すいかの糖度を徹底解説!甘さの基準とおいしいすいかの選び方
すいかの甘さを表す「糖度」。
一体、何度くらいの糖度が美味しいすいかの基準となるのでしょうか?
この記事では、すいか農家の視点から、糖度に関する詳しい情報を提供し、甘いすいかの選び方についてお伝えします。
『すいかの糖度ってどのくらいある?』
『すいかの糖度の平均や基準は?』
『すいかはどのくらいの糖度だとおいしいの?』
そんな疑問がある方はぜひお付き合いください。
糖度とは?
そもそも糖度とは何を指すのでしょうか。
糖度とは、果汁100gの中に糖分が何グラム含まれているかを表す数値のこと。 糖度を計る糖度計は屈折計とも呼ばれ、光が水中や空気中でまっすぐに進む性質を利用して糖度をはかります。
すいかの平均糖度はどのくらい?
近年スーパーで見かけるすいかの糖度の平均は、11度~12度が一般的です。 これまでは糖度10度~11度が一般的で、糖度12度を越えたすいかともなれば、とても甘いといわれていました。
ところが、品種改良や生産農家さんの努力により、近年ではすいかの平均糖度が上がってきたようです。
おいしいすいかの糖度は?
一般的なすいかの糖度が上がってきてはいますが、やはり一般的に甘いすいかといえるのは、やはり糖度12度以上が一つの目安でしょうか。
イチすいか農家の収穫の判断基準としても、糖度12度以上に成熟してから、収穫を開始しているところがあります。
このとき測ったEDENのすいかは糖度14度くらいでした。
ただ、EDENでも栽培する金色すいかは糖度17度前後になりますし、すいかの美味しさは食感や酸味とのバランスでも感じ方が違うので、糖度はあくまで参考程度に捉えてもらった方がいいかもしれません。
すいかとその他の果物・野菜の糖度一覧
ところで、すいか糖度は他の果物や野菜と比較してどうなのでしょうか?
以下の表で、主要な果物や野菜の糖度を確認してみましょう。
【おおよその糖度一覧】
品目 おおよその糖度(度)
すいか 9.0~13.0
メロン 13.0~18.0
いちご 8.0~15.0
みかん 10.0~14.0
りんご 12.0~17.0
ブドウ 17.0~22.0
柿 15.0~18.0
梨 11.0~16.0
桃 12.0~15.0
サクランボ 12.0~17.0
レモン 7.0~10.0
キウイフルーツ 13.0~16.0
グレープフルーツ 10.0~11.0
バナナ 20.0~21.0
トウモロコシ 14.0~17.0
ミニトマト 6.5~8.0
サツマイモ 8.0~12.0
焼いも 40.0~50.0
にんにく 38.0~39.0
砂糖 96.4~99.9
参考データ:糖度計や塩分計を取り扱う株式会社アタゴ様HP参照
この一覧を見ると、果物別のおよその糖度は全く異なることがわかります。例えば、バナナの糖度は20度以上、ブドウは17度〜22度と非常に高く、すいかより甘さが感じられやすい果物です。
一方で、レモンやミニトマトは糖度が低く、酸味や苦味が強調されるため、同じ糖度でも甘さの感じ方が異なります。
美味しいすいかはバランスが大切
糖度だけで美味しさは決まらない
糖度が高いほど甘いと感じやすいですが、糖度だけがすいかのおいしさの基準ではありません。酸度とのバランスも大切です。
糖度と酸度、そして食感のバランス
おいしいすいかを選ぶ際のポイントは、糖度と酸度のバランスです。
糖度が高いすいかでも、酸味が適度に含まれていることで甘さが引き立ち、よりおいしく感じられるもの。
【糖度:酸度】の比率(糖酸比)が【12:1】程度が、最も人間に好まれる味覚の比率と言われています。
そしてシャリっとした「食感」も美味しいすいかの重要なポイントです。
まとめ:おいしいすいかを選ぶために
すいかを選ぶ際は、糖度だけでなく、糖度と酸度のバランスに注目しましょう。そして購入後は、できるだけ早めに食べるのがベストです。
糖度は果物選びの一つの基準に過ぎませんが、フルーツを選ぶ際にこの知識がお役に立てれば幸いです。
ぜひ、次回の買い物で「糖度」を意識して、甘くて美味しいすいかを選んでみてください!
また、すいかは収穫直後が最も美味しいため、新鮮なうちに食感も楽しんでいただくことをおすすめします。
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