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レビューを書きます! ただし……

「記事(仕事依頼)」設定のバッジを取得したいがためにこの記事を書いています。

 商品のプロモーション(販売促進)活動の手法は、メディアの歴史とともに変遷してきたようです。

 新聞、ラジオからテレビへ、そしてYouTubeやSNSへ。

 しかし、従来の広告とは違った手法も発達してきました。
 その中のひとつに、「ネット上の評判をコントロールする」というものがあります。

 ネット上にはいくつもの口コミサイトがあります。
 食べログのようにジャンル特化の口コミサイトもあれば、Googleマップやアマゾンのレビューのように、広く口コミをまとめているものもあります。

 こうした口コミサイトの強みは「誰でも口コミが書ける」ことで、広く評判を集められ、それによってより適正な評価を下すことができること、だと思います。

 しかし、その「誰でも書ける」ことの脆弱性を突いて、商品や店舗をプロモーションしようと考える人たちが現れました。

 自分たちで「評判」を書き込むのです。
 自分たちの商品を良く見せたり、逆に、ライバル社の商品を悪く見せたりするような人たちです。

 特に「自分たちの商品を良く見せる手法」については、罰則に関する法律やルールが曖昧だったり、判別することが難しかったり、あるいは追及するにあたってのモチベーションが誰にも無いなどの理由から、やや野放しになっている節があります。

 自分たちのことを悪く言われたら、名誉棄損だの営業妨害だの言いやすいですよね。

 でも「あいつ、自分の商品を良く見せてるかもしれない」になると、誰が、どういう利益勘定のもとに取り締まるのか、よく分からなくなってしまいます。

   †   †

 こうした「サクラ行為」「ステルスマーケティング」といった手法は完全に新しいものではありません。しかし、「見ず知らずの人に良い評価を書かせる」という手法は、インターネットの発達する前には存在していなかったように思います。

 どういうことか具体的に説明しますね。

 これまでのサクラ行為は、商品を作っている会社の人がSNSで「この商品は良いぞ」と言っていたのに対し、最近では、商品を買った人に対して「この商品は良いぞとSNSに投稿してください」と依頼する、という形に移行しているようなのです。

 それも、出会い系サイトのように「このサイトで継続的に」カモに消費行動を促させるというよりも、一回きりの売買で、商品ごとにサクラ行為をさせているっぽいのです。

 たとえばアマゾンで「怪しい出品者」から買い物をすると、「レビューを書いてアマゾンギフト券1000円を手に入れよう」という小さなチラシが送られてきたりします。

 詳しく見てみると、「商品について肯定的なレビューをすると、1000円がもらえます。このことについて、公表しないでください」といった趣旨のことが書かれており、特定のURLに誘導するQRコードが載っています。

 レビューを書くだけで1000円がもらえるのなら、肯定的なレビューを書いてみようと思う人がいっぱい出てきても、おかしくないとは思いませんか?

   †   †

「不特定多数の一般人」にお金をばら撒くことでネット上の評価をコントロールする手法のほかに、YouTuberなど、より影響力の強い人物に依頼して、良い評価を得ようとする手法もあるようです。

 具体的にはこちらなど。

   †   †

 こうした手法が横行した先にあるのは、「お互いが誰も信じることのできない社会」です。

 インフルエンサーは、裏でお金をもらっているかもしれないから信用できない。

 まるで一般人を装っているSNSアカウントが、実はプロモーション会社のアカウントかもしれない。

 一般の消費者も、商品提供者からのギフト券に釣られて、嘘のレビューを書いているかもしれない。

(今回は触れなかったけど)出品者が、マイナス評価のレビューについて、サイト運営に頼んだり、訴訟をすると脅して、口コミサイトから消させているかもしれない。

 結果として、疑心暗鬼が広まって、何も信用できない――。

   †   †

 対抗策のひとつとして、「めちゃくちゃ緩くていいから、日頃から互いを互いに評価する/関係を築いていく」というのはどうでしょう。

 たくさんの量、長い期間に渡って、話したり、その人の書いている文章を読んだり、メッセージをやり取りするなどの交流をしていれば、
 ある日突然ぱっと見の印象だけで判断するのよりは、より適切に、その人の発信する情報の「信頼度合い」「胡散臭度合い」を把握できると思うのです。

 アニメオタクと日頃から好きなアニメについて話しているのなら、アニメのことはその人に聞けばいい。

 登山が趣味の人の投稿写真を見ていれば、その人がどんな登山グッズを利用しているかを知ることができるかもしれない。

「ラーメン食べ歩き」のブログを見て、紹介されているお店に実際に何件か行ってみれば、そのブロガーが書いている評価の妥当性を知ることができる。

 こんな感じで、日頃からゆる~く、各分野の「信用できそうな人」を探し出すつもりでnoteやSNSを巡ってみる、なんてのはどうでしょうか。

   †   †

 前置きが本体になってしまいましたが……!

 ご依頼がありましたら、商品等のレビューを書きます!!!

 ただし、ステマ的なやつはお断りです。
 六億円くれるなら考えますけど(六億円もらって記事を書いた後、二度と更新しなくなると思う)。


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ニカ
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