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いいねえ 学生の街でもあった神戸

ハイカラだけではない、ちょっと知的な学生の街もある神戸。
この建物は王子動物園の西の端っこにある神戸文学館です。

昔の関西学院のチャペルでした。大学は西宮の上ヶ原に移転しましたが
明治37年アメリカの銀行家ジョン・ブランチ氏の寄付で関西学院のチャペルとして建てられたそうです。

神戸市に現存する最古のレンガ造りの教会建築だそうで、厳かの中にも温かさを感じる建物です。

小塔のデザインが可愛い!

当時近くには神戸大学、旧神戸商業大学もあり、路面電車はこの文学館辺りが終点、始発の乗り場があり学生たちが高下駄を響かして石畳の道を闊歩したそうです。

学生たちがたくさんいて黒い学生帽にマントのハイカラな姿は、活気に満ちていたと祖父も言ってました。

時には一面の大根畑は山まで続くほどで学生がその大根をかじりながら下りてくる姿もあったとか。のどかな風景です。

だんだんと交通機関が整備されるとどんどん線路は三宮に延びて、私も小さな時は車より、路面電車の方が好きで、ねだって六甲の八幡様や三宮のバナナ専門店に連れて行ってもらいました。

マント姿の学生は私の時代にはあまり見なくなっていましたが、のどかな原田の森は今は縮小されたものの、ニケと一緒に楽しむ憩いの場所です。

この文学館の北にあるその小路を歩くと王子弓道場、右には体育館、しばらくすると動物園のカンガルーがおじさんスタイルで昼寝していたり、エミューはあちこちせわしなく、散歩しながら動物園の匂いを嗅ぐこともできます。
最後にテニスコート。夏には木陰が出来て散歩中ひと休みするには丁度いい場所です。

動物園の境界線の道を渡ると、ラグビー場や競技場もあり今でも学生の街であることに変わりありません。その北側には青谷川に繋がる小さな川沿いの散歩道。原田の森は以前はこんな感じだったのだろうと思わせる静かなコースです。当時も今も山に守られ、青い空の下、可能性を秘めた学生たちが青春を謳歌する場所はいつまでも続いてほしいものです。



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