ジェットコースター人生 53-3
大学の入学式,私はミーハー気分もあっていそいそ出かけました。
大学近くのホテルで前泊して朝食を楽しんでいたその後ろで聞き覚えのある女性の○○声が…。振り返ると田中真紀子さん!お父様とよく似た話し方でした。。
彼女も息子の先輩になるわけで、いろいろ良くも悪くも個性的な環境で息子はどのように揉まれていくのか楽しみでした。
高校から一緒の友達はとても面倒見がよくきっといろんなことでお世話になったと思います。
私がアナフィラキシーショックで死の淵をさまよった時は二回生でした。
「ご家族に連絡しますね」と言われて子供たちの携帯番号を私の携帯から探していただきました。
息子が到着したのは、意識が戻ったその日の夕方。娘は同居なのになかなか捕まらず同じ頃やってきました。
二人とも連絡が来た時はもうだめかと思ったそうです。
息子に至っては新幹線代もないだろうと思っていたので諦めていたところひょっこり病室に現れたのでこちらの方が驚きました。
「よく帰ってこれたね」というと「何とか片道分があった」
ちょっとぶっきらぼうです。
車内の中では「父親も逝ってもしも母親もとなれば大学を辞めないと」と覚悟したそうです。
久しぶりの再会で兄と妹は安心したのかベットの脇で近況報告をそれぞれしています。
その様子を見て「あー生きててよかった」と私もホッとしました。
「今までに経験したこともないぐらい気持ちがよかってね。渦を巻いてる真っ暗なトンネルからお父さんとアル(柴犬1代目)が迎えに来ると待っていたのに現れず先生の呼び声で目が覚めた」「お花畑はなかったわ」
息子は翌日ちょっと顔を出して東京に帰っていきました。