すいか農園の日常:電子申請で効率化
農業の仕事は畑仕事だけではない
ずいぶんと記事更新の頻度が落ちてしまいました。
稼業と家事育児に追われる日々はあいかわらずですが、最近ではワークライフバランスを考えるようになり、いろいろ意図的に取捨選択しております。
今後の記事はそんな日常のリアルを共有する内容でお届けしていこうかなと思います。
すいか農園の仕事は、ただ作物を育てるだけではありません。
市場に出荷する準備や販売、さらには農業に関する行政手続きまで、幅広い業務が求められます。
今回は、その中でも苦戦中している「電子申請」についての話題。
農業といえば、畑での農作業が中心ですが、近年ではIT化の波が農業界にも押し寄せています。効率化を図るために、デジタルツールの活用したり、電子申請することも増えてきました。私自身もこうした手続きをこなさなければならないのですが、これが思いのほか苦戦中です。
電子申請って本当に便利なの?
確定申告をされている方なら、e-Taxを使った国税の電子申告に馴染みがあるかもしれませんね。
私も毎年の確定申告でこのサービスを利用していますが、最近では他の行政手続きでも電子申請が推奨されることが増えてきました。社会保険や地方税の手続き、さらには補助金の申請に至るまで、多岐にわたる分野で電子化が進んでいます。
近頃では、紙での手続きの際にも電子申請が簡単便利!電子申請がおすすめです!と案内文書が添えられてくる事も増えてきました。
時間を節約できるし、わざわざ切手を貼ってポストに投函する必要もありません。忙しさから少しでも時短で作業できる手段として確かに電子申請には期待してしまいます。
しかし、今のところ現実はそう甘くない状況です。
電子申請の煩雑さに直面
電子申請を利用するためには、まずさまざまな登録が必要です。
例えば、「GビズID」という事業者向けの共通認証サービス。
このアカウントを取得すると、デジタル庁のシステムや中小企業庁の補助金申請、国土交通省の手続きなど、幅広い行政サービスがシステム上で手続き可能になります。
これだけ聞くと、まるで一つの鍵で複数の扉を開けられるような印象を受けるかもしれませんが、実際にはそう簡単ではありません。
まず、GビズIDでできる手続きとできない手続きが存在し、"複数の扉"があちらこちらにあるような印象です。(いろんなところにある扉、まるですずめの戸締り?笑)
例えば、社会保険手続き。
「e-Gov」という総務省が運営する行政ポータルサイトで電子申請が可能です。
この「e-Gov」は情報を一元化し、行政手続きを簡素化するために作られたものなのだそう。
しかし、GビズIDでログインできるとはいえ、その後の手続きがスムーズにいくとは限りません。
意外な落とし穴
GビズIDでe-Govにログインできたにもかかわらず、実際に手続きを進めると、届書作成プログラムもダウンロードする必要があるとのこと。
その届書作成プログラム書類を作成もできるそうなのですが、会計ソフトなどでデータを作成した場合は、その届出書の仕様チェックが必要になり(CSVデータのみ対応)、今使っている会計ソフトから作成したPDFのデータは該当しませんでした・・・。
結局、電話で問い合わせながら手続きを試みましたが、結局CSVデータがなかったので、紙にて提出。
※ちなみに、電子申請と紙の手続きは別の問合せ窓口はまた異なるそうです。
紙での手続きはシンプルで、印刷して郵送するだけなので、逆にその簡単さにホッとする自分がいました。「電子申請は便利で効率的」という言葉が、頭の中で虚しく響きました。
国税と地方税の手続きは別物
さらに私にとってのハードルは、まだ続きます。
特別徴収と呼ばれる住民税や県民税の納税手続きでは、「eLTAX」という地方税のポータルシステムを利用する必要があります。これは、e-Taxとは別のシステムであり、別にアカウント登録しなければなりません。このように、各種手続きがバラバラのシステムで容量の少ない私の頭では現状だいぶ混乱してしまいます。
電子申請の未来に期待して
電子申請が本当に便利であるかどうか、改めて考えさせられる日々。
もちろん、全ての手続きがこうではなく、うまくいくケースもたくさんあるでしょう。
しかし、やってみないと便利かどうかも分からないのです。
ペーパーレスも必要だと思うし、人口減少が著しい未来を考えれば、手続き簡略化は必要で、如何に一つ一つの作業をスムーズこなせるようになるかは大事なことだと思っています。
これに懲りずに、これからもトライ&エラーを繰り返して日々業務改善していきたいと思います。
みなさんはどれくらいデジタル化進めていますか?
共に情報をシェアしながら、少しでも早く便利に活用できればいいですね。
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