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スタートアップ編【理想的な仲間を引き寄せる】

#私の仕事

初めての仲間


私は仲間作りが得意な方ではありません。
ネイリスト以前からのエステティシャンにしても、ネイリストの仕事でも黙々とトレーニングをし技術の向上を目指してきました。

コンテストでタイトルを目標にするネイリストもいます。
近況のネイリストさん事情はわかりませんが少なくとも私は仲間と共に何かを成し遂げよう!的なことはほぼありませんでした。

また、性格的にも初対面の方が多い場では女子のノリについていけず、黙って聞いているタイプ。

仲間を『同じ目的を持って共に同じことをする間柄とするのであれば今までは必要としなかった、仲間集めに苦手意識さえあった、というところでしょうか。

そんな私にも20年前、力強い仲間ができたのです。
数年来の付き合いで同業者のAさん。

年下ですが技術はトップレベル、機敏で、仕事が私の1.5倍は早くとても頼りになる存在でした。

当時、私は都内ネイルスクール講師をしながら
自宅近くの小さなサロンを持っていました。時折そのサロンを手伝ってくれ、検定前は練習モデルにもなってくれました。

「この場所で、この売り上げがであるのなら、都心に開けば、より売り上げが見込めるんじゃあない?」

Aさんは、都心でお店を開くことを勧めてくれました。

早速2人で店舗探しを始めたのです。*店舗選びについては、また別途お話しさせていただきます。

サロンオープンに向けて

開店どきの販促品・画像

さて、運命的な出会いにより無事店舗も決まり、オープンはなんと50日後!

エステティックルームも併設するために個室も作らなくてはならず、期限はギリギリ、資金もキツキツす。
スタッフもあと2名欲しいところです。

Aさんは、サロンで一緒に働くことを約束、それだけではなく、なんと資金援助を申し出てくれたのです。

オープン当初の20年前は、まだまだネイルは一般的ではなく、ネイルサロンって?お金払って爪に何をするの?くらいの認識の方々もおり、まずはエステテックメニューも加え、ネイル&エステック『トータルビューテーサロン』とすることにしました。

ネイルサロンなら必須ではない個室やお着替えのスペース、フェイシャルとボディベッドなど、予算はネイルサロンの3倍です。

急なオープンということもあり、自己資金だけでは、心細かったのは事実でした。

が、結果Aさんの資金援助は辞退しました。
少しは迷いましたがこの決断は正解でした。

なぜなら、ここから『理想のお客さまの引き寄せ』が始まっていたからです。


『理想の店』が『理想のお客様』を引き寄せる

そもそも

『理想のお客さま』とはどなたでしょうか?

このブログを読んでくださっているあなたは、どのようなお客さまをイメージされましたか?

ネイルが好き

緑の多い住宅地在住

年齢は・・・

新サロンのターゲット層なら、大きな違いはないかもしれません。

でも、私が定義するところの『理想のお客さま』
それは『私が理想とする女性』でもあるのです。ですから、いくら近しいAさんでもこの部分は異なっていることに気づいていました。

この時点で私が描いていいたのは『理想の客さま』
ではなく『理想のサロン』でした。Aさんとは、ネイル商材で選ぶラインナップは一致していましたが、インテエリア、特に小物は趣味が少し違うし、車に関するスタンスも異なりました。

また、Aさんは一度決めたことはやり通す人。そこがAさんの頼もしところでもあり、ぶつかるところでもあったのです。

スタートアップはなかなか思い通りにことは進みません。今考えているターゲット層の見直しが必要となれば、メニューや価格の変更にもなるでしょう。

小さいお店だからここを臨機応変にしたい私と、決めたことは変えない!Aさん。同じ『理想のお店』を見ていないと思ったのです。

Aさんからの資金援助はお断りし、通常スタッフとして入店していただくことになりました。

ご事情により退社されましたが、Aさんには今も心より感謝しています。

彼女のスキルはサロンで大きな戦力となりました。今もお会いすると、当時の話に花が咲きます。

理想のお店イメージはしっかりと守りつつ、時代や状況に合わせて変化していく

その結果『理想のお店』をつくり維持していくことによって、『理想のお客さま』を引き寄せることができたのです。

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