家族のために働いてるんじゃない
あれはいつのことだろう。父は高校教師だけど、時折り大学で教職を目指す学生さん達に授業をしていた。「英輔も来たら?」と言われるがままについて行って滅多に乗ることのない山手線某駅で降りる。
父は世界史が専門?で、ボクは教室の1番後ろの席で父の授業を受けた。「小道具の川口」と呼ばれる(らしい)父は、授業の最初から、GODIVAのチョコを学生に見せて、パッケージに描かれたこの人は誰なのか?問いかけては解説していく。
廊下に出たと思えば教室に戻ってきたらイスラーム風のターバンを頭に巻い