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【21 アクシデントが起こったら「次の予定」をあきらめる】

どんな仕事をしている人にも予想外のアクシデントは起こります。
すぐに対処しなければならない緊急の用事が飛び込んでくることもあるでしょう。

緊急の用事というのは、忙しいときにこそ入ってくるものです。

さて、その際に最初にやるべきことは何か。
それは間違いなく「次の予定をあきらめる」ことです。

そもそも緊急の用事というからには「すぐにやらなければいけない」ということはすでに決まっています。後回しにできる程度の用事なら、あとでやればいいだけの話。

緊急性が高く、重要な仕事には、ベストなコンディションで臨まなければなりません。

そんな大事な局面で、集中力を乱し、ミスを誘発するのが「次の予定は大丈夫だろうか」「何時に出れば間に合うか」と考えることです。
目の前のタスクに集中するためにも、最初にやるのは「次の予定をあきらめ、必要があれば先方にキャンセルの連絡を入れる」です。

たとえば、医師にとって緊急の用事と言えば、急患です。
急患が運ばれてきて、すぐに対処しなければならないということは、それだけ切迫した状況ということです。
そうした事態が起こった瞬間、私は次の予定をあきらめ、すぐにキャンセルの連絡を入れます。

「次の予定は間に合うかな」「キャンセルしたほうがいいかな」と迷っている時間はそもそもありませんし、そんな散漫な精神状態で仕事を始めたら、取り返しのつかないミスを犯すかもしれないからです。

自分の体の状態を整え、100%の力を発揮するためにも、スッパリと次の予定をあきらめる。緊急時に求められる意識です。

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