婚活を通して得た性のはなし
自分はいわゆるアラフォーである
世の中的には婚活しないと結婚できないし、婚活するにしても厳しい市場価値という存在と言われているので違和感を感じつつも婚活市場に身を投げたわけである
1年間マッチングアプリを通して”結婚しても良さそう”な相手を物色し続けた
結果を先に伝えておくと、婚活をやめた
婚活を始める前は男性のパートナーがいて、男性のパートナーと同棲をしておりこのまま結婚するのだと思っていた
それがいわゆる、普通だと思っていた
(別れた経緯は気が向いたら書くとして)
よって、別れたから別の結婚相手を探さないとやばいぞというようなノリではじめたわけである
マッチングアプリは望む条件に合う相手を探していいねを通知し、お互いいいねと思えばメッセージを交換できるというもの
婚活し始めて2ヶ月目になったとき、興味を持てる相手と出会ったのでそのまま毎月デートを重ね半年が過ぎたとき、いきなりフラれた
付き合ってもないひとから、将来が想像できないとフラれた
イメージできなかったのは分かるとしても交際していないひとからフラれるという衝撃的な感覚と同時に”出会う”という縁を持ってたとしても、結婚という目的が達成できなければ用はないと言うような別れだったため、その”出会いの価値”そのものを考えるようになった
そしてまた婚活の日々
ひとまず市場価値を上げ、マーケットで勝ち抜く為にコンサルの方や婚活市場で結婚した方の成功例を分析して、自分が勝ち抜ける方法を試した
外見を偽り、ウケのいい色使い、服、髪型に自分をアレンジした
そして自分からは選ばず、選ばれる中から選ぶように徹底した
(アプリでは100以上のいいねを獲得していたので選べる立場だっただけだが)
年収が自分以上であること、年齢が離れ過ぎていないこと、生理的にセーフであること
これくらいの条件で絞りなるべく多くのひととメッセージを交換した
初動がすべて向こうからだから自分に興味を持っているものだと思っていた
ところが興味があるのは内面とかではなくほとんど外見だけだ
外見に興味があって「あり・なし」といえば「あり」のノリでいいねを押したくらいなんだろう、メッセージ交換は積極的に質問がある方はほとんどいなかった
こちらから質問を投げかけ、プロフィールをみてなるべく会話を続けるように努力した
そして誘われるがままにお会いしたが、まぁ続かない、次、別の人、次、また、という繰り返し
“結婚”ってなんのためにするんだっけ?とそのうち疑問を抱く
幸い子供が欲しいと思っていなくて、ずっと欲しい遺伝子がいないと思っていた
では結婚する意味は?
見当たらないのである
寂しさ故に結婚を求めるのは寂しさを埋めるため他人を利用しているように感じるのと、単純に個人の弱さの問題だと感じてしまう
経済的な理由も自分がそれなりに稼げていれば相手に依存する心配はないため問題にならない
生活がひとりよりも楽しく、ふたりのほうがいいねと、老後も暮らせたらいいなくらいのレベルだ
では何のために?と思ったと同時に「異性の必要性ある?」と気づいてしまったのだ...
自分に大して興味を持ってもないかなり年上の男性のために条件だけでこの後の人生を過ごすパートナーとして選んでいいのか、そして興味が湧かないこの男性に好意や性欲が湧くようになるのか
婚活というシステムに可能性を見出せるひともいると思う、しかし自分が婚活において気づいてしまったのは必ずしも自分の人生のパートナーは「男性でないといけないわけではない」ということだった
本当にこの人と共に行きたいと思えるひとでなければ、最期を看取る・看取られるときに傍にいる必要がないのではないかと思う
延長線上にパートナーシップ制度や婚姻関係が存在していて欲しい
そこには性別で判断されたくない自分がいたし、性別や条件でひとを判断しようとしていた自分がいたから
まずは一歩、世間的な一般から外れて、自分が心地よい道へ道を踏み外してみようと思う