映画寸評【8】
シャイニング
作家志望のパッパがマッマと子どもを連れて雪の厳しい山奥のホテルの管理人に!でもそのホテルはいわく付きだった!!!!!!!!!
みたいな感じのキューブリックの有名作品を観ました。毎回身も蓋もないあらすじだな〜とは思って書いています
雪山、家族、数ヶ月間
何も起きないはずがなく…
美術の凝り方がすごいですね
時計仕掛けは設定が設定なだけに全編奇抜ではありましたが、シャイニングも中々いい趣味しております!
必ず主要3人の服装は光の三原色を取り入れていたのも印象的でした。大体パッパは緑色、ママと子どもは赤か青のビビットな服、雪山仕様とは思えないくらいおしゃれなんですよね。着てみたいな〜
パッパが本格的に狂い始めたシーンではママが緑色(赤の補色)の服を着ていたことに意味を感じざるを得ません。
解説をしてもらったのですが鏡も重要な要素だそうで、確かにあの息子に話しかけるシーンも、トイレのシーンも、その他もろもろ、パッパがおかしくなる時は大体鏡が嫌でも目に入る…!!服の色同様「反転」ということでしょうか??「反転」という意味が込められてるのでしょうか
…って思ったら独立記念日にかこつけたカラーリングと呪い説がありました。
白人側は星条旗カラーをふんだんに使ってアメリカの独立記念日(インディアンにとっては屈辱的な日)を表し、パッパはパッパでインディアンの怨みを買いまくっていたみたいです。確かにヤケでホテル内でボール投げてたシーンあったな〜
鏡はあちら側の存在を示しているので「反転」かどうかって言われると微妙だね
インディアンのくだりはどこかに食い込むだろうと踏んでいましたが、斡旋したおっちゃん、猟奇的な前管理人含めて全員怨まれる対象だったみたいですね!
前管理人の方が強すぎて気がつきませんでした。
パッパの演技も最高でしたね、ノリノリで狂っております。「お客様だよ!」のシーンを見れたときは大はしゃぎしてしまいました。有名すぎて!
時計仕掛け程でなくても結構展開が怒涛かつ小ネタ満載なので(私にとっては)画面のキツさも相まってついて行くの割と必死でした
結局シャイニングって何なんや、超長いBluetoothか?AirDropなのか??
スラムドッグミリオネア
インドのスラムで育った主人公がミリオネアに挑戦!
なぜ彼は最後の一問まで正解することができたのだろうか…??半生とからめてその真相を追う話です
この映画の感想は運命の一言に尽きるんですよ
色々な「なぜ???」が劇中明かされて行きますが、
運命
なんですよ
スラムという場所で生まれたところから、問題の内容まで、全てです…そして最後のシーンで盛り上がって終わりましょう!そういう映画でした。本当に喜んじゃいましたね、最後は。
主人公の生い立ちは決していいものではありません。スラムで育ったことが一生付きまとう人生なのでしょう。
ミリオネアでもそれが付き纏っていたわけです。ただ好転しただけで
生き抜くために身体で覚えたことは強いですよね。
タージマハル(調べた)で観光客のガイドをでまかせでやるのすんごい知識蓄えられそうですよね、命がけですけど
私もビールのマネキン(試食の人)やってたときに「この糖質オフとこの糖質オフ何が違うんですか〜?」と聞かれたときに適当に答えて売ってました
「グレードが違うんですよ〜」とか
私もこういうのできるんじゃないかな
ブルーノマーズ似の兄ちゃん、最初はワルに憧れてしまった人だと思っていたけど最後は良かった…のか主人公的には悪いのか。後で状況を知る主人公の身になると踊ってる場合じゃなかったかもしれません。あの電話本当の意味でもライフラインだったわけですね(?)
やっぱクイズって勉強だけじゃなくて身の回りに興味持たないと答えられないんだな〜って思いました。この話は極端だけど…
ショーシャンクの空に
銀行の副頭取だった主人公が無実の罪でショーシャンクの刑務所に収容されそこから人々に触れて変わっていくストーリー
この映画とフォレストガンプは周囲の評価が高いが故に今まで怖気ついていました、もし皆と同じ感想が抱けなかったら…とかいい話故に重くて観るの疲れるんじゃないか…とか
恐れていた様に周りほど感動できなくて落ち込んでいます
不器用な人のストーリーばかり観ていて感覚が麻痺していたのでしょうか?個人的には器用な人が挽回する話だと思っています。
主人公は特に気取ることなく囚人たちとのハートフルな関係を段々築けていけるのが好感度高いですね。
銀行の副頭取なんてポジションすごくプライド高そうじゃないですか。それを看守含めて器用に取り込んで独自のポジションを作る手腕がすごいですね。
世渡りが上手…上手いというのもずる賢く人を蹴落として渡るというよりは………?
いや所長は蹴落とされたし脱法的なことしてるけど嫌味な感じがない…?
無実の罪で入ったのに自暴自棄にならないんですよね、そこがすごい
そして冷静だけど冷酷ではない、程よい情の厚さもあります。
だから報われたシーンは感動というか脱帽したし、最後のカットもすごく良い空でしたね。ショーシャンクではないけど
元々女運悪い人なので、この刑期をバネにかけがえのないものを見つけた感じがします。
この映画とてもいい話で好きではあるんですが、涙が出るポイントはどこなのでしょうか?結構いろんな方が泣いてるっぽいので、そういう感動モノとして扱われている認識でした。
端的に言えば入所して、囚人の友達がいっぱいできて、殴られて、いろんな人抱き込んで図書館増築して、経理になって、懲罰房入って、汚職を見過ごしながら所長をだまくらかし、真相を知ってる人が殺され、そうしてる中でも少しずつ脱獄の準備をしていた……の中に泣くポイントがあるのでしょうか?
それとも話の積み重ねで?友情ストーリーとして見ると涙が出るってこと?そもそも人と過程どちらに感動したのか?そのレベルでわかっていません。
責めていませんよ!説得力なさそうだけど
別に不器用で人間臭い主人公が報われないと感情移入できないとは思ってないですけど、結論私は泣くタイプの感動ストーリーではないんじゃないかなって思います
色んな意味で計算ができて根気も強く、比較的冷静に刑期を過ごす…この人間性で視聴者の懐にも入れるのすごいと思います。
「キャラへの感情移入」というのは感動とは最悪切り離せるものの、非常に連動しやすいものじゃないですか。終始他人の話として観ていた自分は持ち上げられるほど絶賛まではできなかったです。最早好み?
もちろん泣く泣かないは自由だと思いますよ
私だってダンサーインザダークも泣く話じゃないと思ってるけど結構泣いたし
そもそも感情移入の有無で涙が出る「基準」の話とか、感動=涙が出るってものさしで話をするのはナンセンスなのでしょう
それはわかった上で他の方がどう心を打たれ涙をしたのか気になります。
人より薄いものの、いいストーリーを観させていただきました。涙こそ出ないけれど、言い表すなら「感動」が1番近いのかな。
最後は心の温まるストーリーですね。確かにこういう話って存在するんだと思うと知ってるだけで何か違ってくると思います。観なきゃいけないというよりは
こんだけ長いこと書けるんだからいい映画なんでしょうな
ここまで読んでくれた方に今更言うのもなんですけど、ネタバレ前提で書いてます。どれも有名な映画なので…
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