習い事に関する考察
子どもの頃、親の意向でそこそこ習い事を経験した方だと思う。
幼稚園の頃はスイミングに体操教室、バイオリン。小学校からはさらに英会話に習字にクラブ活動の吹奏楽。吹奏楽ではトランペットを吹いていた。
体操教室は幼稚園の間だけ。
スイミングと英会話と習字は小6まで。
バイオリンとトランペットは高3まで続けた。
スイミングや習字は本当に習っていて良かった。運動音痴だが学校の水泳の授業では困らなかったし、習字も毎年書き初めは金賞だった。
バイオリンとトランペットはあんまり学校の授業に役立った記憶は無いけど、恥ずかしがり屋のわたしからすると、合唱コンクールでピアノを弾かずに済んだので助かった。
強いて言えば、知ってる音楽が人より多いくらいだろうか。
本題に入ろう。
わたしは頭のいい人ほど、子どもの頃から音楽を習っている割合が高いと思っている。
多分そういう論文があったと思う。けど、身をもって体験した。
わたしの通っていた弦楽教室は幼稚園児から大学生まで幅広く学生が在籍していた。
弦楽教室なので楽器はバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスがあった。
発表会はソロでも出られるし、年齢の近い生徒同士で二重奏したりカルテットを組んだり、全体でストリングオーケストラをやったりとイベントが多く楽しかった。
中高生のお兄さん、お姉さんたちは歳下の生徒に優しく、面倒をたくさん見てくれて大好きだった。
多感な時期の学生集団にも関わらず、いじめや嫌がらせはなかった。というかわたしが知る限り無い。
そして何より、高校生たちは全員進学校に在籍していた。
頭がよくて演奏もうまくて、わたしたちキッズに優しいお兄さん、お姉さんは憧れの的だった。
中でも好きだったのは幼馴染5人組のバチイケお兄さん軍団だ。
全員幼稚園から高校までずっと一緒。
部活はサッカーとなバスケとかやっていた。
みんな背が高く、校内でも中心にいるタイプだった。
この5人が学ランにローファー姿でバイオリンを弾く姿は本当に格好よかった。
バチイケ高校生5人組は県内屈指の進学校に通い、全員有名大学に進学した。どこまでバチイケなのか。
受験勉強の息抜きにレッスンを受けに来ていて、高3の12月まで習い続けたところもすごく格好良かった。
それ以外のお兄さんお姉さんたちも有名大学に進学した。進学校で生徒会長を務めたうえに医学部に進学した人さえいる。
上の人達がみんなそういう進路なので必然的に下の子達は彼らを意識する。そして結果として全員似たような進路になっていく。
かく言うわたしもその一人で、お兄さん、お姉さんに憧れて同じルートで進学した。
結局バイオリンが学力のどこに効いていたかわからないが、素敵なお兄さん、お姉さん達が幼い頃から身の回りにいたことは良い刺激だった。
バイオリンをやっているとイメージが先行して「お金持ち」と勘違いされるが、別にそんなことはなく。月謝はピアノやその他楽器の習い事とあまり変わらないと思う。
練習のために使う楽器はバイオリンの場合、子どもの成長にあわせてサイズの大きいものに買い換えるが、トータルで見るとおそらくピアノ一台分の方が費用は高いのではないだろうか。
わたしの通った弦楽教室から音大に進む人はほぼ居ないので、楽器に数百万円もかける文化が無かった。
弦楽教室によっては楽器のレンタルもあるので、イメージの割に案外お手頃な気がする。
生徒の中にはお寺の子や医者の子がいたもののかなり少数で、田舎なので農家の子や会社員、公務員の子など一般家庭の子がほとんどだった。
わたしがかなり質の良い環境にいたことは確かだが、音楽が人を豊かにしてくれるのもまた事実だ。
幼馴染のバチイケ5人組のお兄さん達、みんな元気だといいな。
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