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おしりのその後

以前、自らの尻事情について書いた話の続きです。

なぜこんなに尻の話を丸出しにするのか。
別に私は露出狂でもないし、自虐を楽しむ性癖もありません。
だけど書きたい。続きも書きたい。

なぜなら、私が今回最も助けられたのが「他人の痔体験記」だったから。

この1週間、ひたすら「痔」で始まる検索をしました。
他人様の尻ブログを読み漁りました。
そして、彼らの対処法がどれだけ私を助けてくれたか。
人は歴史に学ぶもの。温故知新。

私も、次世代の尻たちに伝えなければならない。
今日は、そんな使命感を持って書きます。


術後一週間、ピークは超えた

どうやらピークは超えたようです。術後の経過もよく、痛み止めのロキソニンも毎食後ではなく痛い時だけ飲めばOKになりました。

週末はほぼ寝たきりだったし、今もしゃがめません。
椅子に座るたびに「どっこいしょ」の上位「ぐっ…こいしょ…!」という気合が必要ですが、ドーナツクッションさえあれば座れます。

偉大なるドーナツクッション

私が購入したのはこれです。在宅で座る仕事が多いので結構分厚くて強そうなのを買いました。持ち歩きには向かないのですが、病院や薬局の待ち時間もこれがなきゃ座れません。
でも、この穴あきクッション、いかにも痔!という感じがしますよね。

どうするか。

悩んだ結果、「エコバッグにクッションごと入れて座る」にしました。
やっぱり、この穴あき=痔なんですよ。逆にいうと穴さえみえなきゃ、ただ「エコバッグ敷いて座っている人」になれる。いや、エコバッグに座らんやろという指摘は無視します。
ちょっと不自然でもいい。それで尻と自尊心が守られるのなら、エコバッグ万歳です。

偉大なる坐浴

痔の術後には、坐浴が良いというのは術前から調べていました。
坐浴とは、尻をお湯につける行為です。足湯ならぬ尻湯。

なるほど、ペーパーであまりにゴシゴシするのも怖いし、ウォシュレットすら怖い。
でも清潔は保ちたいので坐浴はいいな、と納得して毎回排便後にやってました。
お風呂場で大きめの洗面器にお湯を張り、尻をひたす。和式トイレスタイルです。でも、終わったら痛いんですよね。排便後なので。地獄です。

そんな時にこの方のnoteを見ました。

記事によると「坐浴をすると痛みも和らぐ」らしい。
確かに、坐浴中って痛さをあまり感じないかも。
ということは、痛さのピークを全部坐浴で過ごしたら、地獄じゃなくなるのでは?

我が家の洗面器は小さくて長時間耐えられないので(私の姿勢が)、お風呂のタイミングを狙います。夕食後、薬を飲み、排便し、風呂に直行。
石鹸で綺麗に洗ってから、坐浴ついでに全身浴。

痛くなーーーい!

痛みのピークを超えるまでゆったり浸かれば、お風呂上がりもそんなに痛くない。和らぐ、としか言いようのない優しさが、私の尻を包んでくれる。

お湯と、記事を書いたつくねさんへの感謝の気持ちでいっぱいでした。

偉大なる歌

ラストは、坐浴できない時の痛みとの戦いかたです。
それは、歌。

最初は、痛みのあまりベッドに倒れ込み(正確には倒れ込む衝撃に耐えられないので、そーーっと横になる)、うんうん唸っていたのですが、ふと
「なんで唸るんだろう?」って思ったんです。

声を出していると、すこし痛みが気にならなくなる。
腹に力を入れて声を出すと、腹筋で下半身の痛みが遮断される気がする。
腹に力を入れる、腹式呼吸、つまり、歌う!!!

というわけで「この痛みと戦うために、歌っていいか」と家族に承諾を得ました。

それでは、歌います。
歌は、新しい学校のリーダーズで「青春を切り裂く波動」!

青春ではなく尻が切り裂かれているのはさておき、ノリノリで歌いました。

リーダーズ愛は一旦置いといて尻の話をすると、結構良かったです。
和らぐ、というよりは痛みが遮断される。腹式呼吸で上下が分かれる。

どこか遠くの尻が痛がってるけど、今私は歌ってるんです。集中っ!
という感じ。絶対伝わらんな。

痛みのピークだった土日は、歌いながら風呂に30分ほど入るという荒技で乗り切りました。
風呂上がった後、子ども達に憐れみとも蔑みとも取れる目で見られました。
お母さんは戦っているの、そんな目で見ないで。

次世代の尻たちへ

そんなわけで、私なりの痛みとの戦いかたを書きました。
あくまで私の体験談であって、根拠とか裏付けとかはありません。

それでも。
たくさんの先人ならぬ先尻たちが私を救ってくれたように、この記事がいつか誰かの尻の役に立てば、こんなに嬉しいことはありません。

みんなのお尻に、平和が訪れますように。

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