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おばさんのトリセツ 1
最近は若い人と同じ世界でどっこいおばさんたちは生息しています。
人生も半ば。いろんなことを経験して生半可な生き方をしてこなかった人の多いこと。
戦後は遠くなりにけり!で女性もずいぶん変わったのかもしれません。
私は自分が昭和生まれでもあるからかもしれませんが、明治、大正の女性に惹かれる人がたくさんいます。
シンの強さは戦争を年代は違えど経験して、織り込まれた生きるという執念があります。物のない時代、倹約はもちろんですが、爪に火を点す時期があったとしても精神はいつまでも瑞々しく、その方たちが今やシルバー、ゴールド、プラチナと言った時代に突入しているのですから、その年代の世界は外見では想像できないくらいエネルギッシュです。今が青春という人もいます。
生きることに自信があります。その人が専業主婦なら家事の事。キャリアウーマンなら職場で、パートであってもその生きるために培った真摯な仕事ぶりが重宝されているようです。
若い人が上の人がなかなか辞めないから就職難になっていると言っていたのを聞いたことがあります。
たまに先輩ずらする人もいます。正直言って…。でも先輩にかわりありません。仕事でも人生でも。
細かいことまでいちいち注意してくると愚痴る後輩に教えてあげているのに!と返すとどこまでも平行線。中にはそんな人もいるでしょう。「教えてもらって助かりました!」の一言でおとなしくなります。
ある会社で若い人からの不満をなくすために60歳以上の人を順番に居ずらくしてこれからは若い力で行こうということになったそうです。
給与もおばさんたちの2倍。環境も整えました。が、成績がとんと上がらない。人件費が倍になったからといって売り上げが倍になるわけがない。
雰囲気は若やいで楽しいのですがそれでは経営を維持することはできません。
どちらかというと義務と権利。偏っています。
おばさんたちは権利をあまり主張しません。この年でも雇ってもらえてるという気持ちがいつもあるらしいです。
彼女たちはそんなに多く求めません。きちっと働いて、あまり休まない。腰が膝がと言いながら出勤してくるそうです。
本当に若い人と一緒に働きたい。教えてあげるというより若い人からも吸収したいという人も多くいます。
若い人もせっかく生きた辞書が目の前にいるのですから、活用すべきです。うまく接することが出来れば思う以上にいろんなことを得ることが出来ます。
まずは年寄り扱いしないこと。十分彼女たちは自覚しています。
その次には頼ってほしい。甘えてほしい。中にはそうでない人もいるのでそこは見極めが大切です。
硬くない内容の会話は大好き。自分の事ばかり言うおばちゃんは話す場所がないのです。そんなときは適当に聞いて次に行きましょう。すぐに忘れますから最後まで聞く必要はなさそうです。またいつの日か同じ内容の会話を聞くことになります。「またか」とか「それ何度も聞きました!」というよりは「そうでしたよね。この間も聞かせてもらいました!」というと我に返ります。
目の前の姿は少し未来の自分と思えたら、知恵袋をゲットしたことになり若くても経験値は上がります。
たたくよりたたえ合おう!いいCMですね。
今日もいい日にしましょう!