モナリザの謎 ニケと歩けば
最近は好きな旅行にも行けず、美術館へも遠のいています。
絵画は見るだけではなくその絵の解説を聞くのが好きで
作者がその時代の歴史や人々の暮らしをささやいてくれます。
特にレオナルド ダビンチのモナ・リザの謎はいまだに解明されていません。先日「モナリザの謎を解く」というテレビ番組を見ましたが、本当はあの黒くて地味なドレスは豪華な刺繍が施された高級なものであったこと。
ダビンチはこの世を去る少し前まで手を加えていたそうです。
裕福な絹商人、ジョコンドが依頼した妻の肖像画だといわれています。頭から半透明の黒いベールは、妊娠中や出産後の女性が、身に着けるといわれる「グアルネロ」というベールだそうです。母になったモナリザ。微笑むのは自然なことですが、まだまだ謎の多いモナリザのほほえみです。
分からないから私たちを魅了するのか、想像するわたしをモナリザは微笑みと一緒にけむに巻いているようです。
実際、ルーブル博物館の彼女は人だかりの向こう側、小さな額に納まっていました。
もっと大きな絵画を想像していた私はちょっと拍子抜けと言うか「え!これが本物の?」と言う感想でした。
列が動いて目の前までたどり着きました。日本の美術館と違い、来館者は気楽にそれぞれ思ったことを口々にしゃべっています。それだけ芸術が庶民の物なのかもしれません。
寝そべって小学生たちは課外授業なのかスケッチをしています。
それがあの世界的名画を書いているとはなんとこの子たちは幸せな?事なんでしょう。
真正面、左側、そして右側、どこから見てもモナリザの視線が絡まってくる不思議を感じながら1日では到底回り切れない館内の芸術の旅は続きました。