春めくことはいいもんだ
やっぱり春を待っていたんだと少し暖かい日が続くと思います。
街にはパンジーやサクラソウが植えられて道行く人に春の訪れを知らせています。
山はオーガンジーの幕が下りているみたいに霞んでいます。
角にNHKの建物がありすぐ左手の斜め上には北野工房。元北野小学校は今、体験型工房として人気です。レトロな小学校は昭和生まれの私には懐かしい木のきしむ階段でその音を楽しみながら二階に上がっていきます。
廊下を歩くと先生の「走ってはだめよー」と言う声が聞こえそうです。
神戸ゆかりのお土産物の店が並んでいて課外授業や遠足、観光客で以前ほどではないものの賑わっています。
北側の東西を走る山本通りには雑貨、ピザ、ケーキ、カフェ、チョコレート中華料理、中東のグロッサリーと可愛いお店が並んでいて、若い女性の軽やかな声が聞こえます。親子ずれの観光客でしょうか?モスクの前で記念写真。お嬢さんはお年頃、そんな女同士になった旅行も楽しいものです。
その細い道にはモスク寺院あり、神戸パプテスト教会ありと外国の街並みのようです。
今日のお昼はロシア料理のバラライカ。ピロシキは小さなころからのお気に入りです。こんなにおいしい食べ物があったのかとそのころは驚きました。
いまでいう総菜パンです。アレンジされたピロシキも増えましたがやっぱりオーソドックスなのがおススメです!パルナスのピロシキ、ご存じの方は昭和世代?CMのモスックワの味~パルナース…。頭の中で歌っています。
東西の道を東から西へ、端っこ迄歩いてもそんなに時間はかかりません。
右に山を見ながら、左は市街地。ところどころ遠くに船がみえて何度散歩しても飽きません。家族で行ったピザの店アズーリは今日もたくさんの人が並んでいます。本場ナポリからも認められた本場のピッザが楽しめます。
山側に折れると異人館の並ぶ北野。今日も海を眺めているのかそれぞれが堂々と立っています。
仕事に追われていた時はゆっくり歩くことを忘れていました。いつも頭で片隅には優先順位をあれこれと考えて、季節の変わり目に足を止めることもありませんでした。やっと今こうして目的のない散歩ができる。
あのころには想像もできなかった時間のある生活はご褒美ともとれるし次への準備期間とも思えて自分がこの風に包まれて今度はどこに向かって押されていくのかとちょっぴりセンチメンタルになる散歩にもなりました。
そんな様子を何度も見上げてニケは何を感じているのかもっと散歩を楽しもうと言わんばかりにちょっと足早になりました。笑っていると言えばまたまた犬バカと言われそうですが、私にはわかります!犬にとっても春は好きな季節のはず!です。
今日は少し寒そうですがおしくらまんじゅうの勝敗はすでに春の勝ちのようです。今日もいい日にしましょう!
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