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ほどほどに

なんてきれいな朝の空。雲一つないスカイブルー。はるか西の空から
飛行機雲を作りながらぐんぐんこちらにやって来ます。

その帯はだんだん長く美しい魚の尾ひれのように。後方は力が抜けていくように少し幅を広くしてよく見ると波打って飛行機に何とかくっついて行っているようです。

そんな様子に見とれていると黒い小さめの鳥が二羽精一杯に羽を広げて泳いでいます。

ニケが幼いころ、毎日公園で遊んだ白柴のモネちゃんが虹の橋を渡ったと聞きました。

お互い子犬を遊ばせながらいつかそんな日が来ることを話していましたが、
早や10年。保護犬のモネちゃんを引き取ることは相当の覚悟がいるほど難しい環境で育った犬でした。

飼い主さんの気長に見守る姿はその頑固な気性をも年月を経てほかの犬たちと遊べるまでになりました。

いろんな場所で学びはあるものです。犬との関わりからその人のやさしさを知ることになったり、毎朝おなじ所で通りすがりにかわすあいさつで一日が晴れやかになったりと…。

昨日新しい職場に行って6か月の知り合いと食事をしました。
こんなにも場所が違えば人の考え方が違うのかと最初は戸惑ったものの、もう家族のために働く年代ではなくなった分、少し柔らかい気持ちでいられるそうです。

生まれて初めてのバイト。この年になってと思っていたけれどこの年齢になったからこそ今までのしがらみや体裁を捨ててこの職場に飛び込むことが出来たそうです。

今までが世間一般にはうらやましがられる世界にいた彼女ですがチャレンジ精神はそのままで、たまにあった当時の友達からは「なんでそんな仕事をするの?」とか「あなたらしくないわ!」と言われるそうですが、私らしくって何?と自問自答・一番分からないのが自身なのかもしれないと思ったそうです。

人は自分のフィルターを通してモノを見たり聞いたりしていますが果たしてそのフィルターはいつもピカピカなのか?曇りはないのか?ということです。

その職場ではいろんな年代がいて、歩いてきた道も様々。
「あの人のあんなところが嫌い!」「どんな人生を歩んできたのかしら?」となかなかで厳しいようですが、ちょっと離れてみているとどっちもどっち、自分側に合わさせようとするから無理があり、批判したくなるようです。

最近は日和見主義の人も多くいて争いごとを好まない!とは都合のいい考え方ですが、年々新しい人が入ってくる場では、人を育てるという点ではちょっと…。

この世にはいくら頑張っても合わない人がいます。無理に合わせる必要はなく、いろんな人がいるのだということが分かれば腹を立てることも少なくなるようです。

ニケにも好き嫌いがあって、その様子は飼い主が気を使うほどはっきりしています。それをまねすると角が立ちますが、ほどほどにと言ういい言葉を思い出させてくれました。

今日もいい日にしましょう!






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