実は超面白い超クレイジー鎌倉新仏教 記憶するだけは勿体無い! [楽しく歴史を学ぶ]
こんにちは。
今回は「実は超面白い鎌倉新仏教」というテーマで、鎌倉時代に出てきた6つの仏教の宗派について解説していこうと思います。
みなさんも中学生の時に、法然とか親鸞とか浄土宗、時宗とかを訳もわからず覚えませんでしたか?
あれ覚えるのすごく辛いですよね。
しかし、鎌倉新仏教は、知るとめちゃめちゃ面白いです。
ということで、早速本題に入っていきましょう。
なぜ鎌倉時代に新しい仏教がはやったのか
鎌倉時代は「保元・平治の乱」 が起こり、貴族の勢力が衰えて武士が台頭した時代です。
政治の実権を持つ期間が大きく変わり、人々の心は不安定でした。
人々は、心の支えとなるものが必要でした。
しかし、当時の仏教は「修行派をしたものが救われる」というもので、人々が信仰しにくく、ハードルが高いものでした。
そこで、人々を救うために、新たな仏教の宗派を作った人が出てきて、新たな宗派ができました。
それが、鎌倉新仏教です。
ここからは、鎌倉新仏教でできた宗派の内容について説明していきます。
とても面白いので、読んでいってください♪
「ひたすら唱えればOK」浄土宗
1つ目は「浄土宗」です。
この宗派を作ったのは、法然という人です。
この宗派は、ひたすらに「南無阿弥陀仏」と唱えれば救われる、というものです。
それまでの仏教は、山で厳しい修行をしたものだけが救われるというものだったのに対して、浄土真宗は「南無阿弥陀仏」と唱えればよかったので、人々が信仰しやすく、多くの人に信仰されました。
ちなみに、法然は一年間に、約1500万回唱えていたと言われています。
一年に1500万回というと、一日に 15000000÷365≒40000回
一日で8時間起きているとすると一時間で、40000÷8≒5000回
一時間は60分なので、5000÷60≒80
一分間に80回です。
ということは、起きてから寝るまでの8時間ずっと1秒に約一回「南無阿弥陀仏」唱えているということです。
これはあくまで、「言われている」のですが、法然は、浄土宗を作った本人だけあって、とても多く念仏をとなえていたということです。
法然の活躍で、修行しなければ信仰できなかった仏教が、唱えるだけで良くなったため、人々が親しみやすいものになりました。
「一回だけ唱えればOK」浄土真宗
2つ目は、浄土真宗です。
この宗派を作ったのは法然の弟子の、親鸞という人です。
この宗派では「念仏は唱えることではなく、唱えるときの気持ちが大切」という気持ち重視の宗派です。
浄土宗では、念仏をひたすら唱えることが大切でしたが、浄土真宗は、気持ちが大切なので、唱える回数は一回でよく人々は、またさらに信仰しやすくなりました。また、浄土真宗の考え方では、万人は区別されることなく救われます。
どんな人でもみんな救われるという考え方です。
また、浄土真宗では、悪人こそが救われるとされていました。
なぜかというと、悪人は善人よりも自分の悪いところを自覚しているからだそうです。
当時は、僧侶が肉を食べることと妻を持つことが禁止されていました。
しかし、親鸞は肉を食べまくり、妻をも持ちました。
というのも、浄土真宗では、自分の罪を自覚しているものこそが救われるため、肉を食べても、妻を持っても自分の罪を自覚すればいいそうですw
「踊って念仏」時宗
3つ目は時宗です。
この宗派を作った人は、一編という人です。
この宗派は前の宗派と比べてかなり変わっています。
この宗派では、踊って念仏をしました。
踊って念仏??
ってなりますよねw
踊って念仏です。
踊って念仏をすることで、神様に感謝、喜びの気持ちを仏様に伝えることができると考えられ、人々は踊り念仏をするようになりました。
修行をしないと信仰できなかったと考えると、すごいことだと思います。
とても面白い歴史ですよね。
まとめ
山に籠って修行をしなければ信仰できなかった時代から、念仏を唱えるだけ、自分の罪を認めれば良い、そして踊って念仏を唱えるというふうに、鎌倉仏教はすごい変化を遂げたということがわかったと思います。
しかし、今回紹介したものは氷山の一角に過ぎません。
まだまだ紹介していない宗派がたくさんあります。
それらも、とても面白いです。
歴史を学ぶことの面白さをわかってもらえたでしょうか。
私のブログでは、歴史の勉強に役立つ、背景やエピソードなどを紹介しています。
ぜひ、ほかの記事も読んでいってください。