ニケと歩けば soixante-cinq
今日は少し風も吹いて夏の終わりが近ずいているのを感じる散歩になりました。ここは映画「スパイの妻」のロケ地になった
神戸税関です。
江戸幕府によって兵庫運上所が開設されてその後神戸税関所となったそうです。阪神・淡路大震災で半壊。今は旧館と新館との調和も素晴らしく前方から見ると船の形をしています。
外装は花崗岩とタイルが絶妙なバランスで品のある重厚な姿です。
道路を挟んでKIITO デザイン・クリエイティブセンター神戸があります。旧神戸市生糸検査所で輸出の生糸の品質を検査したところです。ゴシック調の建物は外も内も素晴らしくレトロな階段、照明、窓枠、古いビルが好きな方にはぜひ行ってほしいお勧めの場所です。
カフェもあり、デザインやアートにまつわるイベントも開催されています。
以前、捨てられないお気に入りの洋服をどのようにリフォームするかというワークショップに参加したことがあります。今はカーディガンとなって大切な一枚に生まれ変わりました。その時、すべてに魅了されて好きな建物の一つになりました。
旧居留地、北野異人館街ほどの人気はありませんが、税関も生糸検査所も明治維新のすさまじい発展の渦の中で生き抜いてきた気骨のある港神戸に一役を担っていたことに間違いありません。
その場から山側を見るとシャネルのマークに似てなくもない神戸市章とイカリのマークがある市章山「ししょうざん」がこじんまりと見えます。
三宮には1,17希望の灯や、ルミナリエで有名な東遊園地を左に見てまっすぐ歩いていきます。噴水の近くでジャズを聴きながらビールを飲んだ夏の日を思い出しました。都心の貴重な緑のオープンスペースを散歩する犬だけが元気です。
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