![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/152223837/rectangle_large_type_2_a23cb3d2030f07eebac42356b6ed19b1.png?width=1200)
日本生命、外貨保険手数料を改定 初年度下げ、目標値廃止
日本生命保険は2025年4月から、外貨建て一時払い保険の「ロングドリームGOLD3」の商品性を一部改定するとともに、販売手数料体系を見直す。金融庁が問題視してきた外貨建て保険の回転売買を防ぐため、運用成果の「目標値設定機能」を廃止。同時に初年度に手厚く支払う販売手数料を半分程度に引き下げ、次年度以降の比重を高める形態にシフトする。
改定は25年4月以降の新契約分から。現行商品には、米ドルか豪ドル建てで運用する資産の円換算額が、払込保険料の105~200%の間の5%刻みで設定した「目標値」に到達した時に、円建て終身保険か円建て年金に自動で変更される機能がある。
しかし実際は、この時点で変更せずに同種の商品に乗り換えるケースが大半。その度に販売金融機関が手数料を得ることが、回転売買の温床と見なされた。
同社は「顧客の最善の利益を追求する」ため、潜在的な問題点を改める。既契約分については、24年4月から目標への到達状況を確認できるリストを金融機関へ還元。アフターフォローすべき先の抽出に役立ててもらう。
同商品は19年4月に発売。24年6月末時点の保有契約件数は23万3987件。収入保険料は24年度4~6月期で約392億円。販売金融機関側の移行準備を考慮して、既契約分の販売手数料体系は26年3月末をめどに廃止する予定だ。
【解説】業績評価への反映課題
銀行など販売会社では、外貨建て保険販売の転換期を迎えることになりそうだ。生命保険業界で最大手の日本生命保険が、外貨建て一時払い保険商品の手数料体系の見直しを発表したため。他の生保も見直しを検討しているようだ。ただ、手数料体系の見直しで販社の業績評価方法が変われば、販売動向に影響する可能性がある。
ここから先は
¥ 330
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?