もう一つの深刻な児童虐待
今、最大手芸能事務所創業者の長年にわたる数多くの少年に対する性加害(児童虐待)についての報道、情報が連日巷を賑わしている。
そんな中、2023年9月15日、TBS NEWSDIGが『「13歳で精神科に強制入院」少年が問う裁判 母の悔根【news23】』と報じていた。
これは私の過去のブログ、「小さな記事だが氷山の一角」で紹介した同じ出来事である。TBS NEWSDIGは、当時の状況をより詳細に伝えている。その報道内容から、児童相談所、精神科医療機関の対応は明らかに児童虐待だ。何となれば、児童相談所は終戦直後の戦災孤児の保護収容の考えと少しも変わってない。そして、受け入れる精神科病院側も、精神科救急といった仕組みの下、1950年~60年代のいわゆる精神病院の患者狩りが復活、常態化している、と言っていいだろう。過去のブログ、「一目瞭然」「制度疲労をおこしている精神保健福祉法の極み」「『精神科の強制入院の課題』とは、精神科医が任意入院に努め、・・・」「精神科医療における、『適応性』、『説明責任』、そして・・・」等々をご参照いただきたい。
その精神科救急(精神科救急病棟)制度については、当初より深くかかわってこられた平田豊明医師が、対象疾患(病状)の絞り込みが必要だとして次のように述べておられる。
と。おっしゃる通りだが、それは20数年前、この制度が発足当時からそうではなかったかな?
加えて、この20年で精神科疾病構造の変化は顕著である。真面目に対象を絞りこめば現行の精神科救急病棟は運営できない(微笑)。「一目瞭然」「精神科領域の疾病構造の変化について」等々をご参照・・・。
ではここで、2014年におきた「佐世保・高1同級生殺害・・・」における児童相談所と精神科医(精神保健指定医)とのやり取りを紹介してみたい。 (全て当時の長崎新聞より)
どうだろうか!今回の「13歳で精神科に強制入院・・・」、丸投げをした児童相談所と丸投げを受けた精神科救急病棟。それでうまくいったんですか?どこが地域連携でしょうか? 結果、連携して児童虐待ですよね! 「丸投げ」、「丸投げ」って言っていても何も解決しなかった。そして、少年から訴えられた。どこかの国の芸能事務所と一緒だ!
最後に
2014年、佐世保・高1同級生殺害事件の加害者を"殺人の予兆あり”と長時間にわたり相談した精神科医(精神保健指定医)、事件発生後、県当局に一連の状況について回答している。その一部を紹介しておきたい。
追):『強制入院の課題』:平田豊明医師が述べている対象疾患(病状)の絞り込み、「精神症状のために判断能力が著しく減弱・・・幻覚などの症状・・・」(2023年7月)だが、すでに9年前(2014年11月)、"殺人の予兆ありと行政に相談を入れた精神科医(精神保健指定医)よって「・・・幻覚妄想などに左右されたため、心神喪失・心神耗弱状態に陥り・・・」と行政に書面で報告を行っている。
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