口で話すように手で書いてみる
『書ける人だけが手にするもの』(SBクリエイティブ、齋藤孝、2022)では、「話すように書く」ことが推奨されています。
これに僕なりの解釈を付け加えると、
「敬体(丁寧語)で書く」
という超具体的な方針となります。
いわゆる「です・ます調」で書いてみよう、ということですね。
エッセイを書く時の基本となるイメージは、頭の中で誰かを思い浮かべて、その人に向かってお話をする、ということになります。
その際に、口から発話するのではなく、手でパソコンに入力するというのがエッセイです(もちろん手書きでもOK)。
特定の誰かを思い浮かべてもいいですし、スピーチをするときのように、不特定多数を想定しても構いません。
教壇に立っている学校の先生とか、YouTubeやツイキャスの配信者になり切ってみるとか。
不特定多数の「そんなに知らない人」に向かってお話している気分です。
僕はどちらかというと、会社のプレゼンや学会発表の原稿を書いているイメージをすることが多い気がします。
そういうイメージを頭に浮かべたとき、多くの人は「です・ます調」になると思います。
※です・ます調で書くのが苦手な方へ
誰か親しい友人を思い浮かべてみてください。
親しい友人と電話で話すときのようなイメージで書いてみるというのはどうでしょうか。
なにも、どうしても「です、ます」で書かないといけないというルールはないのです。
するするっと、言葉が自然にでてくる状況を頭の中にイメージできればOK。
手紙、メールやLINEでやりとりしている気分で執筆するというのもおすすめです。
実際にその文章を送るとなると長文過ぎて引かれそうな気がして、何らかのブレーキがかかってしまうかもしれませんが……。
その場合はどうしたらいいんだろう。
嫌いな奴でも思い浮かべてみますか?(笑)
嫌いとまではいかなくても、話の長い人相手なら、こちらも長話をしかけてもいいのではないでしょうか。
そんな感じで、適宜改良して、お互いチャレンジしていきましょう!