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おとな散歩  ニケと歩けば

神戸 栄町通。静かでおしゃれな場所です。

カフェの多さと雑貨屋さん。レストランはイタリアン たまにでんと中華飯店。ココの天津飯、父は必ず注文していました。その暖簾が歴史を感じさせます。

手作りアクセサリー、アンティークボタンの店。
ボタンが好きなのは昭和生まれ?
あのたくさんのボタンの見本を白い箱に3つずつ縫い付けて何百種類もあったボタン専門店。今はどこへ行ったやら…。

洋服はほとんどが母親の手作りでした。
最後の仕上げにボタンを選びます。それが楽しくて…。

北の異人館、南の居留地、そのどちらでもない昭和レトロの雑貨ビル街の一つ、木造家屋の急な階段ですが、躊躇なく上がれば、手芸の店、きれいな布地とレースのリボンを買いました。この生地でなにが作れるかなあと考えるだけで楽しくなります。お隣は北欧の雑貨店。色合いがその国の白い雪に映えそうです。

レトロビルの一階にひっそりとカフェ。

秘密のカフェは薄暗い室内、母の子宮の中?のように落ち着く空間です。濃い目のカプチーノとホームメイドのザッハトルテ、カフェの主人は寡黙で夜のグラスを磨いています。

私はいつも自然とこのカフェの前にたどり着きます。路地の奥、分かりにくいところなのにそちらに自然と足が向くのはなぜでしょう。それも迷わずなのでいつも不思議で仕方がないのです。

お昼前の散歩なのでほとんどのカフェやレストランは空いています。

ヨーロッパ風の街かどの向こう側に中華街の提灯が揺れています。おいしそうな湯気を立てながら、蒸籠から豚まんのいい香りがしてきます。赤い提灯は冷たい風に揺れていますがなんだかリンゴほっぺの女の子みたいに恥じらっているようです。

そろそろ人気の洋食店や豚まんのお店、リーズナブルな中華には人が並び始めました。

道を超えると大丸百貨店、洗練と言う文字が似合うそちら側にはまだ少し渡りたくなくて、ごちゃごちゃとした南京町の中にいることを選びました。風は冷たくて体は冷えますが、店の前で大きな声を出してる女の子が可愛くて、お土産にゴマ団子を3ツ買いました。

久しぶりにジャスミン茶で、おうちランチはカタ焼きそばと餃子です。

留守番のニケは嬉しそうに玄関まで迎えに来ましたが、あいさつそこそこにさっさとリビングに行ってお腹を見せます。お帰り!ただいま!の挨拶交換です。

今日もいい日にしましょう!


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