。
ミレーナを入れることは、そのための一つの方法です。
きっとわたしと同じように、興味はあるけど婦人科とか行く前にどんな感じなのか知りたいって方は多いのではないでしょうか。
病院は話聞くだけでもお金かかりますしね。
この体験があなたの役に立つことを願ってnoteに書いています。
体質や人によって向き不向き、効果や術後のことなど異なると思います。
個人的な体験談として読んでいただけると幸いです。
ミレーナに興味を持った理由は
ミレーナって何?っていう人も多いかと思うので簡単に説明します。
子宮内に装着する避妊具のひとつで、避妊や月経困難、月経過多の改善に効果があるものです。毎月の生理が重すぎて、生活に支障をきたす人がつけることも多いみたいですね。
私は特に月経困難ではありませんが、避妊の目的でミレーナには数年前から興味がありました。
ですが装着には不安や気になることがあり、あとは忙しくて受診が面倒だったので結局はつけない状態で何年も過ごしていました。
女性はだいたい毎月生理がきて、何十年もそれと付き合っていかなければならないですよね。
そして、妊娠できるのも女性だけ。
当たり前の事実ですが、今の社会で男女平等に快適に生きていくには女性にとって妊娠出産は一大事!
とても大きな負担になることは間違いないです。
とはいえ、それを無しにはできないのでせめて負担を軽くできるような、いくつかのアイテムをこれまで取り入れてきました。
例えば、ベタベタや臭いが気になるナプキンが好きではなかったので、まずはタンポンを併用して少しでもベタつきを減らそうとしてみたり。
でもタンポンは入れ替えるときに多量の血を含んだ綿の処理が大変でした。手につくのも気になるし。
今では月経カップを愛用しています。
これは4cmほどのシリコン製のおちょこのようなカップです。
それを膣に入れて、カップに経血を貯める仕組みです。
数時間後たまった経血をトイレに捨てて、洗って(その場では無理そうならウエットティッシュで綺麗にして)また使えるのでゴミもほぼなく、清潔に使えてとても良いです。
ナプキンも併用しますが、外に経血がほとんど出てこない日もあり、生理の負担はかなり軽くなりました。蒸れもあまりなく臭いも気になりません。
ケアするとき、手に血がつきますがタンポンと比べるととても少ないです。
トイレットペーパーで手を拭けば大丈夫なくらいです。
そして、わたしにとってミレーナはその延長にあるというか、生活の質を向上させるアイテムの位置付けでした。
婦人科にいってみる
なぜ今、不安や面倒さを感じていたミレーナを入れる気持ちになったのかというと、2人目を出産後にまた生理が復活したことがきっかけです。
生理が来たということは、体がまた妊娠できるようになったサインでもあるわけです。
今まで先延ばしにしてきたことを真剣に考えるときが来たと感じました。
赤ちゃんはかわいいけれど、37歳のいま、さらに3人目を望むか、また妊娠したらちゃんと育てられるのか、と自問し悩みました。
高齢出産、高齢育児になってしまうし、夫は仕事が忙しく育児にノータッチ。
わたしも仕事をしている中で、家事や子供の世話など生活も続いていく。
正直に打ち明けると、夫にまかせているだけでは心許ないと感じでいたのもあります。
実際、夫まかせの避妊で2人目を授かった事実もありました。
そして、決意して避妊を選びました。
ほぼ確実に避妊するためには必要なことだったんです。
装着するに向けて、不安や気になることがあったのでまずは婦人科で話を聞いて見ることにしました。
どんなことが気になっていたかというと、
といったことに不安を感じていました。
実際に婦人科で説明してもらい、渡された冊子を読むと想像とは少し違うことがわかってきました。
まず、ミレーナはもし抜きたくなったらすぐに抜くことができる。
これだけでも気持ちの負担感は軽くなりますよね!
もしまた妊娠したい気持ちになったらとりあえず取ればいいわけです。
つけたらもう二度と妊娠しない、男性でいうとパイプカットのようなものかと思っていたので、全く間違った認識をしていました。
パートナーへの気持ちの伝え方
なので罪悪感も感じなくていいし、
夫への対応も”今は”を強調できて、「別にあなたの子供が欲しくないって言いたいわけじゃない」という重要なメッセージは伝えられると思います。
これってパートナーと仲良くしていくためには大切です。
男性はプライドが高い人が多いので、そのへんのところ誤解されると下手するとセックスレスとか、離婚だとかいうふうになりそうで言い出しにくいですよね。
そのときには言わなくても、ずっと心の底にあってなんとなくギクシャクするのもイヤです。
「あなたを信用してない」と言うふうに伝わるのも困るので、円満に理解を得るためには生理が重くて、というのを理由にしちゃうのもありだと思います。
やさしいウソも、ときには必要です。
ただ、できるならそれだけ不安に思っていることをパートナーには理解してほしいですよね。
2人で決めたいことです。相手はもう一人子供がほしいと思っているかもしれないですし。
なので、理想は上手にこれからのことを2人でイメージ共有して話せるといいですよね。
心配していた体への影響
ピルと違って、副作用もほとんどなく飲み忘れる心配もない。
わたしは装着すると少量の出血があったけど、おりものシートで足りるくらいの少なさなのでさほど気にならない感じでした。
ただ、人によってはだらだらと6ヶ月くらい出血があることも普通で、だいたいは1ヶ月ほどでおさまるらしいです。
時間とともに生理の経血量が減ってきて、人によってはほとんどない状態になることもあるみたい!
「稀に大出血したりお腹がすごく痛くなるようなことがあったり、ミレーナが外れてしまったりすることもあるので、違和感があったらすぐ受診すること。」これは何度か言われました。
決められた時期に定期検診を受けること。定期検診をさぼって何年も放置する人がたまにいて、そうなると癒着して取り出せなくなることもある!
性感染症は防げない、など
注意することはいくつかあります。
それさえ気をつけておけば、女性が主体的に避妊でき、人生を自分の手に握って生きていける。
妊娠するかもと敬遠して、せっかくのパートナーとの時間を避けてしまう、楽しめない。そういうことも無くなります。
実際のところ、避妊をパートナーに全て任せている女性が大多数だと思うけれど、社会で生きるひとりの人として、まずは妊娠したいかどうかを選択できること。
それって当たり前の権利だと思うのに、パートナーの顔色をうかがって、雰囲気に流されて結局は確実な避妊をできずにいる。
そんな心当たりがある人にはオススメしたい。
わたしは今、自分の意思で避妊を実行できるようになり、生活の質を守りつつ、仕事も続けられて、夫との関係も良好で余計な心配はいらない。
自己肯定感があがり、毎日安心して過ごしています。
ちなみにミレーナのことパートナーに伝えるべきだとわたしは考えるけれど、仮に内緒にしてても子宮内って見えないしバレなさそうです。
子宮の入り口に紐がついているらしいですが、よっぽど手を奥に入れないとわからない位置だそうです。
実際の処置の様子は
処置してもらった病院は初診だったけど、女医さんがミレーナのことを説明して心配なことがなければ、じゃあ今から入れましょうか!って感じで軽くスピーディーに手術が決まりました。
まるで風邪薬出しときますねってくらいのライトさでした。
こちらは人生の決断!と意気込んで行きますが、医者にしてみればそんな患者は毎日くるので珍しくもないという感じでした。
婦人科にある、動いて足が開く椅子に座り、まずは病気がないかを超音波の器具などを使って検査します。
問題がなければ、その流れでミレーナを入れていきます。
ミレーナは、釣り針のような形で3cmくらいのサイズ、ホルモンのお薬がついていて子宮内に作用します。
子宮にいれていくのですが、わたしの子宮は普通よりちょっと入り口が上向きだったみたいで、「ちょっとつかみますね〜少し痛いかもです」って言われたんですね。
私は出産経験が2回あるので、たいていの痛みは耐えられる自信があったので気軽に「はーい」と答えたのですが甘くみてました。
思わず「い!?痛い!痛いですー!!」って大きめの声で言っちゃうくらいには激痛です。全然ちょっとどころではない。
子宮をつかまれるのは初めてだったけど、例えるとひどい口内炎がある舌を間違って噛んで、そのまま噛み続けているような、そんな痛さ。
ミレーナの挿入さえできれば、すぐ離してもらえるから痛いのは2〜3分。
終わればなんて事なかったー、たいして痛くなかったような?と思いはじめるくらい、スーッと痛くなくなります。
痛みを忘れちゃう感じは出産後に似ているのかもです。
なんにせよ、こんな簡単なことで不安が取り除けるのは本当に素晴らしいと感じました!
処置後は、ミレーナが正しい位置に入ったか確認するために、もう一度超音波の器具を使います。
先生、しっかりエコー写真をとってくれてました(笑)
赤ちゃん妊娠してますよ!のときに見せられるアレです。
ちゃんとミレーナがおさまってるのを確認して病院をあとにしました。
その後、わたしは3日でおりものシートもいらないくらい微出血になり、問題なく過ごしています。
これから定期検診を面倒くさがらず、忘れずに受診していきます。
おわりに
子供はかわいいし、妊娠出産することも嫌いじゃないけど、わたしの人生の時間の大半を使うことになります。
絶妙なバランスを見つけて上手く回っていた生活、頑張って積み上げたものが簡単に崩れ去り、また新しく立て直さないといけない。それはかなり労力をともないます。
子育て大好き、どんどん産みたいって人にはぜひそうしてもらって、
遊び・結婚・出産育児・仕事など、この世の楽しいこと、興味のあること、頑張りたいことたくさんありますよね。
できるだけ全部手に入れたいけれど、時間はみんな平等に24時間しかないわけです。
便利なアイテムやサービスを使い、ときには誰かに協力をお願いすることもありつつ、お互い楽しく納得のいく日々を過ごしましょう。
ここまで読んでくださったあなたに感謝申し上げます。
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