日記 10/28
シフト上の三連休、初日。
昨日はとりあえずギターの子に改めてチューニングのやり方の指導と、コードの鳴りのチェックをした。
やはり怪しい箇所がいくつもあって、そこは指摘。
チューニングと一緒で、全体的に詰めが甘い。
その子のチューニング作業を見たら、大体こんくらいでいいだろ、と次の弦にいってしまう。その積み重ねが結果、全体の音程を曇らせる。
いやいや、チューニングは必ずど真ん中で合わせるんだよ、と。それでもまたすぐに微妙に狂っていくから、と指導。
そしてなんか所々怪しいコードの押さえ方をしているので、なにそれ?と言って直す。
その押さえ方だとこの弦の音違うよ、と。普通のフォームで押さえてみ、とやらせると、1弦鳴っていない音が見つかる。
すぐにバレる。1弦づつ弾いてみ?と。途中で何度やってもペシッという音が。それそれ、鳴ってないよね、と。
一音でも不協和音が入ると、ギターだけならなんか変なコード感で誤魔化しがきくが、合奏となりきっちりベース音が入ったりすると不協和音感が増して気持ち悪くなる。
他のいわゆるセーハと呼ばれる人差し指で全弦を押さえるコードも全て鳴りが怪しい。
ペチペチ音が入っている所を鳴ってる音の勢いで誤魔化している。
ペチペチ音も結局、押さえきれずに鳴っていない弦の音が、コードを形成するのにその音が重要だったりすると、その音がない和音が鳴るのでヘンテコな鳴りになる。
これも一人でアコギでジャンジャカやる分には、うん??みたいな感じでもすぐ次に行って誤魔化せるが、きっちりベースが入って合奏になると逆に目立つ。
その誤魔化しがチリツモで全体を曇らせる。チューニングとおんなじ。詰めが甘い。
一人で遊びでやっているなら別にそんなん構わないしなんなら指摘もしないが、今回は舞台に立って演奏をして客に披露し、なおかつ合奏で僕に願い出てベースを弾かせるとなっている以上、そういう詰めの甘さ、甘えみたいなものは許容出来ない。
とりあえず基本的な事は伝えたので、あとはまた本人がそれをどこまで詰めるのかは任せる。
今後は一切指摘しない。
そんな事言われてもしょーがねーじゃんと相変わらず適当なチューニングで適当なコードの鳴りでやるもよし、やっぱりクオリティ上げてかなきゃなと基本に立ち返るのもよし。
そこからは本人次第。
僕は自分のベース音がきっちり合っていることの最終確認までしているので、いざ合奏でギターとどんなに音ズレ起こそうが僕側は一切対処しない、というか出来ない。
申し訳ないけど俺の音は完全に合っているのを何度もチェックしてるから、直すのなら全てそっちだよ、と。
初めに伝えた、チューニングとコードの鳴りじゃない?と。曖昧になってない?と。
音ズレ気持ち悪いと、いつでも俺ベース抜けるよ?と。そもそもベース音は必要なものではないし、と。
音ズレ感シンプルに気持ち悪いし、と。
音楽なので、児童相手だろうが一切妥協はしない。特に客前でやる場合は。妥協するぐらいなら客前ではやらない。
楽器を嗜むようになってから、音楽の神様みたいなものにかねてからそう言われている。
客集めてやるなら全身全霊で、と。
そして、改めて児童の演奏録音にベースを合わせて、音がイマイチ合わない一番の気持ち悪さの原因がわかった。
唄だ。
半々音ぐらい高く歌っている。うわ、これかと思った。
カラオケとかでよくあるやつ。イマイチ歌が気持ちよく聴こえないのは大体これが原因。
半音まではズレていないので、歌としてはそれっぽく聴こえるんだけど、なんかオケとハマッていないあの感じ。
唄は急に上手くなったりしないので、多少はズレていてもいい。
でもその代わり、気合いを入れて唄えよと。
微妙な音程で自信なさそうに歌うくらいならやんないほうがいいじゃん、と。
ヘタでもいい、というかヘタなのは初めからわかってるんだから気合いでカバーするしかないじゃん、と。
出来てないのに出来てる感だしてちゃ駄目だよ、と。出来てる、イケてると思ったら勘違いだよ、と。
みんなしょせんドシロウトなんだから、俺らは一生懸命やる姿を観てもらうしかないんだよ、と。
実際はそれしか出来ないんだよ、と。
昨日の感じだと歌も改めて練習しているとの事なのでまあ諸々期待しよう。
「Aメロ低く入るようにしました」とか言っていたが、それ、だいぶ前に俺言ったんだけど。
「Aメロの音程かなり低いはずだから、入りはそんなに張らなくても大丈夫なはずだよ」って。気づくの今かい。
こいつやっぱ人のハナシ聞いてねーな、と。
もう重要なアドバイスは充分入れたので、後はもう本人がどこまで気づいたり、どこまでやれたりするのか見守っていこう。
自信を持っている、出来る、と言いながら常に何処かで何か手助けが入るもの、という中途半端で都合の良い思考になっていると現状思わざるを得ない。
まあそういう年頃だとは思うけど。17歳とかって。
ちょっと楽しくなってきた。
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