見出し画像

2023/07/28(金)=日銀がYCC修正検討との一報で夜間に日経先物急落/米株価主要3指数も下落/日銀、YCC運用の柔軟化決定/日経平均は131.93円安の32759.23円で取引終了



―――【総まとめ】―――

  • 欧州中央銀行 (ECB) は0.25ポイントの利上げを実施、中銀預金金利を3.75%に設定、次回会合での追加利上げの可能性を残す、長期間利上げを続けるとは限らないとの発言も

  • 米実質GDP速報値は前期比年率で2.4%増、予想を上回る個人消費と堅調な設備投資が寄与、金融政策が景気抑制的にも関わらず成長ペースは期待を上回っている

  • 日銀がYCCを修正し、上限0.5%超え容認案検討へとの報道で、ナイトセッションで日経先物急落

  • ダウ工業株30種平均は14営業日ぶりに下落し、前日比237ドル安の3万5282ドルで取引終了、高値警戒感から利益確定売りが出る

  • NY債券市場では長期債相場が反落、10年物国債利回りは前日比0.13%高の4.00%で終了、強い米景気と日銀の金融政策決定会合が債券相場に重荷となる

  • NY外国為替市場で円が続伸し、1ドル=139円45〜55銭で取引終了、日銀の政策修正観測により日米の金利差縮小観測から円を買ってドルを売る動きが強まる

  • 原油先物相場が反発、米GDP速報値が市場予想を上回ると原油需要の懸念が後退、一方金先物相場は3日ぶりに反落

  • NYダウの連騰記録は13でストップ、1897年以来の記録更新はならず、日銀金融政策決定会合に対する注目度が高まっている

  • 日経先物9月限、350円安の3万2570円で夜間取引終了、日経平均株価の現物終値3万2891.16円に対しては321.16円安

  • 28日の日経平均は131.93円安の32759.23円で取引終了、日銀の金融政策決定会合の結果を織り込み売りが優勢となったが、植田総裁の記者会見を待つ動きで下落幅が縮まった

  • 日銀の会合で長短金利操作(YCC)の運用を柔軟化することを決定、それに伴う材料出尽くし感から買い戻し動きが見られた

  • 日銀が「10年物国債金利について1.0%の利回りでの指し値オペを毎日実施する」ことを発表、これにより金利上昇を容認したとの見方から売りが優勢に

  • 植田総裁の会見内容に注目が集まる、特に外国人投資家が金融引き締めと見なすと、買い越し基調が変化する可能性あり

  • 日経225先物9月限は前日清算値比150円安の3万2770円で日中取引を終了、日経平均株価の現物終値3万2759.23円に対しては10.77円高

  • FRBが注視する6月のコアPCE価格指数は前年比+4.1%で、予想以上に鈍化し、21年9月以来の最小成長となった

  • 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は71.6と、予想外に速報値72.6から下方修正

  • 1年期待インフレ率確報値は3.4%と速報値の水準を維持。6月3.3%から上昇。5-10年期待インフレ率確報値も3.0%と速報値から変わらず


―――【チャート】―――

◆本日の値動き=10分足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限10分足チャート2023/07/27(木)16:30~2023/07/28(金)15:15

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限日足チャート2023/01/29[半年前]16:30~2023/07/28(金)15:15

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/07/27(木)の経済指標結果


2023/07/27(木)の経済指標結果

◆2023/07/28(金)の経済イベント予定


2023/07/28(金)の経済イベント予定

―――【欧州市況】―――

◆欧州市場サマリー(27日ロイター)

2023/07/28(金)02:54

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロンドン株式市場は反発し、中型株で構成するFTSE250種指数は0.45%高となった

  • インフォーマは4.1%上昇し、予想の上限に達する通期業績見通しを示したことが好評だった

  • FTSE350種メディア株指数は3.91%上げ、約3カ月ぶりの高値を付けた

  • 米連邦準備理事会(FRB)が利上げを停止するとの期待と欧州中央銀行(ECB)の利上げ決定が投資家に好影響を及ぼした

  • 英中央銀行(BoE)は来週、政策金利についての決定を発表予定で、FRBとECBの利上げに追随するとみられる

  • 石油大手シェルの2023年第2四半期減益が投資家から不評で、シェルは1.4%下落、石油・ガス株指数も0.8%下落した

  • バークレイズは5.3%安となり、英国事業への圧力増大と投資銀行部門の利益が予想を下回ったことが嫌気された、銀行株指数も0.9%下落した

  • 欧州株式市場は反発し、優良株で構成するユーロSTOXX50種指数は2.33%上昇、約15年7カ月ぶりの高値を付けた

  • ECBが25bpの利上げを決定し、その後利上げ一時停止の見方が強まった

  • 半導体製造装置メーカーのアイクストロンは通年の業績見通しを引き上げ、株価は13.2%上昇した

  • STMicroelectronicsは8.9%上昇し、STOXX欧州600種テクノロジー株指数は4.36%上昇した

  • ユーロ圏の国債利回りは低下し、ECBの金利引き上げ後とラガルド総裁の記者会見中に利回りが急低下した

  • ドイツの2年国債利回りはECB発表前の3.241%から一時3.171%に低下し、終値は3.229%だった

  • 独10年債利回りは一時2.374%まで低下し、その後ほぼ横ばいの2.454%まで戻した

  • イタリアの10年債利回りはECB決定前の4.101%から2bp低下し、4.092%となった

  • 独伊10年債利回り格差は162bpで、前日比3bp縮小した

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[27日 ロイター]
<ロンドン株式市場>
 反発して取引を終えた。イベント主催会社のインフォーマがメディア株の上げを主導した。主要中央銀行が利上げを停止するとの期待感も相場を支えた。中型株で構成するFTSE250種指数は0.45%高。インフォーマは4.1%上昇し、通期の業績が予想の上限に達するとの見通しを示したことが好感された。FTSE350種メディア株指数は3.91%上げ、終値は約3カ月ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が前日に政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げたのを最後に利上げを停止するとの楽観的な見方が投資家の間で広がった。欧州中央銀行(ECB)も27日に25bpの利上げを決めた。イングランド銀行(英中央銀行)は来週、政策金利についての決定を発表する。IGグループのチーフ市場アナリスト、クリス・ボーシャン氏は投資家向けメモで「英中銀は政策金利に関してFRBやECBに追随する模様で、来週のハト派的な姿勢は英国株の下げの一部を取り戻すのに役立つだろう」と指摘した。一方、2023年第2・四半期が56%の減益だった石油大手のシェルが1.4%下げ、石油・ガス株指数は0.80%下落した。英銀大手のバークレイズも5.3%安。英国事業への圧力の高まりを警告したことや、投資銀行部門の利益が予想を下回ったことが嫌気された。銀行株指数は0.90%下落した。

<欧州株式市場>
 反発して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)の金融引き締めが今回の局面での終了に近づいているとの期待感から買い注文が膨らんだ。優良株で構成するユーロSTOXX50種指数は2.33%上昇し、2007年12月以来、約15年7カ月ぶりの高値を付けた。ECBは27日の理事会で主要政策金利の25ベーシスポイント(bp)引き上げを決定。前回の声明ではインフレ率を低下させるのに十分な水準まで政策金利を「持っていく」必要があるとの文言があったが、この記述が削除された。9月の次回理事会で利上げを一時停止するとの見方が強まり、9月に25bpの利上げを決定するとの市場予想は結果発表前の44%から約38%へ下がった。キャピタル・ドット・コムのシニア市場アナリスト、ダニエラ・ハーソン氏は「ECBは予想した通りの利上げを決定した。しかし、いくつかのキーワードを見ると最も積極的なメッセージを一部外し始めた」とし、「もう1回利上げがあってそれで終わりかもしれないという可能性の方に少し変化が見え始めている」と言及した。ドイツの半導体製造装置メーカー、アイクストロンは13.2%と大幅に上昇。通年の業績見通しを引き上げたことが好感された。欧州半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクスも8.9%上げ、STOXX欧州600種テクノロジー株指数は4.36%上昇した。

<ユーロ圏債券>
 国債利回りが低下した。欧州中央銀行(ECB)が27日の理事会で、主要政策金利を0.25%ポイント引き上げ、中銀預金金利は2000年以来の高水準となる3.75%となった。債券利回りは利上げ決定後とラガルド総裁の記者会見中に急低下したが、その後戻し、利上げ決定前よりわずかに低い水準となった。ドイツの2年国債利回りはECB発表前の3.241%から一時3.171%に低下した。終盤は4bp低下の3.229%だった。多くのアナリストが、ECBとラガルド総裁からハト派的なトーンが感じられたと指摘する。SEBの欧州金利戦略責任者ユッシ・ヒルヤネン氏は「ラガルド総裁は記者会見で、追加利上げの明確なシグナルを出さず、今後のデータ次第であることを強く強調した。以前の会合ではさらなる利上げが予想されることを明確に示唆していた」と述べた。ラガルド総裁は会見で「カバーすべきことはまだあるのか。現時点ではそうとは言えない。これまでも述べた通り、9月やそれ以降の理事会でカバーしなければならない範囲がどの程度あるのかは、データやデータの評価によって判明する」と述べた。独10年債利回りは一時2.374%まで低下した。ECBの決定前は2.431%だった。その後はほぼ横ばいの2.454%まで戻した。デリバティブ市場では、ECB政策金利のピークは今年12月で約3.92%とみられている。9月に0.25%ポイントの利上げが実施される可能性は約44%から40%弱に低下した。イタリア10年債利回りは、ECB決定前の4.101%から2ベーシスポイント(bp)低下し、4.092%となった。独伊10年債利回り格差は162bpで、前日比3bp縮小した。

ロイター

―――【要人発言】―――

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/07/28(金)05:10

27日11:10 松野官房長官
「日銀には引き続き物価安定に向け適切な金融政策を行うことを期待」

27日16:49 エルカン・トルコ中銀総裁
「金融引き締めは為替の安定をサポート」

27日21:19 欧州中央銀行(ECB)声明
「基調的なインフレ率は全体として高水準」
「金利はインフレ率を2%の中期目標に適時に戻すために必要な限り、十分に制限的な水準に設定されることになる」
「データ依存のアプローチを継続」

27日21:53 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「短期的な景気見通しは悪化」
「サービス業の勢いは減速し、製造業も弱い外需によって抑制されている」
「基本的なインフレ率は全体として高水準を維持」
「経済とインフレの見通しは極めて不透明」
「いくつかの長期インフレ指標は上昇しており、注意深く監視する必要がある」
「今回の決定は全会一致だった」
「声明の文言の変更は無作為でも無関係でもない」
「9月以降の決定についてはオープンな姿勢で臨む」
「バランスシートの縮小については議論していない」
「9月に何を決定するかは確定していない」

※時間は日本時間

OANDA証券

―――【日経先物ナイトセッション】―――

◆日経225先物夜間取引クロージング:28日夜間取引終値=350円安、3万2570円

2023/07/28(金)06:03

 28日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日比350円安の3万2570円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万2891.16円に対しては321.16円安。出来高は2万8086枚だった。

 TOPIX先物期近は2279ポイントと前日比20ポイント安、TOPIX現物終値比16.14ポイント安だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        32570     -350    28086
日経225mini        32575     -345   383389
TOPIX先物         2279      -20    19882
JPX日経400先物      20625     -195    3693
マザーズ指数先物      755      -10    2135
東証REIT指数先物  売買不成立

株探ニュース

―――【主要ニュース】―――

◆今朝の必読ニュース(28日ブルームバーグ)

2023/07/28(金)06:02

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日銀がイールドカーブコントロールの修正を議論、円が急伸し対ドルでは一時1%上昇、対ユーロでは2%上昇、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上

  • 米実質GDP速報値は前期比年率で2.4%増、予想を上回る個人消費と堅調な設備投資が寄与、金融政策が景気抑制的にも関わらず成長ペースは期待を上回っている

  • 欧州中央銀行 (ECB) は0.25ポイントの利上げを実施、中銀預金金利を3.75%に設定、次回会合での追加利上げの可能性を残す、長期間利上げを続けるとは限らないとの発言も

  • 米銀行資本の規制改革計画が発表、大手銀行は想定外の損失に備えて余剰資本を増やす必要があり、資産規模1000億ドル以上の銀行の余剰資本が16%押し上げられる見込み

  • 米パックウエスト・バンコープが借入で窮地に、バンク・オブ・カリフォルニアとPE投資会社の助けを得てディールを成立、JPモルガン・チェースのCEOが救済劇の立役者

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

円が急伸
日銀がイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)修正を議論するとの報道を受け、円が急伸。対ドルでは一時1%余り上昇し、138円77銭を付けた。対ユーロでは2%余り上昇して3月以来の大幅高。日本経済新聞によると、長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上しているという。BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、イアン・リンジェン氏は日銀会合について「政策変更なしという見方が共有されていたが、はるかに不確実になった」と述べた。

予想外の加速
4-6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比で年率2.4%増と、前四半期の2%増から予想外に勢いを増した。予想を上回る個人消費と、堅調な設備投資が寄与した。ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、ルビーラ・ファルキ氏は「金融政策スタンスが景気抑制的になっているにもかかわらず、経済成長ペースは期待を上回っている」とリポートで指摘。「雇用の好調な伸びと実質所得の増加が家計セクターを引き続き支えており、その強さが今年の経済を順調な成長軌道に維持するだろう」と続けた。

予断持たず
欧州中央銀行(ECB)は0.25ポイントの利上げを実施し中銀預金金利を3.75%とした。引き締めサイクルは終わりに近づいているが、次回9月会合での追加利上げの可能性は残した。ラガルド総裁は「9月とその後の決定についてはオープンな考えだ。利上げをするかもしれないし、据え置くかもしれない」と発言。据え置く場合は「必ずしも長期間続けるとは限らない」と述べた。声明は「景気抑制の適切な水準と期間を決定するに当たり、データ依存のアプローチを続ける」とした。

抜本改革
米銀行資本の規制を抜本的に改革する計画が明らかにされた。大手銀行は想定外の損失に備える余剰資本をさらに積み上げる必要に迫られる。連邦準備制度理事会(FRB)と連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)が27日に開示した計画案では、資産1000億ドル(約14兆1200億円)以上の銀行に義務付ける余剰資本が推定16%押し上げられる。上位8行は約19%の増額を求められる。中堅行には、従来なら最大手行が対象だった資本基準が適用される。

またもダイモン氏
米パックウエスト・バンコープは借り入れを重ね、窮地に追い込まれていた。そこに商機を嗅ぎつけたのが同社の5分の1ほどの規模のバンク・オブ・カリフォルニアだ。しかも、ディールに前向きなプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社の資金も豊富に待機していた。パックウエストは結局、政府の介入を必要とせず、ディールを成立させて苦境を脱した。この救済劇の陰の立役者がJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)だ。

その他の注目ニュース
中国の政策、路線変更の兆し-習氏の権力基盤でほころび露呈
業務スーパー創業者が描く日本の地熱発電の未来-スピード感が鍵
安い大阪の不動産、アジアの投資家が熱視線-万博やIRで成長期待

ブルームバーグ

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(28日ロイター)

2023/07/28(金)05:53

・米金融・債券市場=利回り2週間ぶり高水準、米景気後退回避との観測
・*TOPNEWS*海外主要ニュース一覧(28日)
・シカゴ日経平均先物(27日)
・米国株式市場=下落、ダウは14連騰ならず
・原油先物上昇、4月以降初の84ドル超え
・米当局、トランプ氏起訴見込みを弁護団に伝達
・日米韓首脳会談、8月にキャンプデービッドで開催=米下院議員
・ニジェールのクーデター、ワグネルの関与示す兆候なし=米政府報道官
・ECB、9会合連続で利上げ 物価注視 次回据え置きに含み
・欧州市場サマリー(27日)
・欧州株式市場=反発、ECB利上げ一時停止に期待感
・日銀、長期金利上限0.5%超え容認案を議論 28日会合で=日経
・ECB、銀行最低準備の付利金利をゼロ%に引き下げ
・ロンドン株式市場=反発、メディア株が上昇
・ドル/円、一時0.3%安 日銀が長期金利上限0.5%超え容認を検討との報道
・米イーライリリーの肥満症治療薬、体重26.6%減 後期臨床試験で
・ユーロ圏金融・債券市場=利回り低下、ECBがデータ依存を強調
・米GDP、第2四半期は2.4%増 予想上回る
・ECB、0.25%追加利上げ 物価注視し追加措置の選択肢温存
・米新規失業保険申請、22.1万件に減少 2月以来の低水準
・6月米中古住宅仮契約指数、2月以来の増加 市場回復を示唆
・ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨
・米耐久財受注、6月コア資本財+0.2% 予想外の増加
・ソニー、「プレステ5」累計販売台数4000万台超に

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(28日ロイター)

2023/07/28(金)05:16

●ECB、9会合連続で利上げ 物価注視 次回据え置きに含み
欧州中央銀行(ECB)は27日の理事会で、主要政策金利を0.25%ポイント引き上げた。ユーロ圏の経済情勢は悪化しているが、インフレ抑制に向けた追加利上げの選択肢は温存した。

●米GDP、第2四半期は2.4%増 予想上回る
米商務省が27日発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.4%増えた。ロイターがまとめた市場予想の1.8%増を上回った。

●米当局、トランプ氏起訴見込みを弁護団に伝達
2021年1月に起きた米連邦議会襲撃事件の捜査当局者が、トランプ前大統領(77)の弁護団に対し、トランプ氏の起訴を予期しておくよう伝達した。トランプ氏が自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、弁護団が司法省の当局者と会談したことを明らかにした。

●米耐久財受注、6月コア資本財+0.2% 予想外の増加
米商務省が27日発表した6月の耐久財受注統計によると、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は予想外に増加した。

●米新規失業保険申請、22.1万件に減少 2月以来の低水準
米労働省が27日発表した22日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から7000件減の22万1000件と、2月以来の低水準となった。

●6月米中古住宅仮契約指数、2月以来の増加 市場回復を示唆
全米リアルター協会(NAR)が27日発表した6月の中古住宅販売仮契約指数は前月比0.3%上昇の76.8だった。2月以来初めての上昇となり、住宅市場がこのところの低迷から回復しつつあることを示唆した。

●ECB、銀行最低準備の付利金利をゼロ%に引き下げ
欧州中央銀行(ECB)は27日、民間金融機関がECBに預ける最低準備金への付利金利をゼロ%に引き下げた。

●マクドナルド、第2四半期既存店売上高が予想上回る 純利益倍増
米ファストフードチェーン大手マクドナルドが27日発表した第2・四半期(4─6月)決算は、既存店売上高が市場予想を上回った。物価高の中、比較的安価なメニューがコスト意識の高い消費者を惹きつけた。

●米イーライリリーの肥満症治療薬、体重26.6%減 後期臨床試験で
米医薬品大手イーライリリーは27日、肥満症治療薬「マンジャロ」(一般名チルゼパチド)の後期臨床試験で患者の体重が平均で26.6%減ったと発表した。2型糖尿病ではない肥満または過体重の患者を対象に試験をした。

●ニジェールのクーデター、ワグネルの関与示す兆候なし=米政府報道官
米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は27日、軍将校らがクーデターを起こし大統領を追放した西アフリカのニジェールについて、ロシアのほか、ロシアの民間軍事会社ワグネルの関与を示す信頼できる兆候は出ていないと述べた。

ロイター

―――【米国市況】―――

◆NY株式市場クローズ(27日)

2023/07/28(金)06:21


米国市場(日本時間2023/07/28(金)06:21)

◆米国市場(27日日経)=NYダウ14営業日ぶり下落

2023/07/28(金)07:13

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ダウ工業株30種平均は14営業日ぶりに下落し、前日比237ドル安の3万5282ドルで取引終了、高値警戒感から利益確定売りが出る

  • NY債券市場では長期債相場が反落、10年物国債利回りは前日比0.13%高の4.00%で終了、強い米景気と日銀の金融政策決定会合が債券相場に重荷となる

  • NY外国為替市場で円が続伸し、1ドル=139円45〜55銭で取引終了、日銀の政策修正観測により日米の金利差縮小観測から円を買ってドルを売る動きが強まる

  • 原油先物相場が反発、米GDP速報値が市場予想を上回ると原油需要の懸念が後退、一方金先物相場は3日ぶりに反落

  • NYダウの連騰記録は13でストップ、1897年以来の記録更新はならず、日銀金融政策決定会合に対する注目度が高まっている

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

株式
米株式市場でダウ工業株30種平均は14営業日ぶりに下落した。前日まで13連騰していたが、この日は前日比237ドル(0.7%)安の3万5282ドルで取引を終えた。朝方は買いが先行して始まったが、高値警戒感から利益確定の売りに押された。個別銘柄ではハネウェル・インターナショナルマイクロソフトなどの下げが目立った。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。

債券
ニューヨーク債券市場で長期債相場は反落した。長期金利の指標である10年物国債利回りは前日比0.13%高い(価格は安い)4.00%で終えた。米商務省が27日発表した4〜6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)が市場予想を上回った。米景気が底堅いとの見方から相対的に安全な資産とされる債券が売られた。日銀が金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正案を議論すると伝わったことも債券相場の重荷となった。

為替
ニューヨーク外国為替市場で円は続伸し、1ドル=139円45〜55銭で取引を終えた。日銀の政策修正観測が広がったことで、日米の金利差が縮小するとの観測から円を買ってドルを売る動きが強まり、一時、1ドル=138円台後半まで円高・ドル安が進んだ。

商品
原油先物相場は反発した。4〜6月期の米GDP速報値が市場予想を上回って伸びたことから、原油需要が伸び悩むとの懸念が後退し、買いが入った。金先物相場は3日ぶりに反落した。

ワンポイント
NYダウの連騰記録は「13」でストップしました。14連騰になれば1897年以来、126年ぶりの記録になっていたそうです。日銀の政策修正観測には為替・債券相場も大きく反応しています。中銀ウイークの締めくくりとなる日銀金融政策決定会合に対する海外からの注目度は、これまでになく高まっていると言えそうです。

【関連記事】
NY円、続伸 1ドル=139円45~55銭で終了 日銀がYCC修正議論との報道で
NY債券、長期債反落 10年債利回り4.00% GDPや日銀関連報道で
NYダウ14連騰ならず 米金利上昇、利益確定の売り

日経

◆27日の米国市場ダイジェスト=米国株式市場は下落、早期の利上げ終了観測が後退

2023/07/28(金)07:37

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ダウ平均は237.40ドル安の35,282.72ドル、ナスダックは77.17ポイント安の14,050.11で取引終了

  • GDPの伸び予想外に加速、週次失業保険申請件数予想外に減少で一段高も年内追加利上げ観測再燃で売り転換

  • 日銀の政策修正観測が投資スタンスの警戒感を誘発、下げ幅拡大

  • 半導体・同製造装置は上昇、自動車・自動車部品は下落

  • メタ・プラットフォームズとロイヤル・カリビアン・クルーズは四半期決算で予想上回り上昇、同様にマクドナルドも上昇

  • チポトレ・メキシカン・グリルとサウスウエストは決算内容が失望し下落

  • インテルは予想外の黒字回復で時間外取引で買われる

  • ドル・円は141円32銭から138円77銭へ反落し、139円51銭で引けた。米GDP速報値拡大で利上げ観測強まる。日銀のYCC修正議論で円買戻し

  • ユーロ・ドルは1.1134ドルから1.0966ドルまで下落し、1.0976ドルで引けた。ECBの利上げとラガルド総裁の姿勢で利上げ停止観測強まる

  • ユーロ・円は156円11銭から152円19銭まで下落、日欧金利差縮小観測によるユーロ売り・円買いが加速

  • ポンド・ドルは1.2960ドルから1.2782ドルまで下落

  • ドル・スイスは0.8569フランから0.8699フランまで上昇

  • NY原油先物9月限は反発、終値:80.09ドル。アジア市場での下落後、米経済指標改善で一段高、しかし日銀の金融政策巡る思惑で利食い売り強まる

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

■NY株式:米国株式市場は下落、早期の利上げ終了観測が後退

ダウ平均は237.40ドル安の35,282.72ドル、ナスダックは77.17ポイント安の14,050.11で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派色を弱めたため金利高を警戒した売りが後退し寄り付き後、上昇。4-6月期の国内総生産(GDP)の伸びが予想外に加速したほか、週次失業保険申請件数も前回から予想外に減少し労働市場の強さが改めて証明されたため景気後退懸念が緩和し、一段高となった。しかし、一方で年内の追加利上げ観測も再燃し長期金利の上昇が警戒されて売りに転換。また、日本銀行が今週の金融政策決定会合で政策を修正するとの観測報道もグローバルな投資スタンスに対する警戒感を誘ったようで、終盤にかけ下げ幅を拡大した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。

ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は広告収益の回復が奏功し四半期決算で1株利益が予想を上回ったほか、楽観的な見通しが好感され上昇。クルーズ船運営のロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り上昇した。同業のノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス(NCLH)も業績回復期待から買われた。ファーストフード・チェーン運営するマクドナルド(MCD)も第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り上昇。

一方で、メキシコ料理のファーストフード・チェーン運営のチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は決算の内容が失望され下落。航空会社のサウスウエスト(LUV)は第2四半期決算で1株利益が予想を下回ったほか、今四半期の収益も最大7%減少するとの予想が嫌気され売られた。

半導体のインテル(INTC)は取引終了後に第2四半期決算を発表。予想外の黒字回復が好感され、時間外取引で買われている。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:日銀金融政策修正の思惑で円買い加速

27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、141円32銭へ上昇後、138円77銭まで反落し、139円51銭で引けた。米4-6月期国内総生産(GDP)速報値が前四半期から伸び鈍化予想に反して拡大したため年あと1回の利上げ観測が強まり金利上昇に伴うドル買いが加速した。その後、日経電子版が「日銀は28日開催の金融政策決定会合でイールドカーブコントロール(YCC)の修正案を議論。長期金利上限0.5%超えることも容認する案が浮上」と報じ、円の買戻しに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1134ドルから1.0966ドルまで下落し、1.0976ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り0.25%の利上げを決定したが、ラガルド総裁は短期の景気見通しの悪化を指摘し、今後の利上げに関してはオープンと、「利上げ停止を検討しない」とした前回のタカ派姿勢を繰り返さなかったため利上げ停止観測が強まりユーロ売りが加速。ユーロ・円は156円11銭から152円19銭まで下落。日欧金利差縮小観測にユーロ売り・円買いが加速。ポンド・ドルは、1.2960ドルから1.2782ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8569フランから0.8699フランまで上昇。


■NY原油:反発で80.09ドル、一時80.60ドルまで上げ幅拡大

NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:80.09 ↑1.31)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+1.31ドルの80.09ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは78.87ドル-80.60ドル。アジア市場の序盤で78.87ドルまで下げたが、米経済指標の改善を受けた買いが入ったことで米国市場の後半にかけて80.60ドルまで一段高となった。ただ、日本銀行の金融政策を巡る思惑で株安となったことから、利食い売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で一時79.53ドルまで下げる場面があった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.95ドル -0.46ドル(-1.42%)
モルガン・スタンレー(MS) 92.75ドル -0.79ドル(-0.84%)
ゴールドマン・サックス(GS)354.51ドル -3.05ドル(-0.85%)
インテル(INTC) 34.55ドル +0.19ドル(+0.55%)
アップル(AAPL) 193.22ドル -1.28ドル(-0.66%)
アルファベット(GOOG) 129.87ドル +0.21ドル(+0.16%)
メタ(META) 311.71ドル +13.14ドル(+4.40%)
キャタピラー(CAT) 258.30ドル -0.02ドル(-0.01%)
アルコア(AA) 33.91ドル -0.93ドル(-2.67%)
ウォルマート(WMT) 159.16ドル -0.58ドル(-0.36%)

フィスコ

―――【日中取引OPEN前まとめ】―――

◆日経225先物テクニカルポイント(28日夜間取引終了時点)

2023/07/28(金)07:10

●本文ここから--------------------------

 28日ナイトセッションの日経225先物は前日清算値比350円安の3万2570円で取引を終えた。夜間取引終了時点のテクニカルポイントは以下の通り。

33926.73円  ボリンジャーバンド3σ
33516.62円  ボリンジャーバンド2σ
33106.51円  ボリンジャーバンド1σ
32891.16円  27日日経平均株価現物終値
32785.00円  一目均衡表・基準線
32696.40円  25日移動平均
32668.00円  5日移動平均
32640.00円  一目均衡表・転換線
32570.00円  28日夜間取引終値
32512.50円  一目均衡表・先行スパン1(雲上限)
32286.29円  ボリンジャーバンド-1σ
31876.18円  ボリンジャーバンド2σ
31466.07円  ボリンジャーバンド3σ
31222.00円  75日移動平均
30700.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲下限)
28783.05円  200日移動平均

株探ニュース

◆日経225先物(寄り前コメント)=日銀会合の結果次第で波乱展開に

2023/07/28(金)08:05

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米国市場は主要な株価指数が下落。FRBの利上げ停止観測から買いが先行するも、追加利上げ観測が再燃し下落に転じる

  • 米長期金利上昇が利益確定売りを誘発。自動車、電気通信サービス、不動産、公益事業、金融などの業種が弱い

  • シカゴ日経平均先物は大阪比415円安の3万2505円、日経225先物は一時3万3220円まで上昇するも、日銀のYCC修正に関する報道を受けた円買いで終盤急落

  • シカゴ先物は日本経済新聞の日銀YCC修正議論報道が下落のきっかけ。波乱含みの相場展開となり売り一巡後は金融政策決定会合の結果待ちに

  • 日経225先物は急落で25日移動平均線を割り込み、-1σ水準まで下げている。為替にらみの展開のなかで円高に振れるとショートの動きが強まる可能性

  • VIX指数は14.41に上昇。後の上昇によって25日線を上回り、75日線に接近

  • NT倍率は14.31倍に上昇。ギャップスタートとなり、インデックス売りによって指数インパクトの大きい値がさ株の下げの影響が大きい

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32570 -350 (-1.06%)
TOPIX先物 2279.0 -20.0 (-0.86%) 
シカゴ日経平均先物 32505 -415
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 27日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)が7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を最後に利上げを停止するとの観測から、買いが先行した。しかし、4-6月の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比で年率2.4%増と市場予想を上回ったほか、米新規失業保険申請件数が7000件減の22万1000件に減少するなど、米景気の底堅さを示す経済指標の結果を受けて追加利上げ観測が再燃し下落に転じた。米長期金利が上昇し4%台を回復したことも利益確定の売りに向かわせた。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、メディアの2セクターのみが上昇した一方で、自動車・同部品、電気通信サービス、不動産、公益事業、各種金融の弱さが目立った。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比415円安の3万2505円だった。日経225先物(9月限)は日中比10円高の3万2930円で寄り付き、ほどなくして3万3000円を回復した。その後はショートカバーが強まるなか、中盤にかけて一時3万3220円まで買われる場面も見られた。しかし、為替市場では日銀の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)修正に関する報道を受けた円買いが強まり、一時1ドル=139円割れとなった。これが嫌気され終盤にかけて急落し、一時3万2410円まで下落幅を広げ、3万2570円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。シカゴ先物は日本経済新聞(電子版)が「日銀は28日に開く金融政策決定会合でYCCの修正案を議論する」と報じたことが下落のきっかけとなった。為替相場は大きく円高に振れたことから、波乱含みの相場展開となった。米国市場においても、この報道を警戒した持ち高調整の影響が大きかっただろう。そのため、売り一巡後は金融政策決定会合の結果待ちから模様眺めムードが強まりやすいと考えられる。

 日経225先物は一時3万3220円まで買われ、ボリンジャーバンドの+1σを上回る場面も見られた。しかし、その後の急落で25日移動平均線を割り込み、-1σ水準まで下げてきている。トレンド転換が意識されたなかでの失速であり、為替にらみの展開のなかで円高に振れてくるようだと、ショートを仕掛けてくる動きが強まる可能性はあるだろう。金融政策決定会合の結果は通常であればランチタイム頃に公表されるが、これが後ずれするようだと思惑的なショートも入りやすく、後場は波乱展開にも警戒しておきたいところだろう。反対に予想通りの内容であれば、ナイトセッションでの急落部分を埋めてくる可能性はありそうだ。

 VIX指数は14.41に上昇した。一時12.74に低下する場面もあったが、その後の上昇によって25日線を上回り、75日線に接近してきた。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.31倍に上昇した。75日線を中心にボリンジャーバンドの-1σと-2σとのレンジ推移を継続している。ギャップスタートとなるなか、インデックス売りによって指数インパクトの大きい値がさ株の下げの影響が大きくなり、NTショートに振れやすくなると考えられる。

株探ニュース

―――日経225先物08:45~15:15取引中―――

―――日本株09:00~15:00取引中―――


―――【日本市場】―――

◆日経225先物日中取引クロージング:28日清算値=150円安、3万2770円

2023/07/28(金)15:17

 28日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日清算値比150円安の3万2770円で取引を終えた。出来高は12万1277枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万2759.23円に対しては10.77円高。

株探ニュース

◆東京株式市場クローズ(28日)

2023/07/28(金)



◆日本株市況クロージング=日銀決定会合の結果を受けて一時32000円割れ目前に(28日フィスコ)

2023/07/28(金)16:05

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 28日の日経平均は131.93円安の32759.23円で取引終了、日銀の金融政策決定会合の結果を織り込み売りが優勢となったが、植田総裁の記者会見を待つ動きで下落幅が縮まった

  • 東証プライムでは値下がり銘柄が全体の約6割を占め、セクター別では14業種が上昇、19業種が下落

  • 日銀の会合で長短金利操作(YCC)の運用を柔軟化することを決定、それに伴う材料出尽くし感から買い戻し動きが見られた

  • 日銀が「10年物国債金利について1.0%の利回りでの指し値オペを毎日実施する」ことを発表、これにより金利上昇を容認したとの見方から売りが優勢に

  • 植田総裁の会見内容に注目が集まる、特に外国人投資家が金融引き締めと見なすと、買い越し基調が変化する可能性あり

  • 国内主要企業の決算が始まり、これまでの結果は良好だが、この流れが続くか見極める動きが続きそう

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

28日の日経平均は反落。131.93円安の32759.23円(出来高概算24億5000万株)で取引を終えた。日銀の金融政策決定会合の結果を織り込む動きから、幅広い銘柄に売りが優勢となり、日経平均は後場中盤には32037.55円まで下げ幅を広げ、心理的な節目である32000円割れに迫る場面もあった。ただ、引け後に予定されている植田和男日銀総裁による記者会見の内容を見極めたいとの見方から次第に買い戻す動きに向かわせ、引けにかけて下落幅を縮めた。

東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、銀行、保険、陸運、ゴム製品など14業種が上昇。一方、電気ガス、食料品、鉄鋼、不動産、輸送用機器など19業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、中外薬<4519>、ブリヂストン<5108>、三菱UFJ<8306>がしっかりだった半面、オムロン<6645>、ファナック<6954>、KDDI<9433>、キヤノン<7751>が軟調だった。

「日銀の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正案を議論する」との一部報道で朝方から、リスク回避の動きが先行した。また、円相場が138円台へと円高に振れたことも投資マインドの悪化につながった。午後0時半に判明した日銀会合の結果は、YCCの運用を柔軟化することを決定した。これを受けて、目先の材料出尽くし感から買い戻し動きが出て、日経平均は32846.97円まで下げ渋る場面があった。ただ、発表資料には、「10 年物国債金利について 1.0%の利回りでの指し値オペを毎日、実施する」と記載されており、関係者からは「日銀は金利上昇を容認しており、欧米での利上げの流れから世界的にリスク資産から資金逃避が起こる可能性もあるのではないか」と警戒する見方も出始め、再び売りが優勢となり、下げ幅は一時850円を超えた。

日銀決定会合を織り込む形で相場は下落したが、この後の植田総裁の会見内容に注目が集まっている。会見内容について、外国人投資家から実質的な金融引き締めと見なされれば、外国人投資家による買い越し基調が変化する可能性があるだけに、市場関係者との対話がうまく行くのか見定めたいと考える向きが多い。また、本格的に始まっている国内主要企業の決算では、これまでに発表された企業は、円安進展などを背景に良好なものが目立つが、この流れが続くのか見極めたいと考える投資家が多く、来週も決算を受けた選別色の強い展開が続きそうだ。

フィスコ

◆日経225先物テクニカルポイント(28日日中取引終了時点)

2023/07/28(金)16:10

●本文ここから--------------------------

 28日の日経225先物は前日清算値比150円安の3万2770円で取引を終えた。テクニカルポイントは以下の通り。

33932.95円  ボリンジャーバンド3σ
33523.44円  ボリンジャーバンド2σ
33113.92円  ボリンジャーバンド1σ
32785.00円  一目均衡表・基準線
32770.00円  28日先物清算値
32759.23円  28日日経平均株価現物終値
32708.00円  5日移動平均
32704.40円  25日移動平均
32610.00円  一目均衡表・転換線
32512.50円  一目均衡表・先行スパン1(雲上限)
32294.88円  ボリンジャーバンド-1σ
31885.36円  ボリンジャーバンド2σ
31475.85円  ボリンジャーバンド3σ
31224.67円  75日移動平均
30700.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲下限)
28784.05円  200日移動平均

株探ニュース

◆日経225先物(引け後コメント)=日銀トレード中心で荒い値動き

2023/07/28(金)18:21

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物(9月限)は前日比150円安の3万2770円で終了、日銀の金融政策決定会合の結果や市場の予想を見極めるムードから保ち合い状態を続けた

  • YCCの運用を柔軟化するとの決定後、一時的に下落幅を縮めたものの、長期金利に上昇圧力がかかると売りが増え、植田日銀総裁の会見を見極める動きが見られた

  • 日銀会合を手掛かりとした物色が活発化、アルゴリズムによる影響も確認され、金利や為替の動向による展開が期待される

  • 主要銘柄の決算発表が本格化し、決算の影響を受けやすくなりそう、週間では上昇となった日経225先物は、25日移動平均線突破を狙った押し目狙いのスタンスを続ける

  • NT倍率は先物中心限月で14.30倍となり、トレンドは下向き、銀行株の利ザヤ改善期待などが意識されやすく、NTショートに振れやすい傾向

  • モルガンMUFG証券やSMBC日興証券などは日経225先物で買い越し、ドイツ証券やソシエテジェネラル証券などは売り越し、TOPIX先物では野村証券やBNPパリバ証券が買い越し、バークレイズ証券やドイツ証券が売り越しとなった

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限
日経225先物 32770 -150 (-0.45%)
TOPIX先物 2290.5 -8.5 (-0.36%)

 日経225先物(9月限)は前日比150円安の3万2770円で取引を終了。「日銀が金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正案を議論する」との一部報道で急落したナイトセッションの流れを引き継ぎ、寄り付きは3万2490円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2505円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まった。売り一巡後は金融政策決定会合の結果を見極めたいとするムードが強まり、3万2300円~3万2500円辺りで保ち合いを継続。

 後場の取引開始直前に、金融政策決定会合でYCCの運用を柔軟化すると決めたと伝わると、アク抜け感からか後場の取引開始直後に3万2850円まで下落幅を縮める場面が見られた。ただし、10年物国債を0.5%の利回りで無制限に毎営業日購入する「連続指し値オペ」の利回りを引き上げる措置を決めたことで、長期金利に一段と上昇圧力がかるとして売り直され一時3万2000円まで下げ幅を広げた。終盤にかけては植田日銀総裁の会見内容を見極めたいとしてショートカバーが強まり、下落幅を縮めて取引を終えた。

 日経225先物は前日のナイトセッションで付けた高値から本日の安値まで1200円ほど変動するなど、日銀会合を手掛かりとした物色が勢いを増していた。前日の日本経済新聞(電子版)のリーク報道や本日の結果発表後の動向をみても、これらをトリガーとしたアルゴリズム発動による影響があったとみられる。

 引き続き今後の金利動向や為替動向を睨んでの展開を余儀なくされそうだが、ひとまずイベント通過によって落ち着きをみせてくる可能性はあろう。また、決算発表の本格化に伴って主要銘柄の決算の影響を受けやすくなりそうだ。日経225先物は日中こそ荒い値動きとはなったが、週間では上昇となった。3万2000円~3万3000円のレンジ推移を継続しており、25日移動平均線突破を狙った押し目狙いのスタンスを想定しておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.30倍だった。14.18倍から14.39倍と変動幅が大きかった。短期的な変動とみられるが、トレンドは下向きで推移しており、長期金利の上昇が意識されるなかでは銀行株の利ザヤ改善期待などが意識されやすく、ややNTショートに振れやすいと考えられる。

 手口面では、日経225先物はモルガンMUFG証券が1730枚、SMBC日興証券が1390枚、野村証券が686枚、BNPパリバ証券が559枚、みずほ証券が446枚の買い越しに対して、ドイツ証券が1153枚、ソシエテジェネラル証券が1080枚、JPモルガン証券が967枚、ビーオブエー証券が631枚、SBI証券が603枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は野村証券が1763枚、BNPパリバ証券が1076枚、UBS証券が1072枚、みずほ証券が637枚、モルガンMUFG証券が584枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が1411枚、ドイツ証券が1270枚、ビーオブエー証券が1062枚、ソシエテジェネラル証券が725枚、ゴールドマン証券が566枚の売り越しだった。

株探ニュース

◆日経平均大引け【↓】=反落、日銀のYCC運用柔軟化を受け乱高下 (7月28日)

2023/07/28(金)16:42

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均は131円安と反落、一時は800円を超す下落に

  • 金融政策決定会合で日銀は長短金利操作の柔軟化を決定する

  • 長期金利上昇と円高への警戒感から不動産や自動車株が安い

  • 三菱UFJや三井住友FG、第一生命など金融株は買われる

  • トヨタやソニーGが安く、三菱商や伊藤忠、三井不など軟調

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

日経平均株価
始値  32444.42
高値  32846.97(12:38)
安値  32037.55(13:15)
大引け 32759.23(前日比 -131.93 、 -0.40% )

売買高  24億5633万株 (東証プライム概算)
売買代金  5兆7000億円 (東証プライム概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は131円安と反落、一時は800円を超す下落に
 2.金融政策決定会合で日銀は長短金利操作の柔軟化を決定する
 3.長期金利上昇と円高への警戒感から不動産や自動車株が安い
 4.三菱UFJや三井住友FG、第一生命など金融株は買われる
 5.トヨタやソニーGが安く、三菱商や伊藤忠、三井不など軟調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比237ドル安と14日ぶりに反落した。米長期金利が大幅に上昇し、利益確定の売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は反落。日銀が長短金利操作について柔軟に運用することを決定したことを受け日経平均は一時800円を超す急落となったが、引けにかけ下げ幅は急速に縮小する乱高下状態となった。

 この日、日銀は金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用柔軟化を決定した。長期金利の上限は0.5%程度をメドに一定の上昇を容認することを明らかにした。寄り付きからYCC柔軟化の報道で日経平均は下げ基調となり前場は437円安で取引を終えた。午後0時30分前に日銀が金融政策の修正を発表すると、売り方の買い戻しが入り値を戻したが、その後、再び売りが膨らみ午後1時10分過ぎには一時853円安と3万2000円割れに接近する水準まで急落した。しかし、その後、再び買いが入る目まぐるしい展開となり、引けにかけて下げ幅は急速に縮小した。自動車や商社、不動産株などが安い一方、銀行や保険株が堅調だった。為替市場でも円高が進行した。

 個別銘柄では、トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>、キヤノン<7751>が安く、アドバンテスト<6857>や信越化学工業<4063>が軟調。三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>、三井不動産<8801>、ダイキン工業<6367>、任天堂<7974>が値を下げた。オムロン<6645>やカプコン<9697>が急落した。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が高く、第一生命ホールディングス<8750>は堅調。レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>は値を上げた。日本郵船<9101>やエーザイ<4523>、INPEX<1605>がしっかり。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、中外薬 <4519>、ブリヂストン <5108>、三菱UFJ <8306>、富士電機 <6504>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。うち52円は東エレク1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はオムロン <6645>、ファナック <6954>、KDDI <9433>、キヤノン <7751>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約66円。

 東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)保険業、(3)ゴム製品、(4)陸運業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)食料品、(3)鉄鋼、(4)不動産業、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△ブルドック <2804> [東証P]
 24年3月期営業利益予想を上方修正。
△石井食 <2894> [東証S]
 第1四半期最終損益の黒字化と通期計画超過を好感。
△シンプレクス <4373> [東証P]
 4-6月期大幅増収増益。
△ニッキ <6042> [東証S]
 24年3月期業績予想を上方修正。
△アマノ <6436> [東証P]
 4-6月期(1Q)経常は56%増益で着地。
△ログリー <6579> [東証G]
 マイクロアド <9553> [東証G]との資本・業務提携。
△フタバ <7241> [東証P]
 今3月期営業43%増益に大幅増額。
△Gダイニング <7625> [東証S]
 今期営業益2.5倍に上方修正。
△菱鉛筆 <7976> [東証P]
 6月中間期最終益の高進捗率と海外事業の成長を評価。
△相鉄HD <9003> [東証P]
 24年3月期業績予想を上方修正。

▼ドリコム <3793> [東証G]
 24年3月期業績予想を下方修正し配当予想を未定へ。
▼大同特鋼 <5471> [東証P]
 第1四半期営業利益は22%減。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)相鉄HD <9003>、(2)りそなHD <8308>、(3)シンプレクス <4373>、(4)T&D <8795>、(5)フタバ <7241>、(6)アマノ <6436>、(7)第一生命HD <8750>、(8)楽天銀 <5838>、(9)石原ケミ <4462>、(10)サーバワクス <4434>。
 値下がり率上位10傑は(1)フューチャー <4722>、(2)大同特鋼 <5471>、(3)日野自 <7205>、(4)ヤクルト <2267>、(5)オムロン <6645>、(6)北陸電工 <1930>、(7)システナ <2317>、(8)アイシン <7259>、(9)シルバライフ <9262>、(10)アーレスティ <5852>。

【大引け】

 日経平均は前日比131.93円(0.40%)安の3万2759.23円。TOPIXは前日比4.53(0.20%)安の2290.61。出来高は概算で24億5633万株。東証プライムの値上がり銘柄数は757、値下がり銘柄数は1018となった。東証マザーズ指数は764.04ポイント(7.92ポイント安)。

[2023年7月28日]

株探ニュース

―――【NEWS】―――

◆海外ヘッドライン一覧(28日ロイター)

2023/07/28(金)20:23

・ECB、今後の会合では先入観なくデータ重視の姿勢=仏中銀総裁
・ECB、9月の追加利上げ「考えにくい」=ギリシャ中銀総裁
・ECB、年内や来年前半の利下げない=リトアニア中銀総裁
・ECB、追加金利措置取るべき 9月データ次第=スロバキア中銀総裁
・YYC運用柔軟化でも円に「弱気」=JPモルガン

・第2四半期の独GDP、前期比横ばい 予想下回る
・ユーロ圏景況感指数、7月は予想下回る インフレ期待低下
・米物価連動債が昨年8月以来の資金流入、日米欧中銀の発表控え=BofA
・台湾GDP、第2四半期は前年比+1.45% 景気後退脱却

・インドは半導体産業の「信頼できるパートナー」、首相が誘致活動
・香港裁判所、民主派曲の禁止求める政府の申請を拒否
・アフリカ諸国提示のウクライナ和平案、プーチン氏「慎重に検討」

・〔中国指標予測〕7月製造業PMI、4カ月連続で50割れへ
・〔ロイター調査〕豪中銀、8月の0.25%利上げ予想が過半数
・〔インサイト〕高インフレのアルゼンチンで民泊ブーム、狙いは外貨と税金逃れ
・〔アングル〕頻繁なインドのネット遮断、女性の人権侵害を助長
・〔アングル〕中国ホワイトカラーで広がる賃下げ、デフレ招くリスクも
・〔焦点〕ユーロ強気派に不安の夏、ECB追加利上げ巡る不透明感で
・〔焦点〕経済の大動脈、ライン川水位低下で対応迫られる独産業界

・ユーロ圏インフレ、低下ペース予想より緩やか=ECB専門家調査
・ECB、9月の追加利上げ「考えにくい」=ギリシャ中銀総裁
・仏エルメス、第2四半期は27.5%増収 景気低迷でも販売好調

・中国の不動産ローン残高、第2四半期末時点で前年比+0.5%
・仏EU基準CPI、7月は前年比+5.0%へ減速 予想下回る
・第2四半期の独GDP速報値、前期比0.0%・前年比-0.6%
・仏GDP、第2四半期速報は予想上回る前期比+0.5% 輸出が好調
・中国、ジョージアとの関係格上げへ 戦略的パートナーシップに
・TSMCの魏CEO、海外展開巡る懸念払拭に努める
・マコネル氏「沈黙事件」、米政治家の高齢化を浮き彫りに
・中国王毅氏、外相復帰後初の談話 主権守ると表明
・英スタンチャート、10億ドルの自社株買いへ 上半期は20%増益
・米AMD、インドに4億ドル投資へ 設計センター建設
・BUZZ-南アランド横ばい、今週まちまち

・大型台風が中国福建省に上陸、工場など閉鎖 内陸部に北上へ
・メタの「スレッズ」、ユーザー保持率向上目指す=ザッカーバーグ氏
・北朝鮮、朝鮮戦争休戦70年で軍事パレード 金氏が中ロ高官と視察

・北朝鮮経済、22年は3年連続縮小 貿易は急回復=韓国中銀
・中国恒大EV子会社、株式売買1年4カ月ぶり再開 69%急落
・米ファストフード大手、素材コスト低下で利益率が改善

・オーストラリア、米原潜購入計画の進展を確信=首相
・中国住宅相、市場回復へ取り組み訴え 初回購入者の金利下げなど
・SKイノベーション、下期の精製マージン改善予想 旅行需要堅調
・モスクワ付近でウクライナの無人機攻撃阻止─ロシア国防省=RIA
・豪小売売上高、6月は前月比0.8%減 今年最大の落ち込み
・豪中銀、来週0.25%利上げへ サービス価格高騰で=ウエストパック
・Tモバイル、第2四半期実質利益は予想超え 新規契約8年ぶり高水準
・イタリア、190億ユーロ規模のエネルギー投資検討 コロナ復興計画の一環

・中国の旅行需要、なお19年水準に届かず=米カード大手
・米石油掘削サービス会社、掘削リグ稼働数の年内回復を予測
・山火事発生のギリシャ、気候変動の影響緩和へさらなる対策必要=首相
・「イーグルス」創設メンバー、R・マイズナーさん死去 77歳
・バイデン氏、共和議員の米軍人事妨害を非難
・米東部で深刻な熱波、人口の半分に高温注意報
・金正恩総書記とロシア国防相、戦略的軍事協力を協議=KCNA
・コーラン侮辱続けば「非常に心配」=スウェーデン首相
・米高官、サウジ皇太子と会談 中東安定化の取り組み協議
・韓国鉱工業生産、6月は前月比-1.0% 予想以上の落ち込み
・ブラジルのバーレ、非鉄金属部門の株式13%を34億ドルで売却へ
・米上院、国防権限法案を可決 下院案との一本化難航も
・世界の気温、7月は過去最高を更新へ 国連事務総長も懸念
・原油先物は下落、需要懸念が重し 週間では上昇へ
・中国、高利回り債券市場構築へ ハイテク企業の資金ニーズに対応
・米フォード、EV増産ペース減速へ 好調な商用車部門に注力

・米、機密文書保持でトランプ氏と関係者1人を新たに起訴
・ニジェールのクーデターに非難強まる、大統領拘束続き指導者不在
・米インテル、第3四半期利益見通しが予想上回る PC市場の低迷緩和
・中国、インドネシアと戦略的協力深化へ 首脳会談
・米排ガス規制、自動車業界へ31年に罰金1000億ドルも GMが警告
・バイデン米大統領、イタリア首相と会談 対中政策で協力強化へ

・EXCLUSIVE-米政府、台湾への武器援助を近く発表 3億ドル超=当局者
・トランプ氏、選挙介入疑惑でも起訴見通し 捜査当局と弁護団が面会
・ポーランド、ベラルーシとの国境閉鎖も ワグネル駐留で警戒強める
・ハリス米副大統領、ニジェールのクーデターを非難
・バンガード、米FRBのタカ派姿勢継続を予想 浅い景気後退も
・メタの「リールズ」が急成長、ライバルTikTokに迫る勢い
・米フォード、通年利益見通し引き上げ EVは予想以上の損失に
・北朝鮮が軍事パレードと韓国報道 金総書記はロシア国防相と会談
・中国、ロシアに軍事技術供給か 米情報機関が報告書
・米イーベイ、第3四半期利益見通しは予想下回る 支出が重し
・米金融当局が「バーゼル3最終化」実行細則案を公表
・ウクライナ軍、東部ドネツク州の集落を奪還 大統領がビデオ公開

ロイター

▶[NEWS]日銀がYCCの修正案を議論へ、上限0.5%超え容認案-報道(28日ブルームバーグ)

2023/07/28(金)02:18

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日銀が長期金利上限0.5%超え容認案を議論へと日経が報道

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 日本銀行は28日に開く金融政策決定会合でイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の修正案を議論すると、日本経済新聞の電子版が報じた。長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上しているという。
 この報道を受けて、ドルは円に対して下げに転じた。

ブルームバーグ

▶[NEWS]中途半端なYCC修正は「次」催促と懸念の声、長期金利は上限突破(28日ブルームバーグ)

2023/07/28(金)09:26

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日銀が28日の金融政策決定会合でYCCの修正案を議論するとの日経新聞報道に市場関係者は懸念の声を上げている

  • 大和証券の岩下真理氏は中途半端な修正は利上げを催促される可能性を指摘

  • 日銀は長期金利操作上限0.5%を据え置きつつ、市場動向に応じて一定程度超過を容認する案が浮上との報道

  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介氏は、日銀の金利上昇抑制のタイミングや水準感が不明確なため、投機的な売りで大量国債買入れを迫られるリスクがあると指摘

  • SMBC日興証券の奥村任氏は、日銀が段階的に金利上昇許容限界を広げていく政策修正との見方を示す

  • 日経報道を受けて、28日の国債市場では長期金利が前日比7bp高い0.505%に急上昇し、日銀の許容上限0.5%を突破

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 日本銀行は28日開く金融政策決定会合でイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の修正案を議論すると日本経済新聞が報じたことについて、市場関係者の間からは、中途半端な見直しなら、さらなる修正を見込んだYCCアタックを受ける可能性があると懸念する声が上がっている。
 大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは、YCCを骨抜きにするようにも見えると指摘。中途半端な形で対応すると結局、利上げを催促されることが懸念されるとの見方を示した。
 日経新聞によると、日銀が長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上しているという。
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、日銀が金利上昇抑制に踏み切るタイミングや金利の水準感が分からないので、それらを試す投機的な売りが出ることで結果として大量の国債買い入れを迫られるリスクがあると指摘した。
 SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、日銀は何回か金利上昇を抑制しつつも、徐々に許容限界を広げていくことになるのだろうと指摘。その意味では段階的なレンジ上限の拡大ともとれる政策修正だとの見方を示した。
 日経報道を受けて、28日の国債市場では長期金利が前日比7ベーシスポイント(bp)高い0.505%に急上昇し、日銀の許容上限である0.5%を突破した。

関連記事
日銀がYCCの修正案を議論へ、上限0.5%超え容認案-報道

ブルームバーグ

▶[NEWS]米大手8行、余剰資本19%増額も-動き出した資本規制の抜本改革(28日ブルームバーグ)

2023/07/28(金)00:31

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米国の規制当局が大手銀行に対する資本規制の抜本的な改革計画を開示

  • 資産が1000億ドル以上の銀行への余剰資本義務が推定16%押し上げられる予定

  • 上位8行には約19%の増額が求められる

  • 中堅行にも従来最大手行の対象だった資本基準が適用される予定

  • この改革は国際的な資本規制の枠組み「バーゼル3」の導入と連動している

  • 今年の銀行破綻事例が規制改革の必要性を浮き彫りにした

  • ウォール街の大手銀行は過去10年間に積み上げた余剰資本が帳消しになる新規制に備え、自社株買いが抑制される可能性が高い

  • 今後、規制計画は公開会合で協議され、正式提案が決定したら意見公募を開始し、最終決定を再度採決に諮る予定

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 米銀行資本の規制を抜本的に改革する計画が明らかにされた。大手銀行は想定外の損失に備える余剰資本をさらに積み上げる必要に迫られる。
 連邦準備制度理事会(FRB)と連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)が27日に開示した計画案では、資産1000億ドル(約14兆1200億円)以上の銀行に義務付ける余剰資本が推定16%押し上げられる。上位8行は約19%の増額を求められる。
 これにより、リージョンズ・ファイナンシャル・コープやキーコープ、ハンティントン・バンクシェアーズといった中堅行には、従来なら最大手行が対象だった資本基準が適用される。
 長らく待たれていたこの改革は、国際的な資本規制の枠組みである「バーゼル3」を導入する動きとつながっている。2008年に起きた金融危機の再発防止を目指したバーゼル3は、約10年前から段階的に実施されている。今年は3月にシリコンバレー銀行とシグネチャー・バンク、5月にはファースト・リパブリック・バンクが破綻し、問題の深刻さを浮き彫りにした。
 ウォール街の大手銀行は、過去10年間に積み上げた余剰資本のほぼ全てを帳消しにしかねない新たな規制に備えてきた。今後何年にもわたって自社株買いが抑制される可能性が高い。FDICはこの日の午前10時、FRBは同日午後1時にそれぞれの公開会合でこの計画を協議する。正式提案が決定すれば、意見の公募を開始し、その後に最終決定を再度採決に諮る。

原題:Biggest Banks Face 19% Boost in Capital Requirements in US Plan(抜粋)
関連記事:米大手6行、資本バッファー1180億ドル失う公算-新たな規制適用なら

ブルームバーグ

▶[NEWS]米6月コアPCE価格指数、伸びは21年9月来で最小、ドル売り強まる(28日フィスコ)

2023/07/28(金)22:25

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米4-6月期雇用コスト指数は前期比+1.0%となり、2年ぶりの最小成長となる予想以上の鈍化を示した

  • 米6月個人所得は前月比+0.3%、成長率は予想通り5月の+0.5%から鈍化した

  • 6月の個人消費支出(PCE)は前月比+0.5%と、前月の+0.2%から拡大した

  • FRBが注視する6月のコアPCE価格指数は前年比+4.1%で、予想以上に鈍化し、21年9月以来の最小成長となった

  • 所得の伸びが鈍化したにも関わらず、消費の強さが確認でき、ソフトランディングの期待が高まった

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米4-6月期雇用コスト指数は前期比+1.0%となった。伸びは1-3月期+1.2%から予想以上に鈍化し21年4-6月期以降2年ぶりで最小。

米6月個人所得は前月比+0.3%。伸びは予想通り5月+0.5%から鈍化。同月個人消費支出(PCE)は前月比+0.5%。伸びは+0.2%から拡大。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している同月コアPCE価格指数は前年比+4.1%。伸びは5月+4.6%から予想以上に鈍化し21年9月来で最小となった。所得の伸びが鈍化したにもかかわらず消費の強さが証明されソフトランディング期待が強まった。

インフレ鈍化基調の継続で米国債相場は一時続伸。米10年債利回りは3.93%まで低下した。ドル売りも継続しユーロ・ドルは一時1.1033ドルまで上昇。ドル・円はソフトランディングを期待したリスク選好の円売りも強まり139円30銭から140円30銭へ上昇した。

【経済指標】
・米・4-6月期雇用コスト指数:前期比+1.0%(予想:+1.1%、1-3月期:+1.2%)
・米・6月コアPCE価格指数:前年比+4.1%(予想:+4.2%、5月:+4.6%)
・米・6月個人所得:前月比+0.3%(予想:+0.5%、5月:+0.5%←+0.4%)
・米・6月個人消費支出(PCE):前月比+0.5%(予想:+0.4%、5月:+0.2%←+0.1%)

フィスコ

▶[NEWS]米7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は予想下回る、ドル売り(28日フィスコ)

2023/07/28(金)23:22

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は71.6と、予想外に速報値72.6から下方修正

  • 1年期待インフレ率確報値は3.4%と速報値の水準を維持。6月3.3%から上昇。5-10年期待インフレ率確報値も3.0%と速報値から変わらず

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は71.6と、予想外に速報値72.6から下方修正された。しかし、21年7月以降ほぼ2年ぶりの高水準を維持。

米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ期待指数として注視している同指数の1年期待インフレ率確報値は3.4%と速報値の水準を維持。6月3.3%から上昇。5-10年期待インフレ率確報値も3.0%と速報値から変わらず。

予想を下回った結果を受けて米国債相場は堅調に推移した。10年債利回りは3.99%から3.95%まで低下。ドル売りも強まり、ドル・円は140円64銭の高値から140円20銭へ反落。ユーロ・ドルは1.1039ドルまで上昇し、日中高値を更新。ポンド・ドルは1.2840ドルから1.2875ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:71.6(予想:72.6、速報値:72.6)
・米・7月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:3.4%(速報値:3.4%)
・米・7月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:3.0%(速報値:3.1%)

フィスコ

▶[NEWS]日銀のYCC柔軟化は実質的な緩和修正、形骸化が進むとの見方(28日ブルームバーグ)

2023/07/28(金)21:59

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日本銀行はイールドカーブコントロール政策の柔軟化を決定し、これは上昇する消費者物価への対応と見られ、緩和策の形骸化が進む可能性がある

  • この措置の目的は金融緩和の持続性を高めることであり、植田総裁は上振れリスクに対する関心を強調し、物価が上昇した場合には長期金利を0.5%から1%の間で上昇させることを容認する方針を示した

  • 日銀は長期金利の上下0.5%程度の許容変動幅を指し値オペの水準とし、これを1.0%に引き上げる柔軟化を決定した

  • 植田総裁は、この柔軟化がYCCの持続性を高める動きであると説明したが、市場では出口戦略の一環との解釈もある

  • UBS証券の足立正道氏は、この措置が事実上のYCC廃止を意味すると指摘し、日銀が政策金利引き上げの選択肢を残したとの見解を示した

  • 日銀のYCC政策は、市場機能の改善と引き換えに長期金利の上昇を容認し、その存在意義が問われる可能性がある

  • 日銀の会合結果により長期金利が急上昇し、円が対ドルで高騰したという影響もあり

  • BNYメロンのミトラ氏は、日本の金利上昇が他の主要債券市場に波及する可能性があると指摘し、円高が進む可能性を示唆した

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 日本銀行が28日の金融政策決定会合で決めたイールドカーブコントロール(長短金利操作、)政策の柔軟化措置は、日銀の想定を上回って推移する消費者物価の上昇に対応した実質的な緩和修正といえる。約7年にわたって続く長期金利を抑制する異例の緩和策の形骸化が進みそうだ。
 日銀は会合後に公表した声明で、「上下双方向のリスクに機動的に対応していくことで、この枠組みによる金融緩和の持続性を高める」のが狙いとしたが、植田和男総裁は記者会見で上振れリスクを繰り返し強調した。経済・物価情勢が上振れた場合、それを反映する形で長期金利が「0.5%と1%の間に上昇していくことを容認しようという姿だ」と語った。
 第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは、植田総裁の発言について「相当に物価の上振れリスクを気にしている。だからこそ今回の措置をとったことを示唆している」と解説する。就任以降にハト派トーンを強めていた植田氏が「勝負に出た感がある」とし、今後は「YCCが形骸化することは十分にあり得る」とみる。
 日銀は今回の運用柔軟化で、長期金利の上下0.5%程度の許容変動幅を「めど」と位置付けた上で、上昇抑制を目的に国債を買い入れる指し値オペの水準を従来の0.5%から1.0%に引き上げた。ブルームバーグのエコノミスト調査では、7月会合でYCCの修正または撤廃を決めるとの予想は18%にとどまっていた。
 植田総裁は、運用の柔軟化について「政策の正常化へ歩み出す動きではなく、YCCの持続性を高める動き」と説明した。しかし、市場では大規模な金融緩和からの出口戦略の一環との受け止め方が少なくない。
 UBS証券の足立正道チーフエコノミストは、長期金利の上下0.5%を参照値とした上で指し値オペの金利を1%としたことは「少なくとも当面の間、YCCの事実上の廃止を意味する」と指摘する。政策金利ガイダンスの導入がなかったことに関しては、「日銀が近い将来の政策金利引き上げの選択肢を残した」との見方を示した。
 日銀はYCC政策について、長期金利の上昇を抑えつけることが市場機能の低下など副作用の拡大につながりやすい一方、それ自体が実質金利の低下を通じて緩和効果を強めると説明してきた。長期金利の上昇容認で、市場機能の改善と引き換えに、YCCという枠組みの存在意義が問われそうだ。
 総裁は声明で2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現を見通せる状況には至っていないとした根拠として、新たに示した物価見通しで2024年度と25年度が2%に達していない点を挙げた。足元の物価見通しは上方修正が続いており、今回のサプライズ的なYCC修正を踏まえれば、日銀が早期の政策正常化に踏み出すことへの警戒感が市場で強まりそうだ。
 日銀会合結果を受けて債券市場では長期金利が急上昇し、一時0.575%と14年9月以来の高水準を付けた。東京外国為替市場では円が対ドルで一時1%高の1ドル=138円07銭まで急伸した。
 BNYメロン・インベストメント・マネジメントのアジア・マクロ&投資戦略責任者のアニンダ・ミトラ氏は、日本の金利上昇は、フランスやオーストラリアの債券など、日本債券の保有比率が大きい他の主要債券市場にも波及する可能性があると指摘した。ミトラ氏はまた、この動きによって今年いっぱいは円高が進むだろうと述べた。

ブルームバーグ

▶[NEWS]世界債券利回りの最後の重し外れる、日銀YCC柔軟化-日本国債急落(28日ブルームバーグ)

2023/07/28(金)19:21

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 最後の債券利回りを抑制していた要因が外れ、投資家は驚きを隠せない

  • 日本銀行がイールドカーブコントロール政策を柔軟化し、10年物国債利回りに上昇余地を設けた

  • 日本の投資家が米国債や欧州債、ブラジル国債から投資を引き揚げ、日本へ資金が戻るとの見方が広がる

  • 世界の債券市場は、米経済の底堅さや欧州の高インフレ率により売り圧力にさらされている

  • 世界の国債指数は過去7営業日のうち5日で下落し、今年の最高値から約3%下落

  • 日本の10年国債利回りが2014年以来の高水準を記録し、ドイツ銀行のストラテジストは更なる上昇を予測

  • 日本の10年物国債利回りが日銀の発表後に一時13.5ベーシスポイント上昇し、許容上限を突破

  • 日銀は10年物国債利回りの目標を0%付近に据え置きつつ、緩和策をより柔軟にすると発表

  • 中国平安資産管理のマネジングディレクターは日本の国債利回りが上昇する可能性が高いと指摘、これが円高圧力につながると語った

  • 米連邦準備制度は引き締めサイクルの終わりに近づき、債券強気派はこれが悪いニュースだと感じている

  • ジュピター・アセット・マネジメントは、米10年債利回りが来年末までに150ベーシスポイント下がる可能性があると見ている

  • 日銀の政策調整が世界の債券に大打撃を与えると確信している者は全てではない

  • 三井住友DSアセットマネジメントは、日銀の修正は単なる技術的なものとの見方を示した

  • シンガポールのオーバーシーズ・チャイニーズ銀行のストラテジストは、日本の投資家が途上国市場の国債に投資するのを思いとどまらせる可能性があると指摘

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 世界の債券利回りを押し下げていた最後の重しが外れ、債券相場上昇を見込んでいた投資家に衝撃が走った。
 日本銀行は28日、イールドカーブコントロール(YCC)政策を柔軟化し10年物国債利回りに上昇余地を与えた。米国債や欧州債、ブラジル国債に投資されていた日本の資金が、近いうちに世界の市場から自国へ回帰するとの見方が広がっている。
 米連邦準備制度の相次ぐ利上げにもかかわらず米経済が底堅く推移していることや、欧州のインフレ率が高止まりしていることから、世界の債券市場はここ数カ月、売り圧力にさらされている。世界の国債の指数は過去7営業日のうち5日で低下し、2月につけた今年の最高値から約3%下落している。
 28日の市場で日本の10年国債利回りは2014年以来の高水準を記録。ドイツ銀行のストラテジスト、ジム・リード氏(ロンドン在勤)は「他の条件が同じであれば、日本国債利回りは今後数日、数週間と上昇を続け、世界の利回りの重しが外れるだろう」と語った。
 日本の10年物国債利回りは日銀決定発表後に一時13.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して0.575%と、これまでの許容上限だった0.5%を突破。米国債利回りは8カ月ぶりの高水準に迫り、オーストラリア債と欧州債の利回りも上昇した。
 日銀は10年物国債利回りの目標を0%付近に据え置いたが、緩和策をより柔軟なものにするため、上限の0.5%はあくまで参考値であり厳格なものではないと表明した。
 中国平安資産管理(香港)のマネジングディレクター兼債券責任者、ゴードン・ツイ氏は「日本の国債利回りは上昇する可能性が高いため、日銀の動きは米国債投資家にとっては売り圧力と解釈されるだろう」と述べた。「円ベースの投資家はヘッジなしの外貨エクスポージャーに慎重になり、そうしたミスマッチを抑える必要がある。これは円高圧力になるだろう」と語った。
 米連邦準備制度は引き締めサイクルの終わりに近く、リセッション(景気後退)を回避するために遠からず金利を引き下げざるを得なくなると考えている債券強気派にとっては、悪いニュースだろう。ジュピター・アセット・マネジメントは、米10年債利回りが来年末までに150ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下する可能性があるとし、ダブルライン・キャピタルのジェフリー・シャーマン氏は、米当局が1ポイントの利下げをする可能性があるとみている。
 日銀の政策調整が世界の債券に大きな打撃を与えると誰もが確信しているわけではない。三井住友DSアセットマネジメント運用部外債アクティブグループヘッドの国部真二氏は、28日の日銀の修正は単なる技術的なものだとの見方を示した。
 この微調整は利上げとは全く異なるもので、日本は依然として金融政策の引き締めを進める世界の他国・地域から孤立していると指摘した。
 シンガポールのオーバーシーズ・チャイニーズ銀行のストラテジスト、フランシス・チャン氏は「YCCの微調整は、10年物日本国債利回りに上昇余地を生み、日本の投資家の一部が途上国市場の国債に投資するのを思いとどまらせるかもしれない」としつつ、それは日本国債利回りがどれだけ速く上昇し、潜在的なリターンが投資家にとってどれだけ魅力的なものになるか次第だと述べた。

原題:Global Bond Markets Creak as Japan Loosens Yield-Curve Control(抜粋)

関連記事:米国債10年物利回り、来年150bp低下する可能性-ジュピター

ブルームバーグ




いいなと思ったら応援しよう!

日経225
サポートよろしくお願いします。サポートしていただいた分は書籍の購入などクリエイターとしての活動費に使い、有益な情報発信につなげていきたいと考えています。