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誰かのための料理っていいもんだ

元旦 おめでとうございます。

長らくお節料理を作らなくなりましたが、お正月は娘家族や息子のためにいろいろお酒に合う料理やら孫が好きなものを作ります。

主人がいたころは毎晩の食事はお酒を楽しみながらの延々1時間以上の時もありその時に即興のおつまみを作るのが常でした。

義父はお酒を呑まないので主に日本食。野菜の煮物や魚がメインでした。子供が生まれてからは離乳食に始まり成長するとハンバーグやカレー。

毎日の数時間は台所に立っていましたから、それが出来なくなっても、誰かに振る舞うことは今でも好きです。苦になりません。

この年齢になるとこれとあれを合わせて塩焼きにする。こっちのは中にチーズを挟んで揚げてみると、勝手に味が想像できるようになりました。

たまに書店によって、アイデアを仕入れることもありますが、レシピ通りにするより自分で考える方が好きです。盛り付けと材料のヒントだけいただきます。

先日、明太子と大葉を鶏肉で巻いて焼く一品を予定していました。

孫には大葉を外して…。ところが明太子は嫌い!と言うのです。この間スパゲッティーの明太子はたくさん食べていたのに!会うごとに嗜好が変わってきています。

急遽変更。本をめくるわけでもなく、まずは鶏肉を観音開き、その中に溶けるチーズ、キノコ、塩と黒コショウ。巻いて片栗粉をまぶしてフライパンに。いたってシンプル。

じっくり焦げ目がつくまで焼きました。皮はパリパリ、中はジューシー。大人には柚子胡椒を付けました。

「新作~?」「おいしい!」席に着くと「何が入ってるの?」「めちゃくちゃおいしいやん!」と矢継ぎ早に聞きます。

料理好きの息子は「レシピ教えて」と毎度聞きますが勘で作っているので、何を入れたかも忘れているときがあります。

「いつもテキトー」と言って教えてくれないといいますが本当にテキトー。

二度と作れないものもあります。

定番はグラタン。お正月らしくないメニューですが、実家のエビグラタンはいつしか母の味としてみんなが楽しみにしてくれるようになりました。

味覚音痴になっていないか心配ですが、今年もみんなの美味しそうに食べる顔を見るとまだボケてないかも!とひそかに喜ぶ私です。

     今年も皆様にとって良い年になりますように!




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